僅か吹く風が心地よく、サンサンと照り続ける太陽が眩しい昼の学園。

普段は食堂で昼食を取るにも関わらず、そういった面子もちらほらテラスや中庭に赴いている。

天気がいいのに感化されてか、多種多様な話題で盛り上がり食事を取る生徒たち。

非常に賑やかで、これぞ学園と言わんばかりの空気が全体的に広がっていた。

 

「武術大会……ですか?」

 

「ええ、武術大会です」

 

外がそんな賑わいを見せる中、学園長室には二人の人物が向かい合っていた。

一人はこの部屋の主であり、学園長のジャスティン。もう一人は、戦闘術講師である恭也。

ここにミラを交えてなら結構な頻度で見る光景だが、今はこの二人だけということでそれなりに珍しい。

恭也が一人で学園長室に赴いたときには、買っておいたサンドイッチを口に加えたままキョトンとするジャスティンが見られたぐらいだ。

それほどに彼が一人でここに訪れることは少なく、突然の事故に何事かと気を引き締めるに至った。

だけど、訪れた恭也が開口始めに口にしたのがソレ……引き締めた気があっさり抜け、同時に疑問が浮かんでくる。

 

「また急ですね……理由を教えてもらえますか?」

 

「簡単に言えば、生徒たちの実力を測るためです。入学してから数ヶ月経ちますから、冒険等で磨き上げた力を講師として今後の講義の参考に見ておきたいと思いまして……」

 

「なるほど……でも、それなら別に生徒同士の対決形式にしなくてもいいのでは?」

 

「そこは……自分もそう思ったんですけど、ミラがどうせならそうしたほうがいいと盛り上がると」

 

「はぁ…………やっぱり、彼女が絡んでるんですね」

 

事こういった行事の提案にはほぼ百パーセントの確率でミラが絡んでる。

本人曰く、自分たちが楽しめて生徒たちも楽しめるのだから全然問題ない提案であるらしい。

しかしその大半は生徒たち、と言う部分が大いに抜けており、自分が楽しめるものばかり提案している。

いや、正確には自分たち家族が楽しめる提案だろう。それほど講義などに関係ない祭りっぽいものが多いのだから。

 

「まあ、今回の提案は少し疑問がありしもちゃんとした理由もあるわけですから問題はないんですけど……もうちょっと彼女を抑制するよう努力してくださいね、恭也先生?」

 

「はあ……努力はしてみます」

 

非常に自信なさげな言葉。それほどに暴走時のミラは止めるのが困難ということだ。

そんなわけで一応了承も得た恭也はある程度の決め事をジャスティンへと話した後、部屋を退室した。

残されたジャスティンは恭也が去っていく姿を見送り、一息だけ溜息をついてからサンドイッチを口に運ぶ、

そしてモグモグと口を動かしてゴクンと飲み込んだ後、もう一度溜息をつき……

 

「ある程度まともな提案のはずなのに……なんでしょう、この不安感」

 

早くも開催当日を思い描き、強い不安感を抱くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜

 

第X−6話 実力を競え!開催、学園武術大会!! 前編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提案から二日後、早くも武術大会の開催は掲示板に張り出された。

基本的に掲示板は講師や学園長からの連絡事項が多いため、生徒たちは誰しも目を通す。

そしてこの日も変わらず誰もが目を通し、そこの部分へと注目して集まりを見せていた。

 

「……またミラ先生の暴走かな?」

 

「いえ、たぶん今回は違うと思いますよ。ここに提案者:戦闘術講師・高町恭也って書いてありますし」

 

「恭兄が考えたんだ……じゃあ、以前までのものと違ってまともな企画みたいだね」

 

内容も見ないまま、提案者が恭也というだけで企画がまともと考えるカールたち一同。

ここにミラが関わっているのを知らない故の発言……無知とは非常に罪なものである。

 

「えっと……来週初めの全講義の休講日である二日を利用し、一日目を予選、次の日を本戦という形にします。参加は自由という形にしますので、腕に自信のある生徒は戦闘術講師の高町恭也のところまで申し出てください。武器に関しては参加の申請時に何を使うかを聞き、それを元にこちらで木製のものを用意するという形にします。尚、当大会の優勝商品として学費二か月分を返還、そして当日明かされる豪華賞品が用意されています。生徒の皆さん、奮ってご参加ください……だってさ」

