剣士と守護の楯
第四話 「潜入任務開始」
私立セント・テレジア学院。
今、如月修史もとい山田妙子は門の前にいた。
煉瓦造りの壁にゴージャスな門。
その向こうには明治文化を思わせる洋館と草木や手入れの行き届いた花壇が見えた。
今、修史の格好はセント・テレジア学院の制服に身を纏い、下着さえも女性ものをつけている。端から見れば転校してきたばかりの訳もわからない少女。そんな少女が門の前で立ち止まっている。
「か、帰りたい・・・・・・今すぐに。とととっ!?ううっ、股がスースーする。・・・・・・恥
だ・・・・・・人生の汚点だ・・・・・・ちくしょぉ、あのバカ課長。なにが『変装にはリアリティが重要だ』なんて言いやがって。ただ単に自分がしたいだけだろう。」
そう、修史は女性が着ける下着をしている。ちなみに股間の盛り上がりを極力隠すためにびっちり食い込んだサポーターをつけている。
「・・・・・・くっ、なんのこれしき。こんなところで負けはしない!俺の単独初任務だ。」
と言いつつも、門を開けようとはしない。
「俺の意気地なしっ。ファイトだ、俺。女装に負けるな!」
修史は再度己を奮い立たせ、門の取っ手に力を込めた。が、
「・・・・・・あれ?開かない。外側からはあかないのか?」
修史の着任予定時間は9時。今の時刻は9時10分前。
「仕方ない、不法侵入になるが。」
鞄の中からピッキング用具を取り出し、門の施錠に手を掛ける。
「・・・・・・む?」
掛ける直前に誰か来る気配を感じる。来たのはシスター??
「迷える子羊よ、どうしました?」
学院の敷地内からゆったりとした歩調でやってきたのは金髪、蒼眼より濃い色をした眼、見たまんまシスターらしい服装の外国人女性。
「あ・・・・・・あた、あたし、本日付けで転入予定の転入生なんですけど、門が閉まっちゃ
ってて・・・・・・」
「まぁ、貴女が転入生の・・・・・・話は理事長より伺っています。どうぞお入り下さい。」
「・・・・・・は、はい。」
修史が返事をするとオートロックで門が開き、敷地内に入ると、自動的に門が閉じた。
周りは伝統を重んじるより感じよりやや近代的な建造物が並び、よく見れば至る所に防犯カメラがある。そこらの学校よりはセキュリティレベルは高いと思われる。さすが財界の子女が集まる名門と謳われるのがわかる。
修史は辺りを観察しながら、先程のシスターの後ろをひょこひょこと危なげについていく。
しばらく歩くと目の前に厳かな建物が見えてくる。ここまで来る途中に警備員とすれ違ったが、普通に挨拶された。潜入成功ということは喜んでいいやら、バレなかったことに悲しんでいいやらと修史は心の中で涙を流していた。
「あら、もうホームシックですか?」
「あ、いえ、そのぉ・・・・・・」
「寂しさが我慢できないようなら、いつでも相談に乗りますからね、わたくしはシスター・リディア。」
「ありがとうございます、シスター・リディア。もう平気です。」
修史は先程より心の中で号泣しながらもシスターは外国人だから見知らぬ日本人は同じに見えるに違いないと自分に言い聞かせるものの無情にもシスター・リディアはにっこりと微笑み、言葉を繋ぐ。
「健気で可愛らしいお嬢さんですこと・・・・・・」
グサッ!!
なにかが確実に修史の胸に突き刺さった。
クリティカル!!
