「くくくっ……うまく逃げ果せたようだな。 失ってこそいるが、我の力もまだまだ人間程度には負けんということか」

 

転移魔法を行使したワイザーが転移した先は、学園内の東塔最上階。

昼間でも人気があまりないそこは、夜ということもあって人気などまるで皆無だった。

学園側の連中から身を隠すための潜伏場所としてそこに転移し、ワイザーは気配を消して日が昇るのを待つ。

日が昇れば学園側も表立って自身を探すことなどできなくなり、次の日のための英気を養いつつ対策を練ることができる。

 

「まあ、『冥界の帰還者』と言えど、所詮は人間。 見つかったとしても、問題にはならぬがな」

 

自分の力に絶対の自信を持ち、人間を見下している傾向のあるワイザーはそう考える。

教団が要注意するように言っている者たちとて、人間ならば自分に敵うなどありえないと考えていた。

 

『人間を……侮ることなかれ』

 

「っ!?」

 

その考えを抱いていたワイザーの頭に、不意にその言葉が聞こえてきた。

突然のことで驚きの表情を浮かべ周りの気配を探るが、人の気配らしき者はまるで感じられない。

故に、ワイザーは先ほどの声は幻聴かと思うが、それを打ち消すように再び声が聞こえてきた。

 

『神族でも、巨人族でもない。 我らが真に恐れるべきは……いつの時代も、人族のみ』

 

「だ、誰だっ!?」

 

再び聞こえた声に、幻聴ではないと分かったワイザーは周りを見渡しながら叫ぶ。

しかし、やはり誰の姿もその場にはなく、気配のようなものすらも感じられることはなかった。

その事実が、恐怖という感情をワイザーに抱かせる。

 

「っ……くそっ」

 

認めない……いや、認めたくなかった。

魔女の血を手に入れ、世界の王となろう自分が恐怖を抱いていることなど、認めたくなかった。

だが、声が聞こえるたびに足が竦みそうになり、この場から逃げ出したいという衝動が内から起こるのを抑えることはできない。

 

『一つの力は儚く、そして脆い。 しかし、一つの集まりと成せば……人間は脅威となる』

 

「っ!?」

 

次に聞こえた声は、すぐ近くからだった。

気配は尚も感じられないが、聞こえたのは明らかに自分のすぐ付近から。

故にワイザーは声が聞こえたと思われる場所に、聞こえたと同時に振り向いた。

するとそこには、先ほどまで誰もいなかったはずのそこには……一人の男が立っていた。

 

「故に……人間を侮ること、なかれ」

 

黒い服の上に赤黒いコートを纏い、腰元まである赤みがかった黒い長髪をした男。

そして、腰には禍々しいと言えるような歪な刀身をした一本の剣を携えていた。

その男を見た瞬間、ワイザーは言葉を失い、表情は徐々に青褪めていった。

男が纏う空気、そして目の前にいるにも関わらず、今だ気配と言うものが感じられないという事実。

そして無いより、感情というものが感じられないような目が、嫌でもそうさせるのだ。

 

「貴様は……何者、だ」

 

「……」

 

やっと口から出た言葉に、男は答えることなくすっと目を閉じる。

そして数秒後、閉じた目を開くと同時に再び口を開き言葉を紡いだ。

 

「汝の運命は、まもなく閉じる。 閉じた運命が向かう先は……終焉という道のみ」

 

何を言っているのか、ワイザーにはわからなかった。

だが、本能が告げていた……ここにいては駄目だと、告げていた。

だから、瞬時にワイザーは転移魔法を再び行使し、光と共にその場から逃げ去った。

ワイザーの姿が消えたその場で、男はワイザーが立っていた場所をしばし見詰め……

 

「受け入れよ……」

 

そう言い残して、自身も姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜

 

最終話 そして全ては始まりゆく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げ出したワイザーが向かった先は、学園にある船着場。

東塔と違って人気が微妙にある場所だが、今は人の姿はどこにも見られない。

その場所に転移してきたワイザーは船着場の橋へと歩き出す。

 