 

「学費の二ヶ月分を返還って、ずいぶんな額よね? 学園的にそんなことしていいのかしら?」

 

「こういった企画は絶対にジャスティを通さないといけないですから、それでオッケーが出たってことはたぶん問題ないんだと思いますよ」

 

「私としてはこの豪華賞品っていうのが気になりますね……一体何を用意してるんでしょうか」

 

そこは当日になってみないと分からないのだが、やはり参加するかしないかの決め手にもなる。

学費二か月分の返還というのも魅力的なもの、それに加えて本当にこれが豪華な言うことなし。

だけどそれが明かされていないため、カールたちとしても参加するかどうかが迷い気味だった。

 

「ん〜……僕は、参加してみようかな。商品とかはともかくとしても、個人的にはちょっと面白そうだし」

 

「私も参加してみようかな……豪華賞品っていうのも気になるけど、この学費二か月分っていうのが魅力的だしね」

 

理由は違えどカールとレイナは参加することを決める。

そしてそれに便乗するように静穂も参加することを決めるが、残りの二人がまだ迷い気味。

というよりも、リゼッタは得物が後方支援型のものであるため辞退しようと考えているが、問題はリィナである。

勉強等で結構真面目な彼女はこういったイベントで自分がどこまで成長してるかを見れるのは魅力的と言える。

だけど元々目立つことをするのが好きではないため、多大に注目を受けるこういった行事に参加するのは正直憚られるのだ。

 

「リィナはどうするの? 思い切って参加してみる?」

 

「……ちょっと、迷ってます。こういった目立つ行事は好きではないですけど、自分の実力がどの程度か見てみたい気もしますし……」

 

少し押せば参加すると言う気もするが、そこは皆も何も言わなかった。

こういうことに関しては無理に進めるよりも本人の意思で決定するほうがリィナのためだと思うから。

だけど皆のその意図による考えが祟ってか、リィナは十分近く経っても未だに決められず。

 

「およ、何やら見慣れた集団をはっけ〜ん♪」

 

「あ、こんにちは〜、セリナさん」

 

たまたま掲示板付近を通りかかったセリナが近寄ってきたのに静穂はいつものように挨拶をする。

それににこやかな笑みを浮かべて返した後、一直線視線が向かうのはやはり悩み続けているリィナ。

掲示板と彼女を交互に見て首を傾げ、一体どうしたのかとカールたちに尋ねて彼らから説明を受ける。

それによりセリナは事情を知り、うんうんと納得したように頷くと数歩歩いてリィナへと近づいた。

 

「リィナ〜、ちょいと耳貸してくれる?」

 

「え……あ、はい、何ですか?」

 

あまり話したことがないセリナにフレンドリーに言われ、少し戸惑いながらもリィナは僅かに屈む。

屈んだことで自分の背丈と近づき、耳の至近距離に口元を寄せて小声で何やら話し始める。

すると話が始まった途端にリィナの目つきが変わっていき、最終的には見間違えるほど決意に満ちていた。

 

「姉さん……私、参加します」

 

「え、あ、ああうん……が、頑張ってね?」

 

「はい。絶対に、優勝してみせます」

 

この変わりようは一体何なんだろうかと思わずにはいられないぐらい、凄い強気な発言。

セリナに何を吹き込まれたのかは知らないが、並大抵のことではリィナはこうはならない。

だとすれば一体何を吹き込んだのか……それが非常に気になるが、聞こうにもすでにセリナの姿はない。

辺りに視線を巡らせて探してみるも、本当にいつ消えたのかが分からないくらいものの見事に。

そして結果として呆然と掲示板前で立ち尽くす一同と、ただ一人意気込むような様子を見せるリィナが残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかんだで武術大会の話は学園全体に広まり、それなりに参加者は集まった。

そもそもカール以外は全員女であるため、必然的に集まる者たちは女子生徒ばかり。

だけど誰もが優勝目指して頑張るという意気込みを立ち上らせる空気から大いに発していた。

そんな中で武術大会予選日を向かえ、修練場には参加者一同と講師であり今大会の提案者である恭也が集まった。

そして全ての参加者が集まった時点で予選は開催され、一つ一つ対戦が行われる中で恭也はそれらの審判を行う。

行われる試合はどれもがそれなりにレベルが高く、戦闘術講師として戦う術を教えている恭也としてもその成長は嬉しく感じる。

そうして予選が一日を費やして行われ――――

 