修史は大ダメージを受けた。
修史はその場でうずくまり、胸を押さえた。
残りのHPが少ない。
シスター・リディアが心配して声をかけた。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です・・・・・・」
こんなところで倒れていられないと思い、シスター・リディアに理事長室まで案内してもらい、扉の前で別れた。
どことなく、不思議な印象を抱いた女性だった。
温和の中になにかを持つような感じがしたが、今は理事長に会うことを優先なのでシスターのことは思考の外に追いやる。
一息、深呼吸して理事長室の扉をゆっくりと叩く。しばらくすると柔らく温かい声が聞こえ、扉を開けて中に入った。
「子羊たちの学舎、セント・テレジア学院へようこそいらっしゃっいました。理事長の新城南です。」
理事長は声の通り、柔らかな雰囲気を持った女性だった。ふくよかで全てを愛おしむことができ、これからのことを心配してるのがほんの少しだが、表情から読み取れる。
「本日より春日崎雪乃及び、椿原蓮両氏の護衛に着任する、アイギス特殊要人護衛課の
きさら・・・・・・山田妙子です!」
「ふふふ、面白い挨拶をする方ね。もう少しでもう一人来られますのでそちらにおかけ下
さい。」
「・・・・・・もう一人ですか??」
「ええ、私の旧知の友人からの紹介で頼んだの。」
それは誰ですか と修史が言葉を発しようとした瞬間、修史の真上の空間が歪む。
次の瞬間にはドサドサッと修史になにかが落ちてきた。
落ちてきたのは恭也とリスティ。
「いつつ、リスティさん、テレポートする時はちゃんと着地できる場所にして下さいよ。」
「痛ぁー。二人のテレポートって久しぶりだったから座標がちょいずれたんだ。でもこの時間にここは理事長以外にいないはず・・・・・・って、修史なにしてるのさ。」
「・・・・・・・・・・・・なにしてるってのはこっちですよ。いきなり上から降って来ないで下さい。それよりどいてくれませんか?」
「ああ、悪い。・・・・・・よっと。理事長、Hi。」
リスティが軽い挨拶を交わすと理事長は会釈だけする。
「それでこっちの生徒として・・・・・・もう自己紹介済み?」
「ええ、アイギスから派遣されたエージェントだと言われました。それにしても上手く化けましたね、如月君?」
「は・・・・・・・・・・・・?」
「ちゃんと女の子の見えますよ、ふふっ。」
「なにをほうけてるんだ?依頼主が理事長なんだから性別知ってるのは当たり前だろ?そんなんで大丈夫か?」
「だ、大丈夫ですよ。それよりそちらの方は?」
「私的になりますが、リスティさんからの経由で依頼され、護衛任務に付きます不破恭也と言います。」
恭也が自己紹介すると理事長はちょっと驚いた表情をして恭也に質問をした。
「私は高町という姓であなたの名前を聞いたのですが、違うのですか?」
「・・・・・・いえ、こういった仕事の時だけ不破という姓を使っています。簡単に言うと父が仕事の際に使っていたもので、父の旧姓です。」
恭也は少し驚きながらも理事長から視線を外さない。何故、本当の姓を知ってるのかわからないから。
「なるほど。そういうことですか。」
「失礼と思いますが、そのことはどなたから聞いたのですか?」
理事長は納得したようだが、恭也は納得していないため質問を返す。
「私の旧知の友人です。最近まではイギリスで歌を教えていたはずよ。」
「・・・・・・・・・・・・あの人ですか。」
「ええ。相談したところ、貴方が適任と聞きましたので、リスティさんとアイギスに話を通して頂きました。如月君には自己紹介しましたが、不破さんは初めてになりますね。セント・テレジア学院理事長新城南です。よろしくお願いします。」
「いえ、こちらこそよろしくお願いいたします。」
「二人とも。そろそろ依頼内容についての確認いいかい?」
自己紹介が終わったとこでリスティが口を挟む。それに対し、他の面々は黙って頷いた。
「よし。まず、修史は生徒として潜入。クラスは2−C。このクラスには護衛対象の一人、椿原蓮がいる。」
リスティが一度区切り、理事長が説明を行い始める。。
