翼を広げたリエルに抱かれつつ、裂夜はゆっくりと地面へ降り立つ。

地面に降りてから少し、裂夜はリエルから二、三歩程度後ろに下がり、背中の翼に視線を向ける。

翼を見るその表情は、あからさまに驚いていますというようなものだった。

そんな表情、そんな視線を向けられながらリエルは翼を消し、気まずそうな感じで口を開いた。

 

「えっと……驚かれました、よね?」

 

「あ、ああ……まあ、な」

 

リエルの問いに裂夜は少し戸惑いがちに頷きそう返す。

裂夜が頷いたからか、それとも戸惑うようなその態度からか、リエルの表情には悲しみという感情が浮かぶ。

だが、先の言葉に続けるように口にされた言葉に、リエルの表情に浮かぶ感情は変わることとなった。

 

「確かに驚いたな……まさか、お前がセイレーンだったとは思わなかったぞ」

 

「え……?」

 

その言葉にリエルが浮かべたのは、驚きという感情だった。

確かに純白の翼を持つリエルは、リゼッタと同じセイレーンという種族の一人だ。

だがセイレーンという種族は人間と関わりを持たず、人里離れた場所でひっそりと暮らすような種族なのだ。

故に本などに多少載ってる程度で詳しく知る者はもちろん、セイレーンという名自体、知る者はほとんどいない。

だから、リエルは裂夜がセイレーンという種族を知っているかのような発言をしたことに驚きを隠せなかった。

 

「あ、あの……裂夜様は、セイレーンをご存知なんですか?」

 

「ああ。 詳しくというわけではないが、それなりの知識はあるな」

 

「そう、ですか……な、なら、その……やっぱり」

 

聞くことを躊躇うかのように、リエルは言葉を続けられず口ごもる。

そのリエルの様子に、一体何が言いたいのかということが裂夜には分かっていた。

だからか、裂夜は口にされていないリエルの言葉に返すようにそれを口にした。

 

「俺のことをどう見てるのか知らんが、少なくとも俺は種族が違う程度でどうのと言ったりはせんよ」

 

「そうなん、ですか……?」

 

「ああ。 そもそも種族が違うから差別をするということ自体、俺はまったくわからんな。 肌の色が違うとか、お前たちセイレーンのように翼があるとか……たったそれだけのことが違うだけで人じゃないと差別するなど、正直言って――っ」

 

語り続ける裂夜の言葉は、突然自身を襲った小さな衝撃にて遮られた。

その衝撃の発生源――自身の胸に視線を向けると、そこには目の前に立っていたはずのリエルが抱きついていた。

 

「な、おい! なぜいきなり抱きつく!? いや、理由はどうでもいいから、ともかく離れろ!」

 

抱きついてきたリエルに裂夜は慌てたような声で言いながら引き剥がそうとする。

だが、驚くことにリエルの抱きつく力のほうが強いため、引き剥がそうとしても引き剥がせない。

しかしそれでも裂夜は諦めず引き剥がそうと試みるが、頑としてリエルは離れようとはしない。

そして、リエルを引き剥がそうとすることで一杯なのか、裂夜は気づいていなかった。

リエルが裂夜に抱きつきながら、涙を流していることに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜

 

第三十一話 過去よりの手紙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保健室を出た後、カールは三階にある学園長室へ向かった。

それはキャサリンがカールへと最後に残した言葉、それを思い出したからの行動。

キャサリンが言っていた言葉のとおりだと、おそらくはもう手遅れであるだろう。

だけど、それでもカールはもしかしたらという可能性を抱きながら学園長室へと駆けていった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

辿り着いた学園長室の前でカールは荒くなった息を整え、コンコンと扉をノックする。

しかし、ジャスティンが不在なのかノックに言葉が返ってくることはなかった。

故に悪いことだとは思いながらもカールは、扉の取っ手に手を掛けてゆっくりと開き、部屋の中へと入る。

部屋の中にはやはりジャスティンの姿はなく、ただ室内には静寂が流れていた。

その部屋の中をカールは見渡しながら歩き、そして見渡していた首はある一点で止まる。

 

「あった……」

 