 

 

 

 

「これより、第一回魔法学園武術大会の本戦を開催いたします!!」

 

――早くも武術大会は本戦の日を迎えた。

 

 

 

 

 

予選とは違って何故か修練場は装飾がたくさん、加えて試合場外には観客席なるものが設けられている。

そして観客席を両端に置いて中央には真っ白なテントが立てられており、司会者席なるものもある。

予選と本戦というだけでこの違いは如何なものかと思うが、そこは影の提案者としてミラがいるということで納得しておこう。

 

「さ〜て、待ちに待った本戦日……まるで天までこの日を待ち望んだかのように晴れ渡ってますね!」

 

「……なんであなたはそんなにハイテンションなんですか、セリナ」

 

司会者席に座る二人の内、セリナはなぜか非常にテンションが高い様子。

だけどそれとは反して隣に座るアーティは普通どおり。セリナの抑制係というほうが当てはまる。

しかしそんなアーティからの言葉も意味を成さず、何を仕出かすか分からないほどのテンションを彼女は保つ。

 

「ではでは〜……予選参加者は知っているとは思いますが、確認を兼ねてアーティよりルール説明を行います。参加者一同、心して聞くように!!」

 

「はぁ……では、説明に移ります。当大会では武術を競うことを主とするため、魔法の使用は原則禁止と致します。武器の使用に関してですが、これは昨日の予選で与えられた木製のものをご使用ください。それ以外の物を使用した際は即失格とさせていただきますのでご注意を」

 

一度だけペコリと頭を下げ、手元にある紙を一枚捲る。

そしてそこに書かれている事項に目を通し、再びマイク越しに話し始める。

 

「続けて勝敗条件ですが……これは相手に負けを認めさせる、もしくは審判が戦闘不能と判断した際に決します。尚、木製ということで致命傷を負うことはほぼないと思いますが、万が一危ない場面となった場合は止めに入りますのでご了承ください。えっと……では、これで大会の概要説明を終わりにさせていただきます」

 

「はい、ありがとうございました!! では続きまして、当大会の解説者となっていただくお二人のご紹介に移らせていただきます!!」

 

アーティの説明終了で上がった拍手等はその一言によってピタリと止まる。

それをセリナは確認した後、変わらぬテンションで手元の紙を見つつ口を開いた。

 

「今大会の提案者にして学園の戦闘術講師。所帯持ちにも関わらず女の子を次々と落していく鈍感朴念仁……高町恭也先生!!」

 

「……今、聞き捨てならない言葉が聞こえたが?」

 

「あはは、何を今更……私だけじゃなくて誰もが思ってることだよ♪ とと、では続けてお二人目……」

 

恭也の文句をサラッと流し、次の紹介へと移るセリナ。

それに彼は不満そうな顔をするが、そこはハイテンション故にまったく気にしない。

 

「誰もが知らないだろうが、実は今大会の影の提案者。見た目は幼いけど実は夫と子持ち、学園きっての恐怖の代名詞……ミラ・高町先生!!」

 

「よろしくね、生徒の皆。ところでセリナ……ちょ〜っと後でお話があるから、顔貸しなさいね?」

 

非常に怖い笑みを浮かべながら告げてくるミラもセリナはサラリと流す。

しかし、頬には一筋の汗が伝っており、観客側からは見えないが足も震えていたりする。

そこまで恐怖するなら言わなきゃいいとも思うが、そこはテンションが高くて周りが見えなかったのだろう。

 

「で、ではでは! 解説者の紹介を終えたところで次に予選通過者の紹介……へと移る前に、記載されていなかった豪華賞品の発表に移ります!!」

 

「私的にはどうかと思いますが……当大会の豪華賞品、それは高町恭也様、及び高町裂夜様の一日所有権です」

 

発表されたと同時に起こる歓声とブーイングの嵐。何も伝えられていないのだから当然といえば当然。

ちなみに当人である恭也とミラも知らされていないのか呆然とし、テントの後ろのほうでは何やらくぐもった叫びが聞こえる。

 