「椿原蓮さんは撫子会に入っていますので、如月君も撫子会に入って頂きます。もう一人の春日崎雪乃さんは一学年上ですが、同じく撫子会に入っていますから護衛するには色々と都合がいいでしょう。」
「・・・・・・撫子会?」
「おいおい、修史。昨日の資料にあったろ?撫子会っていう生徒会があって、その生徒会役員として対象の二人が入ってるってのは。」
「そ、そうでしたね。お心遣い、感謝します。助かります。……そうすると不破さんはどうやって任務に参加するんですか?」
「ん?恭也は体育教師で撫子会にも顧問として参加、後は警備員と寮の寮長も兼ねてだよ。なんかおかしいとこあるかい?」
「なんで……なんで不破さんは男性のまま潜入なんですか?!だったら俺も女装じゃなくあのままでよかったじゃないですか?」
「なにを言う。女装した方がおもしろ……ゴホン、ゴホン……教師より生徒の方が傍にいられるし、なにより恭也が女装しても無理がある。修史なら違和感なくここまで来れたろう?」
「ぐっ……そうでしたがって今、おもしろいって言いました?」
「言ってないよ。空耳じゃないかな?」
「話を続けてもよろしいですか?お二人とも?」
「す、すみません。」
「・・・・・・・・・・・・」
理事長は生徒を叱るみたいに二人を諭し、修史は平謝り、リスティは罰が悪そうに顔をしかめた。恭也は三人の様子を黙って見ていた。
「不破さんと如月君、特に如月君は性別を偽って生活するのは苦労も多いでしょうが、できる限りの協力はさせて頂くつもりです。貴方方には常に万全の状態でいて貰わなくては困りますから。撫子会には、お昼休みにでも行くと良いでしょう。」
「はい。お任せ下さい。」
「・・・・・・はい。」
頭を下げる理事長に対し、修史ははっきりとした返事を、恭也は重々しく頷いた。
「では如月君は教室へ向かう前に学院内を案内させます。不破さんには寮のことで話がありますので少し残って頂きます。」
理事長が机上にある内線を押すとほどなく妙齢の女性が来た。
「失礼します。」
「いらっしゃっいましたね。山田さん、不破さん、こちらは星野麗美先生です。今日から山田さんの担任となる方ですよ。」
「山田妙子です。よろしくお願いしますっ。」
「本日付けで体育教師として配属しました不破恭也と申します。慣れない部分もあり、不手際があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。」
「こちらこそよろしくお願いします。山田さんはハキハキした挨拶は清々しいですね。」
「は?はぁ・・・・・・」
修史はじーっと見る。先生ならば何人もの女生徒を見てる。修史の正体が見破られるのも容易の・・・・・・はず・・・・・・。
それからも数秒見てたが、にこにこと表情を崩さず、修史はお前も気付かないのかと心の中で泣く。
リスティは堪えきれなくなり、忍び笑いを漏らしてしまう。
「くくっ。」
「そちらの方はどなたですか〜?」
「ああ、私はリスティ・槙原。警備会社の人間だよ。」
「そうなんですか。お仕事ご苦労様です。では、山田さんだけでよろしいんですか?」
「はい。不破先生にはまだ伝えることがありますので。」
「それでは参りましょうか、山田さん。」
「・・・・・・よ、よろしくお願いします。」
「星野先生、お昼に彼女を学生会室へ案内してください。お話していた通り、彼女も役員ですから。」
「わかりました。それでは山田さん、行きましょうか?」
「はい・・・・・・失礼いたします。」
「行ってらっしゃい。」
二人が理事長室の扉を開け、閉めていくのを見送り、気配が無くなったところで恭也から話始めた。
「・・・・・・それで私に話とはなんですか?」
「貴方には隠しごとはできませんか・・・・・・・・・・・・実はこの手紙のことです。」
そういうと理事長は机の引き出しから一通の手紙を差し出した。
「これは・・・・・・」
「差出人は不明です。無記名で投函されていました。・・・・・・ご覧になって下さい。」
「・・・・・・・・・・・・なっ!!!!!」
恭也とリスティは手紙を読むと絶句した。
内容はこうだ。