視線が向かう場所にあるのは、二つ並べるように設置されている本棚。

それは並べておくにしては不自然な位置にあり、まるで後ろに何かを隠すような並べ方。

そしてカールには、その並べられた本棚の後ろに何があるのかが分かっていた。

 

「幾星霜を経ても、変わらぬ愛の誓いを……」

 

本棚の前に立ち、カールはキャサリンから教えられたその言葉を口にする。

すると本棚は音を立てて左右へとスライドし、スライドし終えた後のそこには一つの通路が現れた。

 

「……」

 

現れたその通路をしばし見続けた後、カールはゆっくりとした足取りで中へと入っていく。

通路の中を歩み始めた一分も経たず、学園長室より若干小さい程度の部屋へと辿り着く。

その部屋は小さめのベッドが一つと本棚が一つあるだけで、先ほどまでいた学園長室と比べると酷く殺風景なものだった。

そんな殺風景な部屋の中を見渡すことなく、カールは一直線にベッドへと向かい、その上に視線を向ける。

しかし、視線を向けたベッドの上には何もなく、カールの表情は愕然といったものに染まる。

 

「カール……くん?」

 

そんな表情を浮かべていたカールに、突然後ろから声をかけてくる者がいた。

それは今しがた部屋へと戻り、開かれた通路を発見して入ってきたジャスティンだった。

 

「……」

 

しかし、カールは声を掛けられたにも関わらず、口を開くことなくただベッドの上に視線を向けていた。

それにジャスティンは不思議そうに首を傾げるも、すぐに部屋の中を見渡した後、近くの本棚へと歩み寄る。

 

「……ずいぶん古い書物ですね。 それに、どれもがとても重要性の高い物……この部屋は、一体」

 

棚にあった本を手に取り、パラパラと捲りながらジャスティンは呟く。

そして捲っていた本を閉じて本棚へと戻そうとした際、本から手紙らしきものがはみ出ていることに気づく。

なぜ本に手紙が挟まっているのか、それに首を傾げながら手紙を手に取り、後ろへと返してみる。

 

「っ……これは」

 

その際、手紙の後ろに書かれていた名前を見てジャスティンは驚きを浮かべる。

その驚きを浮かべたまま、ジャスティンは手紙を持ってカールへと歩み寄り、口を開きつつ手紙を差し出す。

 

「カールくん……これ」

 

差し出された手紙にカールはゆっくりと視線を向けつつ手紙を受け取る。

そしてジャスティンと同じように手紙を後ろに返し、そこに書かれていた名前に目の色を変えた。

 

【シーラ・フォン・ホーエンハイムより、未来を生きるカールという少年へ】

 

シーラという名前、そしてその後に書かれていた自分の名前。

それはつまり、過去で会ったあのシーラが自分へと宛てて書いた手紙だということ。

それを理解するや否や、カールは手紙の封を切って中を開いて手紙を取り出し読み始める。

 

【私はキャサリンが死を迎えたあの後、彼女がいたあの部屋へと戻ってきた。

 一体ここに彼女が何を残したのか、それが気になり、確認するために戻ってきた。

 そしてそこで、私は彼女の残したものをベッドの上で発見した。

 それは彼女が自分の命を削ってまで生み出した生命、愛していた人との愛の形とも言える、小さな赤ん坊。

 静かに眠るその赤ん坊を見て、私は彼女の面影があることを感じて胸が苦しくなった。

 この赤ん坊を護ることであそこまで衰弱していた彼女を私は殺そうとして、結果として死なせてしまったことに心が痛んだ。

 だから、私はせめてもの償いとして彼女の形見のペンダントを赤ん坊に託し、その子を自分の手で育てることにした。

 それは償いにはならないかもしれないけれど、それが私に出来る唯一のことであり、彼女とカールという少年に対する謝罪の術だと思うから】

 

書かれていた手紙の内容、それに一通り目を通し、カールは静かに涙を流す。

そして擦れたような声で小さく、ありがとう……、と口にした。

涙を流すカールを見てジャスティンは少し戸惑うが、今はそっとしておいたほうがいいと判断してその場を後にする。

ジャスティンが部屋を後にしてからしばしして泣き止んだカールは、涙で濡れた目元を拭って手紙の続きに目を向ける。

 