「賢者の石を……そう、魔女の血は後でもいい。先にあれさえ手に入れば」

 

それが、ワイザーが船着場に転移してきた理由だった。

船着場から魔法を使用し、海底にある古塔へと向かって賢者の石を手に入れる。

魔女の血と同じ、魔力活性化の力がある賢者の石を手に入れれば、自分がもう恐怖などに駆られることはない。

そう考えて、ワイザーは古塔へと向かうために橋の上を目指して歩く。

しかしその歩みは、橋の手前にあった人影を目にしたことで止まることとなった。

 

「待ってたわよ……ワイザー・ドラクール」

 

学園の服を身に纏い、腰元よりも下まで伸ばした黒い長髪が特徴の女性。

そして、腰に携えている真っ白な刀身をした大太刀が、容姿と同等の特徴と言える。

そんな姿をしたその女性は、妖美な笑みを浮かべながらワイザーへと視線を向けていた。

 

「待っていた……だと?」

 

「ええ、そうよ。 きっとあなたはここに来るだろうと思って、ずっと待ってたわ」

 

待っていた、と言う言葉に、ワイザーは仲間かという考えを頭に浮かべる。

教団のメンバーではあるものの、ワイザーは教団の全員を把握しているわけではない。

故に、目の前の者に見覚えがないだけで、教団として自分に何かを伝えにきたという考えが浮かんだのだ。

しかし、その考えは次の瞬間放たれた、膨大な殺気によって打ち消されることとなった。

 

「っ……がっ!?」

 

殺気が放たれると同時に、ワイザーは反応もできぬままに首を女性の右手によって捕まれる。

何時の間に目の前まで移動したのか、それすらもワイザーにはわからなかった。

 

「ふふふ……」

 

女性はワイザーの首を掴むと同時に、その体をゆっくりと浮き上がらせる。

そして、勢いよく近場の壁にその体を叩きつけ、ギリギリと音がしそうなほどに首を絞め上げる。

苦しさあまりに、自身の首を絞める女性の手を外そうともがくが、その力はあまりに強いため外すことはできない。

そのもがく様子を、女性はまるで面白い物でも見るかのように笑みを浮かべながら徐々に力を強めていく。

 

「どうかしら、すべてに裏切られた気分は……?」

 

笑みを浮かべながら口にされた言葉に、ワイザーは苦しみながら何を言っているというような表情を作る。

その表情に女性はさも可笑しいかのように笑みを深め、絞める手を更に強くして口を開く。

 

「まだ気づいてないのね……馬鹿な人。 じゃあ、教えて上げる。 あなたが海底の古塔に行って手に入れようとしていた賢者の石は……すでに、私が破壊したわ」

 

「!?!?」

 

「ふふふ……やっぱり、知らなかったみたいね。 本来、教団の一員ならば一番に伝えられることのはずなのに……なんで、あなたには伝わっていないのか。 この意味、わかるかしら?」

 

反応を楽しむように、女性は首を絞め上げながら尋ねる。

尋ねられたことにワイザーはすぐに考えが至ったのか、苦しみの中に驚愕の色が混じる。

 

「わかったみたいね……そう、あなたは教団に見限られたのよ。 それもそうよね……これだけ時間を費やしたにも関わらず、魔女の血も賢者の石も、手に入れることが出来なかったのだから」

 

「っ……!」

 

「教団は、無能だと分かればすぐに切り捨てる……あなたも近いうち、必ず消されるわ。 だから……」

 

一度言葉を切り、女性は空いているもう片方の手でワイザーの右腕を掴む。

そして、切った言葉の続きを口にすると同時に……

 

「その前に、私が消してあげる……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掴んだ右腕を、引き裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ根元から右腕を引き裂かれ、ワイザーは吹き出る血と共に声にならない悲鳴を上げる。

吹き出る血が徐々に収まっていく光景とその悲鳴に、女性は笑みを浮かべながら楽しそうな表情をする。

 