『セント・テレジアの理事長よ。
ご機嫌麗し、いかがお過ごしかな。
今回こうした手紙をさせて頂いたのには訳がある。
ゲームをしようじゃないか。
私達は撫子にある雪柳、蓮華草の二輪の花に対して、我々は五人の刺客を放った。
既に学院の中に潜入させている。
二輪の花を狙うにはこちらとしても訳があるのだが、簡単に話していい内容ではないのでな。私らとしても簡単に終わるとしてもつまらないのでな、警備の人数を増やすなりするがいい。
それではこれで失礼させて頂こう。 』
恭也とリスティが読み終えたとこに理事長が話を続ける。
「この手紙にある撫子とは撫子会のことであると思われます。それと二輪の花であるそれぞれには対象の名前が入っていますので、撫子会の二人に当て嵌まるかと・・・・・・雪柳は会長の春日崎雪乃さん、蓮華草は副会長の椿原蓮さんでしょう。・・・・・・それと撫子会にはもう一人書記として私の孫、新城鞠奈がいます。もし、鞠奈にも危害が及ぶようでしたらその時は貴方にお任せしたいと思っています。」
「・・・・・・・・・・・・このことを如月さんは知っているんですか?見たところ知らされてないようでしたが?」
「そのことについてはボクが説明しよう。」
そういうとリスティは煙草を取り出した。火を点けようとしたが、すぐに胸ポケットに仕舞った。
「修史はシールドナンバーを与えられてからはまだ日が浅い。潜入任務は今回が始めてだ。ましてや女装してバレないかとそれどころじゃないだろう。かと言っても、修史以 外に生徒として潜入できるシールドナンバーがいなかったのもあるが……まぁ、とにかくその状態に今みたいな多量の情報を流すとどうなるか恭也ならわかるだろ。」
「・・・・・・ええ。」
「どういうことかしら?」
理事長はわからないようで、疑問の声をあげる。すぐに恭也が答えを言い始める。
「例えると満杯になっているバケツや張り詰めて今にも破裂しそうな風船です。人が一度にやれることや考えること、そういったことには一人で行うには限界があるのはお分かりでしょう?」
理事長は黙って頷き、続きを促す。
「今、如月さんは頭が満杯、張り詰めになっている状態と言ってもいいです。ましてや、ミスが許されません。目の前のことで満杯になっているバケツ、張り詰めてる風船に、新たな水や空気を注がれるとどうなるかわかりますね?」
「零れたり、割れますね。」
「ええ、その零れる水や割れた風船がミスです。最初は小さなミスかもしれませんが、徐々に増える可能性もあります。そのミスで護るべき人を死なせる可能性があるのです。」
「なるほど。・・・・・・アイギスに知らせていたのに、如月君が素振りを見せないのにはそういった配慮からですか。それでは如月君には必要な時になった時に不破さん、貴方が見せて下さい。」
「ええ、わかりました。」
「星野先生に昼休みに如月君と一緒に撫子会に連れて行ってもらうように連絡しておきます。」
「ありがとうございます。」
「不破先生、よろしくお願いいたします。」
理事長はそういうと椅子から立ち上がり、頭を下げた。
恭也は受け止め、脅迫状の手紙を懐に仕舞った。
リスティはその様子を見て、立ち上がり自身のリアーフィンを広げた。
「・・・・・・・・・・・・恭也。」
「なんですか?リスティさん?」
「修史にはアイギスと定期連絡を行っている。ボクはこれから黒幕を探してみる。なんだかキナ臭い感じがするんだ。」
「・・・・・・それは俺も思います。」
「だから、ボクからは緊急もしくは必要な連絡の時しか行わない。恭也から定期連絡をして欲しい。」
「そういうことなら構いませんよ。」
「ん、サンクス。それと学院内の情報が必要な時はボクよりも穂村有里という生徒を頼れ。」
「生徒?その人もエージェントですか??」
「ああ、違う会社だが有能な情報屋だ。」
「・・・・・・その人は信頼できるんですか?」
「甘いところはあるが、情報収集に関してはこの業界では腕は一流だろう。」
「そうですか・・・・・・本音を言えば、リスティさんを頼りたいとこですが、リスティさんがそこまで言うなら本当でしょう。なので、早めに接触してみます。」