「ちょ、ちょっとセリナ! 私はそんなこと聞いてないわよ!?」

 

「そりゃそうだよ。だってどうせ断られるだろうからミラお姉ちゃんにもお兄ちゃんにも言ってないもん」

 

「あ、あなたねぇ……」

 

さすがに許せることではないのか、ミラは怒りを紫電という形で纏い始める。

だけどそんなことはセリナも予想していたのか、それを目にすると同時に即行動へと出た。

といってもミラの近くにより、耳元で何かを囁くだけだったのだが、これが意外にも多大な効果を見せる。

 

「ま、まあ、大会を盛り上げるためなんだから、この際多少のことは目を瞑らないといけないわよね……」

 

「うんうん、その通り♪ 物分りがいいミラお姉ちゃん、私は好きだな〜♪」

 

一体何を言ったのか……誰もが非常に気になることだが、ミラの顔を見るとなんとなく予想も出来る。

頬が軽く朱色に染まっており、何やらブツブツと呟いている……明らかに恭也関連なのは明白だった。

そんなわけで、元々景品たる恭也の意見は完全無視であるセリナはミラが了承したことで先へと進めようとする。

ちなみに先ほどから絶えず聞こえてくるくぐもった声もまるでどこ吹く風の如く完全スルーである。

 

「では改めまして……予選通過者である八人の紹介へと移らせていただきます!!」

 

そう言って歓声の中で再び手元の紙を捲り、記載されていることを順に読み上げていく。

それに合わせるようにして予選通過者たちも入り口より一人ずつ入場し、歓声は更に激しいものへとなっていく。

 

「まずは一人目……学園入学者の中で唯一の男の子、見た目はなよなよしてるがその細腕から放たれる棍術は脅威……カール・ワインバーグ!!」

 

「ど、どうも……」

 

「いや〜、相変わらずの優男ぶりですね! では続けて二人目……名門クライトン家のご令嬢、だけどそれに反して本人は肉体派! 放たれる拳は岩をも砕く……レイナ・クライトン!!」

 

「ちょっと言いすぎな気もするけど……ともかく、優勝目指して頑張るわよ!」

 

「強気な発言が本人の人となりを表していますね! どんどんいきます三人目……見た目は若干小柄だけど腕は確かなもの、我が薙刀から放たれる一閃に斬れないものはない! 学園長に怒られてる比率が誰よりも高いのが自慢です……静穂・エインズワーズ!!」

 

「お、大きなお世話ですよっ!」

 

「何やら文句が上がってるがそこは気にせず四人目へ! 生徒が多数参加する中での生徒外参加者、親譲りの蒼い髪を靡かせながら剣を振るう姿がなんとも凛々しい! 幼いながらも負けないぞ……高町蓮也!!」

 

「ちょ、なんで蓮也が参加してるのよ!? それも私は聞いてな――っ!」

 

「今度は別のところから文句が上がってるがそこも気にせず次へ! 同じく生徒外参加者にして蓮也とは双子の兄妹、小動物チックな様子で保護欲を誘うがやるときはやる! いつもお兄ちゃんの後ろに隠れてるわけではないぞ……高町綾菜!!」

 

「な、なんで綾菜まで…………恭也?」

 

「む、むぅ……」

 

「何やら夫婦喧嘩が勃発しそうだが、やはり私は気にせず次の紹介へ! レイナと同じで名門クライトン家の令嬢、誰にも見せることなく密かに鍛えた私の剣に貫けぬものはない! 持久戦に持ち込まれなければ絶対に負けない……リィナ・クライトン!!」

 

「絶対、優勝してみせます……」

 

「おおっと、レイナと同じで強気な発言……一体何が彼女を駆り立てているのか気になるところだ! 続けまして七人目……見た目のおっとりさからは想像できないほど肉体派、レイナが拳なら私は岩をも砕く蹴りを! 学費の返還よりも豪華賞品狙いだ……リエル・クロムハート!!」

 

「裂夜様が商品に含まれてるって……ほ、本当なんですよね?」

 

「もちろん! あの馬鹿のどこがいいのか分からないけど、しっかり含まれていますのでご安心を! では最後となる八人目……綾菜と同じ容姿だけど性格は正反対、実力のほどが未知数な彼女の腕は如何ほどか!? 学園きっての問題児にしてやんちゃな幼子……彩音!!」