「いい顔……痛みに苦しむ姿って、どうしてこうもゾクゾクするのかしらね」

 

誰に言うでもなくそう呟いた女性は、次だと言わんばかりに左腕を掴む。

そして右腕と同様に力を込めて引き裂き、再び吹き出る血と悲鳴に笑みを深める。

その後、吹き出る血が収まっていくのを見ると、女性は掴んでいた首から手を離してワイザーを地面に下ろす。

突然下ろされたことと、両腕が引き裂かれたことでワイザーは受身も取れずに地面へとうつ伏せで転がる。

地面へと落とされたワイザーは苦しみの表情を浮かべながらも、女性から逃げるために這い蹲る。

しかし、その女性は少しだけその動きを楽しむように見た後、ワイザーの背中を片足で踏みつけて動きを止めさせる。

 

「じゃあ次は……足、いってみましょうか」

 

背中を踏みつけたままそう言い、女性は腰の大太刀を抜き放ち右足に向けて振るう。

すると、血が舞うと共にワイザーの右足は根元から切断され、またも声にならぬ悲鳴を上げる。

そしてその様子に笑みを浮かべながら、次は左足とばかりに狙いを定めてもう一度振るい、右足と同じく根元から切断する。

両手両足を切断されたワイザーは、痛み、出血量、どれをとっても明らかな致命傷を負わされ、すでに虫の息状態になっていた。

そんな状態のワイザーを、女性はしゃがみ込んで再び首を掴み、ゆっくりと持ち上げた。

 

「もう取るものがなくなっちゃった……つまらないわね」

 

浮かべていた笑みをふっと消し、持ち上げたワイザーの体に視線を向ける。

だが、すぐに興味を無くしたかのように視線を外し、ゴミでも投げ捨てるかのように宙に放る。

すると放られた体の進行上にて突如空間が裂け、どこかへの入り口らしきものが出現する。

その出現した入り口は放られた体が付近に近づくと同時に大きく開き、何かの口のようなものが飛び出す。

そして飛び出した口はワイザーの体を銜え、再び姿を消すと同時にグチャグチャとエグイ音を辺りに響かせる。

 

「ふふふ……どう? 久しぶりの餌は美味しいかしら、ガルム」

 

『……美味しくない。 ていうか凄く不味いよ、ヘル』

 

笑みを浮かべながら聞いた質問に、入り口らしき穴から響く声がそう返す。

返された言葉に女性―ヘルは少し苦笑を漏らし、片手を振るって入り口を閉じる。

そして、辺りに落ちているワイザーの腕や足に少しだけ視線を向けた後……

 

「ふふふ、あははははは……」

 

狂ったように、小さく笑いながら姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間を戻して……悲鳴を聞きつけた恭也たちは声のした場所、船着場へと駆けつけた。

駆けつけたそこにあったのは、地面にへたり込み、ある一点を指差しながら青褪める一人の生徒の姿。

一同はすぐさまへたり込む生徒の傍へと駆け寄り、何があったのかを尋ねる。

しかし、その生徒はいくら聞いても青褪めたまま何も答えず、ただある一点を指差すのみ。

いくら聞いても答えないことから、一体その先に何を見たのかと思って一同は指差す先を見る。

夜ということもあり、周りが暗いためよくは見えないが、その先には確かに何かが転がっていた。

それが何かをちゃんと確認するため、数名が転がっているそれの近くへと歩み寄り、そして驚愕する。

 

「これ……は」

 

「っ……」

 

それを見た者は、ほとんどが青褪めた表情になり、吐き気を催す者さえいた。

それに他の者たちも気になったのか近寄っていき、ほとんどが同じような表情を作っていた。

地面に転がっていた物……それは、人の腕、人の足と思われる物。

乱雑に地面に転がり、周りには夥しいほどの血を撒き散らした状態で、それはそこにあった。

 

「こ、これって……もしかして」

 

青褪めながらもいち早く我に返ったジャスティンは、腕や足を包んでいる布に気づく。

その布は見間違うはずもない……ワイザーの着ていた衣服の一部。

それが腕や足を包んでいるということは、その腕や足が誰の物かということは容易に想像がついた。

 