恭也に頼りたいと言われたリスティは顔を赤くし、恭也から目を背けた。
「ボ、ボクも一通り調べてみるよ。それじゃそろそろ行かないと。」
「ええ、気をつけて下さい。」
「恭也こそムチャするなよ。」
リスティはそういうとテレポートして目の前から消えた。
恭也はその様子を見届けた後、理事長に向き直り、こう告げた。
「昼休みまで校内の探索をしても構いませんか?」
「ええ、貴方には警備も担当して頂きますのでお願いします。」
「ありがとうございます。それでは私はこれで。」
「はい。」
恭也はそういうと扉を開け、一礼して出ていった。残された理事長は最後にこう呟いた。
「頼みましたよ、如月君・・・・・・不破先生。」
「さて、残りは屋上か。しかし、礼拝堂があるのも驚いたが、シスターにはもっと驚いたな。リディアと言ったか・・・・・・どこか違和感というか不思議な印象があったな。」
恭也は独り言を言いながら、屋上までの階段を一段一段踏んでいく。
屋上のドアの取っ手に手をかけようとしたところで外に一人、気配を感じる。警戒心を上げてドアを開けた。
向こうもドアが開いたことに気付き、こちらに振り向いた。
「あれ?どなたですか?」
声をかけてきたのは白衣を着た男だった。その顔は端正な顔立ちで女性でなくとも振り返ってしまうかもしれない。
恭也は返事をしないのもおかしいかと思い、とりあえず自己紹介をしておく。
「はじめまして、本日付けで体育教師として着任しました不破恭也です。」
「貴方が今日来られる先生ですか?」
男は新任の先生が来ることを聞いているのか、それとも刺客の一人なのかまだわからない。恭也は警戒を続けながら、相手の素性を聞くことにした。
「ええ、あなたは?」
「ああ、申し遅れました。私、主に生物を教えている笹塚隆平と言います。」
「笹塚先生ですか。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします、不破先生。私は職員室に戻ろうかと思いますが、不破先生はどうしますか?」
「お誘いは嬉しいのですが、もう少し校内を見て回りたいので遠慮しときます。」
「それは残念……では、私は戻りますね。」
笹塚はそういうと恭也の横を通り抜けた。
ゾクッッッッ!!!!!
恭也は笹塚が通り抜けた瞬間、ものすごい悪寒を感じた。
恭也はすぐに振り向くが、既に笹塚の姿はなく、ドアが閉まっていった。
・・・・・・なんだ、今のは。
笹塚先生が通り抜けた瞬間の悪寒。あれは殺気・・・・・・いや、違う。闘気とも違う。今まで感じたことがない悪寒。本能で危険だと告げている。
あの男には警戒しなくてはいけない。
恭也は警戒レベルを上げて、屋上を後にした。
〜続く〜
〜あとがき〜
え〜ここまで読んでいただきありがとうございます。
時雨「ありがとうございます。」
今回は理事長に挨拶と依頼の確認をメインに登場人物の二人に出てきましたが、原作知っている人ならわかりますね。
時雨「そうね。恭也の悪寒はアレでしょうし、でももう少し煮詰めてほしいね。」
確かに、もう少しやりようがあったかもな。
時雨「それはそうと修史の方は書かなくていいの?」
修史の方はゲーム本編と変わらんし、恭也が生徒として参加しない限りは書く必要はないから変えようがない。
時雨「それもそうね。次はようやくヒロインのお披露目ね。」
ああ、ようやくだ。他のゲームやらでまったく進まん。ようやくリトバスを終わらしたとこだからな。
時雨「なら、さっさと書きなさい。」
今、PCのWordが変換おかしいから携帯でやってるな。
時雨「そう……こいつがやる気見せるなんておかしいわね。頭打ったのかしら。」
時雨さーん、聞こえていますよー。それではこの辺で失礼します。浩さん、美姫さん、登校させていただきありがとうございます。
修史たちも無事に学園へと潜入を果たしたみたいだな。
美姫 「いよいよ本格的な護衛任務の開始ね」
にしても、敵さんからからは挑発的な脅迫状まで来ているとは。
二人は無事に守りきる事が出来るんだろうか。
美姫 「次回以降も楽しみにしてますね」
楽しみに待っています。