【そして私はこの手紙で謝罪をすると同時に、教えておかなければならないことあなたに教えるわ。

 まずは私の雇い主であるあの男だけれ……名をワイザー・ドラクールというわ。

 この名前から分かるとは思うけど、ワイザーは私がいるこの時よりもずっと昔にあった三大魔導家の一つ、ドラクール家の長よ。

 昔起こった争いによってワイザーはその力の大半を失っているけれど、彼はまだ自分の野望を諦めてはいない。

 その野望の布石となったのが、同じく三大魔導家の一つであるサイフォン家の衰退を狙ったキャサリン・サイフォンの殺害。

 そしてそれを完遂した今、彼の野望は着々と進んでいる……それはおそらく、あなたが生きる時代でも。

 だから、あなたの前に彼が再び現れることがあれば、油断はしないほうがいいわ】

 

その手紙に書かれていた名前、それは確かに見覚えのある名前だった。

図書室でキャサリンのことを調べていたとき、見つけ出した資料に載っていた千年以上前の争い。

三大魔導家の長であるマクシミリアン・サイフォン、イリーナ・ミハイロフ、そして……ワイザー・ドラクール。

その三名による激しい争いが千年以上前に起こり、そしてそれが原因で一度は表舞台から姿を消した者たち。

そんな三人の内の一人であり、千年以上前の人物であるワイザーが今も生きているという事実に、カールは驚きを隠せなかった。

浮かべたその驚きを隠さないまま、カールはその下に続く文に視線を戻して再び読み始める。

 

【もう一つは、あなたがヴァルと呼んでいるあの女性についてのことよ。

 これは私個人の考えだけれど、彼女はもしかしたらワイザーよりも注意しておくべき者かもしれない。

 そう思ってしまいかねないくらい、彼女には不可思議な点が多いわ。

 あなたと同じで未来から来たというのは本人から聞いていたけど、それにしては何もかもを知りすぎている。

 現に私がこの手紙で書いたことと同じ事を、彼女は去る際にまるで指示するかのように事細かに私へと告げた。

 それだけで見ても、彼女はあなたと同じただ未来から来た者ではないのではないかと思ってしまう。

 だから、あなたは彼女を味方と見ているかもしれないけれど、それでも彼女に対しても油断はしないほうがいいかもしれないわ。

 そうでないともしものことがきたときに、あなたは足元を掬われることになるかもしれないから】

 

「……」

 

最後に書かれていたのは、ヴァルに対する忠告と言ってもいいもの。

それを見て、カールは不可思議な点が多いということには同意するが、油断しないほうがいいという部分には疑問を抱く。

不可思議な点が多くても、ヴァルが抱いていたキャサリンを助けようとする気持ちは偽りじゃない。

そう思っているからこそカールはヴァルが悪人には到底思えず、ただその言葉の重要性に疑念を抱くだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が流れてその日の夜、毎度の如くレイナたちは学園内を冒険していた。

その中には結局今日は目覚めることがなかった綾菜は含まれてはおらず、今日も今日とているのは蓮也のみ。

そして保健室にいなかったカールも探してはみたがどこにもおらず、今日もメンバーの中にカールはいない。

まあ、この二人はここ数日いないので皆の中に違和感はなくなってきているが、この日は二人以外にもう一人いない者がいた。

 

「リィナ……大丈夫かしら?」

 

「ん〜、たぶん大丈夫じゃないですか? リィナさんが言うように具合が悪そうにも見えないですし、顔色もずいぶん良くなってましたから」

 

もう一人の欠席者……それは、リィナである。

綾菜の力によって大事にはならなかったが、また何時発作が起こるかがわからない。

故に、今日は念には念をということでリィナは冒険を休むと言ってきたのだ。

発作を目の前で見ていた皆からしてもそのほうがいいと思っていたため、リィナが欠席するということで今に至る。

 

「それにしても綾菜が倒れた理由って、何だったんですか?」

 