「ワイザー……なの?」

 

「おそらく、な。 だが……一体、誰がこんなことを」

 

恭也の呟いたその言葉に、返せる者は誰もいなかった。

その後、一同はちゃんとした確認を取るために腕や足の元となる胴体を探し回った。

しかし、どこを探しても胴体と思われるものは見つかることは、なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、地下水路の通路をある場所に向けて走る二人の影があった。

一人は小柄で、黒いドレスのような服、腰元まで届く真っ黒な髪をした少女。

そしてもう一人は、同じく黒い服、黒い短髪をした見た目青年と思われる男。

まあこの容姿でわかるとは思うが、地下水路を並んで走っているのは裂夜とセリナだ。

 

「おい、本当なのか? 封印が破られたというのは」

 

「同じこと聞かないでよ! 封印を施した片割れの私が言うんだから、間違いないわよっ!」

 

走る二人の表情は、どことなく焦りのようなものが浮かび上がっている。

それもそうだろう……つい先ほど、学園内を調査のため見回っていたセリナが、慌てたような声でこう言ったのだ。

魔剣の封印が何者かに破られた、と……。

聞いた瞬間こそ、裂夜は信じられなかったが、いつもは見れないようなセリナのその表情を見ると信憑性が増してしまう。

故に、二人は調査を中断して、急ぎ魔剣の封印場所へと向かったのだ。

 

「む、そろそろ見えてくる頃だな……っ!?」

 

向かうこと数分、二人はようやく目的の場所へと近づき、そして驚愕する。

魔剣を封印してある部屋の扉が吹き飛ばされ、水路の上に浮かんでいたのだ。

その様子を見れば、明らかに何かがあったということは容易に分かり、二人はすぐさま部屋の中へと駆け込んだ。

そして、部屋の惨状に再び二人は驚愕の表情を浮かべることとなった。

 

「な、なに……これ」

 

二人が見た部屋の中は、以前とは明らかに異なった状態になっていた。

地面、壁、天井……一片の隙間もなく、血と思われる液体が赤く塗りつぶしていた。

そして、その光景に呆然と立ち尽くす二人の前方には、以前と同じく台座が置かれていた。

しかし、その台座も以前の状態とは異なり、明らかに欠如している物がある。

それは……

 

「魔剣が……消え、た?」

 

台座の上で封印を施されていた魔剣、ダーインスレイヴの姿がどこにもなかったのだ。

そのことに、呆然としていた二人はすぐに我に返り、すぐさま部屋の中を探索し始める。

だが、いくら探せども……魔剣が見つかることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、さまざまな謎を残しつつも、学園を騒がせていた吸血鬼事件は幕を閉じた。

しかし、この事件に関わった者たちは皆思う。

この事件は後に起こるであろう何かのための、予兆にしか過ぎないのではないかと。

今はまだ、何もわからないけれど……ただ、そんな予感が事件の幕引きと共に、皆の内に残ることになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……ようやく、彼が目覚めましたか」

 

「ああ……ようやく、な。 ほんと、なっがいこと待たせやがってよ」

 

一見平凡な教会の入り口横で、二人の男が並ぶように背を壁に凭れ掛けていた。

壁に凭れながら、二人は顔を向け合うことなく、何かを話し合っていた。

 

「仕方ありませんよ。 彼は私たちと違って、覚醒に条件があるのですから」

 

「知ってるよ。 でもよ、いくらそれが困難だからって、何百年も待たせるのはどうなんだよ」

 

文句を言うように呟く男に、もう片方の男は小さく苦笑を漏らす。

 

「でも、ようやく彼が目覚めたのですから……我々の計画は、やっと次の段階へ進めます」

 

「だな。 もっともこうなった以上、あの嬢ちゃんも本格的に何か仕掛けてくるだろうけどな」

 

「でしょうね。 ですが我々の計画を……元神とはいえ、彼女に潰させるほど私たちは甘くありませんよ」

 