 

「……?」

 

「なぜ自分が参加してるのか分からないといった顔だが、そこもまた可愛いぞ!! ではでは、これにて予選通過者の紹介を終わりにさせていただきます!」 

 

怒涛の如く紹介を言い続けたのか、終えた後は僅かに息遣いが荒かった。

それに隣のアーティは先ほどまでのテンションも加え、姉妹ながら頭が痛いとばかりに額へ手を置く。

そしてその更に隣では恭也とミラの夫婦喧嘩が勃発中……非常に混沌とした状況といえるだろう。

 

「ふぅ……さて、続けまして対戦カードの発表へと移ります!!」

 

「……当大会の本戦は予選と異なり、予めクジで決めた相手同士によるトーナメント形式で行います。誰と当たるかは運次第……相手が悪ければ、それが自分の運であると割り切るようお願いいたします」

 

「では皆様、テント横のボードにご注目くださいませ!!」

 

セリナのその言葉に誰もが反応し、視線が全てテント横の大きな木製のボードへと集まる。

そのボードには上のほうにロール状にされた紙が垂らされており、巻かれる紐を切ると紙が開かれる仕組みだ。

そんなボードに皆の視線が集まったのを確認すると、セリナは魔法による小規模な鎌鼬を起こしてその部分を切る。

 

「気になる対戦相手は……こちらです!!」

 

言葉に合わせるように支えを失った紙は下に落ちる形で開かれ、注目する観客から歓声が上がる。

それとは反して参加者からは多種多様な驚きの声。人によってはなぜかガックリするものさえも出ている。

一体どういう取り合わせになったのか……気になる対戦カードとは――!?

 

 


あとがき

 

 

中途半端に思われるかもしれないが、ここで前編は終了だ。

【咲】 めっちゃ中途半端よねぇ……対戦カードくらい見せなさいよ。

【葉那】 そうだそうだ〜。

いや、そこは次回までに読者の方々で想像していただく楽しみをだな……。

【咲】 楽しみを作るのと中途半端に終わるのは別物よ。

うぅ……そこは申し訳ない。

【咲】 はぁ……ま、いいけどね。で、今回のお話は武術大会ってことだけど、セリナが大暴走してるわね?

現状では本編で出番が少ないから、こういうところで出番を増やそうとしたらこうなってしまった……orz

【葉那】 これじゃあセリナの皮を被った別の人だよねぇ〜。

もしかしたらそうかもしれない……セリナは確かにお馬鹿な部分はあるが、ここまではっちゃけてないし。

【咲】 ま、X話は本編では見えない顔を話すと同時にパロディ的な意味合いもあるからいいんじゃないの?

まあ、そう割り切ることにしよう……。

【葉那】 でさ、確か前のX話では魔術も含めるとか言ってなかったっけ?

いや、よくよく考えたらさ、魔術も含めると人数が多くなりすぎるし……加えて修練場が酷いことになるから。

【咲】 だから断念したと?

そういうことだ。ま、武術でもこういった面子が揃うわけだから、これはこれでいいだろう。

【咲】 何度も言うけど、それを判断するのはあくまで読者の方々だけどね。

う、ま、まあそうなんだがな。

【葉那】 にしてもさ、最近にしては珍しく地の文が少ないの書いたよねぇ。

基本、この話は戦闘とギャグだからな……戦闘シーンは地文が多くなるが、ギャグで多くても面白みに欠けるかと。

【咲】 まあ、会話でのギャグのほうが盛り上がるのは確かよね。

そうそう。てなわけで、次回はギャグを含めながらも戦闘シーン……正直、このお話を三本で納める自信はないが。

【葉那】 じゃあ増やして書けばいいんだよ♪

おそらくはそうなるだろうなぁ……ということで、今回はこの辺にて!!

【咲】 また次に会いましょうね♪

【葉那】 ばいば〜い♪




本戦出場者は見事にカールの周辺に。
美姫 「これって、カールが優勝しちゃったら賞品はどうなっちゃうのかしら」
やっぱり、そこはそれぞれ欲しがっている子に上げるとかが無難じゃないかな。
美姫 「ああ、一体誰が優勝するのかしら」
また、どんな対戦表になっているのか。
美姫 「次回を待ってますね」
待っています。



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