会話の途切れ目でふと蓮也が口にした疑問に皆は固まる。

結局恭也もミラもあれ以後何も言わなかったが、綾菜が望んだこと故に蓮也には黙っているということだけは聞いた。

だから、この二人ならいざ知らず自分たちが言っていいわけは到底なかった。

 

「え、えっと……」

 

しかし、蓮也を誤魔化すいい言い訳が思い浮かばず、皆は口ごもってしまう。

そうなれば、蓮也が言えないほど悪いのだろうかと思ってしまっても不思議はないだろう。

 

「あ、あの……そんなに、悪いんですか?」

 

「あ、いや……えっと、そう、貧血! ただの貧血だったらしいよ!」

 

「貧血、ですか?」

 

「え、あ、うん」

 

ふと思いついたことを、慌てたように口にする静穂。

その静穂の様子に蓮也は疑念を抱き、確認するようにレイナへと聞いてみた。

そして聞かれたレイナがぎこちなくだが頷いたのを見て、蓮也は疑念を深めながらも今は納得しておくことにした。

 

(あとで父さんや母さんにも聞いてみるか……)

 

追求されなかったことにほっとしているレイナたちを前に、蓮也は内心でそう考えていた。

まあそんなこともあり、一同はちょっとぎこちない雰囲気になりながらも今日の冒険場所である学生寮内を歩く。

見慣れている場所ではあるが、だからこそ何か見落としている可能性もあるということで決めた冒険場所。

だが、一階からゆっくりと上がっていくものの新しく発見したことは一切なく、いい加減場所を変えようかという提案も上がる。

そんな最中、学生寮三階へと訪れたレイナたちは進む進路上で見覚えのある二つの人影を発見し歩み寄る。

 

「……裂兄?」

 

「ん? ああ、お前たちか」

 

「こんばんは、皆さん」

 

「リエルさんも……いったいこんなところで何を?」

 

「いや、俺はいつも通り学園内を見回っているだけなんだが……」

 

「私は裂夜様のお仕事のお手伝いです♪」

 

そう言いながら裂夜の腕を取ろうとし、裂夜はそれをサッと避ける。

避けられたことにリエルは不満の顔を浮かべるが、裂夜はそれに見てない振りを決め込んでレイナたちに視線を戻す。

裂夜が視線を戻したとき、レイナたちが一様に驚きを浮かべている光景が目に飛び込む。

 

「……何をそんなに驚いてるんだ?」

 

「いや、だって……ねぇ?」

 

「裂兄ってそういうのとは無縁っぽく見えるんだから……驚くなっていうほうが無理だよ」

 

「ふむ……まあ、確かにな。 現に今も異性に興味などこれっぽっちもない」

 

「じゃあ、なんでリエルさんと一緒にいるんですか?」

 

「いたくているわけじゃない……なぜか、付き纏われてるんだ」

 

「も〜、そんなに照れなくてもいいじゃないですかぁ」

 

「照れとらん! というか、体を寄せるな! 腕を絡めようとするな!!」

 

必要にくっ付いてこようとするリエルに裂夜は断固拒否の姿勢を見せる。

それでも諦めずにくっ付いてこようとするリエルを見る限り、リエルが裂夜にどんな感情を抱いているかが皆には十分すぎるほどわかった。

しかし、対する裂夜のほうがどうもそれに気づいているようには見えず、レイナたちは呆れる視線を向けつつ溜め息をつく。

その呆れの視線に少し遅れて裂夜は気づき、わざとらしい咳払いをして口を開く。

 

「そ、それで、お前たちはどうしてここに?」

 

「どうしてって……いつも通り、ただの冒険だよ?」

 

「いや、まあそれはわかるが。 お前たちぐらいの者がここを冒険する意味はもうないんじゃないか?」

 

「ん〜、確かに魔物とかはそこまで強くないから、その点では物足りないけどね。 でも、もしかしたらまだ発見されてない何かあるかもしれないでしょ?」

 

「発見されてない何か? なんだそれは?」

 

「それがわかってたらここに来たりしないって」

 

「む、そういえばそうだな……ん?」

 