「というか、潰されたら主殿に顔向けできんだろ」

 

返された言葉に男は再び苦笑しつつ、肯定するように頷く。

そして、話を切り上げるかのように壁から背を離し、協会の入り口へと歩き出す。

その後姿に、今だ壁に背を預けたままの男は不意に口を開く。

 

「そういえばよ、ルラ」

 

「……なんですか、その女みたいな呼び名は?」

 

「あ? だってよ、お前の名前って正直長くて呼びづれえし」

 

「はぁ……まあ、いいですけどね。 それでなんですか、ムンド?」

 

「ああ……そっちの嬢ちゃんの様子は、どうなんだ?」

 

「そっちの、とは?」

 

「お前が姫とか呼んでるあいつのことだよ。 で、どうなんだ?」

 

「どうと言われましても……特に変わりはありませんよ。 如いて言うなら、刻が近い故にその影響を受け始めているということぐらいですか」

 

ルラと呼ばれた男がそう返すと、ムンドと呼ばれた男は納得したように頷く。

それを横目で少しだけ見た後、ルラは再び歩き出し、教会の扉の前へと歩み寄る。

そして扉の前に立つと立ち止まり、再びムンドがいた場所へと視線をちらりと向ける。

するとそこには、すでにムンドの姿は見られなかった。

それはいつもの事ゆえ、ルラは驚いた様子を見せることも無く、ただ苦笑を浮かべる。

そして、視線を目の前の扉に戻し、扉の取っ手に手を掛けてゆっくりと開き、中へと入っていく。

 

「ようやく、ここまで来たのですから……今度こそ、実現して見せますとも。 我らが主の望みを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我ら、『世界に慈愛の裁きを与えし者(アルナ・ベルツ)』の名の下に……」

 

 


あとがき

 

 

吸血鬼事件の終結をもって、一部は終了でございます。

【咲】 なんか、謎ばっかり残ってるわね。

【葉那】 だね〜。

それはしょうがないよ……元々、そういう風にする予定だったし。

【咲】 ま、二部でちゃんと全部回収するなら私は何も言わないけどね。

それはもちろん。

【葉那】 ところでさ〜、最後に出てきたあれが、教団の名前?

そういうことだな。 見る人によっては、この教団名で姫という存在の正体がわかったりもする。

【咲】 あくまで人によっては、でしょ?

だな。 アルナ・ベルツがどういった団体なのか、それがわからなければわからんことだ。

【葉那】 ふ〜ん。

ま、何はともあれ、ようやく一部は最終話を迎えたわけだ。

【咲】 二部は当然、すぐにでも始めるんでしょうね?

そ、それはもちろんだよ。

【葉那】 微妙にどもったね。

ま、まあ、すぐに始めるようにはするさ。 構想もほとんど纏まってるし。

【咲】 そ……ま、がんばんなさい。

わかってますって。

【葉那】 ところで〜、二部の時間軸は、1のときと同様に何年か流れたりするの?

んにゃ、一部と二部の時間軸は1の時とは違ってほんの一週間程度しか流れない。

【咲】 まあ、そうじゃないとカールとか卒業しちゃうし、教団はその期間何やってたんだってことになるしね。

そゆこと。 ちなみに、二部は一部よりもかなり長くなる予定ですので、見てくださっている方はできたら最後までお付き合いしていただければ幸いです。

【咲】 じゃ、今回はこの辺でね♪

【葉那】 また二部のほうで会おうね〜♪

では〜ノシ




学園を騒がせた吸血鬼事件は幕を閉じた。
美姫 「けれど、それは新たなる序章にしか過ぎない」
残された幾つもの謎。
美姫 「動き始める教団」
消えた魔剣。
美姫 「全てが一つ所へと……」
その先に待っているものとは!?
美姫 「そんなこんなで第二部も待っています!」
とっても気になるけれど、とりあえずは第一部完結おめでとうございます。
美姫 「お疲れ様でした〜」



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る