器用にリエルを避けながら静穂と話していた裂夜は何かに見つけたのかある一点に視線を向ける。

それにどうしたのかと思ったレイナたちはその視線の先を追うように視線を向け、同時に驚きを浮かべる。

驚きを浮かべるレイナたちの視線を先にあったのは、寝巻きを着た状態で廊下を歩くリィナの姿だった。

 

「リィナ!?」

 

発見したリィナの姿にレイナはすぐさま駆け寄り、他の面々もそれに続く。

駆け寄ったとき、リィナはレイナたちが近づいたことにも気づかず、目にはどこか虚ろな感じが見られた。

それにレイナはどうしたのかと思うが、考えるよりも本人に聞いたほうが早いと考えたのか、リィナに声を掛ける。

しかし、一度、二度と声を掛けてもリィナは何も返してこず、どこを見ているのかもわからない虚ろな目をするだけ。

それにレイナは何度も何度も声を掛け続け、その声が叫びのような声量に変わったとき、リィナの目にゆっくりと光が灯る。

 

「あれ……ねえ、さん?」

 

完全に光が灯った目で、リィナはゆっくりと周りを見渡す。

そしてすぐになぜ自分がここにいるのかわからないというように困惑と動揺を顔に浮かべる。

その困惑を読み取ったレイナは聞いても意味がないことを理解し、すぐにリィナを落ち着かせようと言葉を掛ける。

リィナはそれにとりあえずではあるが落ち着きを取り戻すも、それでも若干の困惑が顔には見られた。

 

(これは……いや……まさか、な)

 

リィナの様子を見て、裂夜は内心であることを考えてすぐにそんなわけないかと否定する。

だが、否定しても拭い去れぬ違和感が裂夜の中を駆け巡り、知らぬうちにリィナを注視するように見ていた。

 

「あ、あの……何か」

 

「ん? あ、ああ、いや、なんでもない」

 

視線に気づいたリィナが少し不安げに聞いてきたのに、裂夜は我に返ってそう返す。

そしてその後少し話し合った結果、レイナたちはリィナを自室に送ってくるということで裂夜やリエルと別れ、やってきた方向へと戻っていった。

それを最後まで見送るとすぐさま裂夜はレイナたちとは反対の方向、リィナが歩いてきた方向に歩き出す。

 

「あ、待ってください、裂夜様!」

 

歩き出した裂夜にリエルは慌ててついていき、裂夜の少し早い歩みに合わせて歩く。

コツコツと音を立てて二人は廊下を歩いていき、突き当りの曲がり角に差し掛かる。

そして曲がり角を曲がった矢先、二人は目の前にあったその光景に驚愕することとなった。

驚愕を浮かべながら絶句する二人の視線の先にあったもの、それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二名の女子生徒が、死んだようにぐったりと倒れている光景だった。

 

 


あとがき

 

 

再び学園内にて事件が発生!

【咲】 これは何? やっぱりあの血の魔物の仕業?

さてね、それはどうだろうか?

【葉那】 う〜ん、今回の話を見る限りじゃ、彼女が犯人の第一候補だよね。

ま、実際はどうなのだろうかね。 血の魔物か、それとも彼女か。

【咲】 どちらにしても、今は明かすことはないって言いたいわけね。

当然。

【咲】 ……ま、いいけどね。 で、裂夜とリエルは今後これで定着するわけ?

まあ一応はな。 今後、二人の中が進展するかどうかは、まあ見てのお楽しみだ。

【葉那】 ふ〜ん。 でさ〜、次回はどんなお話になるの〜?

次回はだな、今回起こった事件に関してのことが半分。

それとカールがメンバーに復帰、目を覚ました綾菜がどうのって感じだな。

【咲】 そのどうのっていうのが気になるわね。

ま、それは次回を見ればわかるさ。

【葉那】 そうだね〜。 じゃ、今回はこの辺で〜。

【咲】 また次回も見てね♪

では〜ノシ




またしても不可解な出来事が。
美姫 「うーん、犯人は誰?」
学園に何が起こっているのか。
うがー、気になる。
美姫 「ちょっと叫ばないでよね」
へいへい。次回を楽しみにしてます。
美姫 「待ってますね〜」



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