学園の昼というのは各自、その過ごし方も様々である。

昼食を取ったの後にそのまま談笑する者、はたまた午前中の講義の復習をする者。

人によってはロビーに置かれるテレビを楽しげに見る者もいる。

しかしそんな中で一人だけ、他の誰もとは明らかに違う過ごし方をしている者がいた。

 

「……ふむ」

 

日差しが眩しいほどに差す中庭、その中央壁際に置かれる盆栽前。

前者はともかく、後者で分かるだろうが……その人物とは恭也である。

基本的に講義で用意すべきことが特に無い場合、昼食を終えると恭也はこの場所へとやってきて盆栽の手入れを行う。

本人曰く、盆栽は精神鍛錬にもなるのだから、なるべく欠かさずに鍛錬(手入れ)は行うべきだ、とのことである。

確かに精神鍛錬にはなるだろうが、正直それは自身の趣味に対する執着を隠す言い訳にしか聞こえなかった。

ちなみにだが、最近ではこれが理由でミラのご機嫌が斜めになることが多く、講義に参加した生徒が地獄を見ていたりする。

 

「ん……こんなものか」

 

盆栽を様々な角度から見た後、鋏を持つ手を下ろして納得するように頷く。

その後、手入れ道具を片付けに一旦部屋に戻ろうとするのだが、その前に近くの花壇の影へと向かう。

というのも、手入れを始めて数分経った辺りから、僅かにその場所から視線が向けられていたのだ。

気配を消しているのかそれなりに薄いのだが、恭也からしたらまだまだであるため容易に気づける。

ついでに言えば、そんな未熟な気殺を用いる人物に心当たりがあるため、その人物の姿を見る前に誰かというのも想像がついていた。

故に、恭也は姿が見えるか見えないかというギリギリの距離まで近づき、その人物の名前を静かに呼んだ。

 

「何をしてるんだ……綾菜?」

 

「っ……」

 

花壇に隠れながらも僅かに見えるミラ譲りの薄い青色の髪をした頭がその声にビクリと震える。

そして恐る恐るといった様子で隠れた位置から顔を上げ、恭也の顔に向けてジッと視線を向ける。

悪戯がばれた子供が叱られるのを怖がるといった様子がその表情から窺え、恭也は僅かに苦笑を浮かべる。

 

「別に怒ってないから、そんな顔をしなくてもいい。 それで、そんなところで何をしてたんだ?」

 

前の言葉に安著を浮かべ、後の言葉には答えずに俯く。

その様子から理由を言いたくないのだろうと悟り、恭也は再び苦笑した後に綾菜の傍へと寄って抱き上げる。

そして午後の講義の時間が迫っているため、とりあえず理由を聞かぬまま部屋へと向けて歩き出した。

 

(綾菜が蓮也の傍を離れてでもここにいるということは……よほどの理由なんだろうな)

 

本来兄である蓮也の傍を離れず、人見知りのせいか一人で行動することが無い。

それを知っているため、恭也は綾菜がここにいる理由がよほどのことなのだろうと考える。

が、それを考えていたために恭也は気づけなかった……抱っこされて恭也の肩に頭を置く綾菜の視線が、まっすぐに盆栽を捉えていたことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜

 

第X−4話 少女と盆栽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾菜が恭也から隠れるようにして盆栽を眺める行動は、その日だけでは終わらなかった。

次の日も、そのまた次の日も、そのまたまた次の日も……綾菜は懲りずに隠れて眺める。

その行動には何度となく恭也も理由を尋ねたが、綾菜は頑として答えず、最近ではもうしたいようにさせている。

それは別段綾菜のしていることが悪いことであるわけでもないし、綾菜が悪巧みを考えているとは到底思えないからだ。

故に恭也は綾菜の視線を受けながらも、なるべく気にしないようにして盆栽の手入れを行っていた。

 

「……」

 

そんなある日の昼……講義の準備のため、盆栽前に恭也がいない中庭にて。

恭也がいないにも関わらず、毎度の如く綾菜は中庭の花壇に隠れるように盆栽を眺めていた。

だが、その様子は今までとは違い、盆栽方面だけでなく中庭全体へと視線を巡らせている。

 

「……っ」

 

動かしていた視線を盆栽へと戻すと、綾菜はまたいつもとは違う行動に出た。

片手に何かが入っているのであろう小さめの袋を持ち、盆栽前へと駆け寄っていったのだ。

今まで恭也がいるときにはそんな行動に出たことはなく、もしこの場に恭也がいたら驚いていたことだろう。

というよりも、綾菜が蓮也の傍から離れて人目のつきやすい場所に出るという行動自体、綾菜を知っている者なら驚きものなのだが。

 

「えっと……」

 

まあ、珍しく人気が全く無いのでその行動に驚く者などおらず、綾菜は盆栽前に辿り着くと袋に手を入れる。

そしてごそごそと何かを探すように袋内で手を動かし、しばらくして目的の物を見つけたのか、袋から手を出した。

 

「……」

 

その目的の物とは、恭也が手入れ用に使っている鋏であった。

これでもう分かると思うが、綾菜の手に持っている袋は恭也が手入れ道具を入れている袋なのだ。

なぜ綾菜がそれを持っているのか、という疑問がここで挙がるが、それも至極簡単なことである。

単に、恭也がある場所に手入れ道具の入った袋をしまうのを綾菜も見ているため、恭也がいない隙に持ち出しただけのこと。

そして加えてもう一つ挙がる疑問……まあ、これが最大の疑問ともなるのだが、なぜ綾菜がそれを持ち出したのかというのが挙がる。

しかしまあ、これに関しても答えは簡単……というよりも、手入れ道具を持ち出し盆栽前にてやることなど一つしかないだろう。

 

「んっ……しょ」

 

一番下の段にある盆栽の一つを危なっかしく持ち上げ、地面に置くと共にその前へと座り込む。

そして手に持った鋏を盆栽へと走らせ、パチンパチンを容赦なく切り刻んでいった。

まあつまりはこれが答え……恭也が盆栽の手入れをしていたのを見て、見よう見まねで手入れを行おうとしているのだ。

元々アーティに頼んで持ち帰ってもらった盆栽を初めて見たときから、綾菜は盆栽に興味を持ち始めていた。

そしてその興味はアーティがあちらの世界に行くたびに持ち帰ってくる様々な盆栽を見る内に膨らんでいき、恭也が手入れをしているのを目撃したことで自分もやってみたいという欲求へと変わったのだ。

だが、恭也が真剣且つ自分たちを見るような目で盆栽を見ているところを見ると、それがとても大切な物だというのが簡単に分かる。

そんな大切な物を盆栽に関しては素人でしかない自分に構わせるだろうか……いや、構わせるわけがない。

そんな風に思考を巡らせた綾菜は、駄目なことだとは分かっていても欲求を抑えられず、この行動へと出てしまったのだ。

 

――パチン

 

そして現在、綾菜が走らせる鋏によって盆栽は無残に切り刻まれていっている。

もう、傍目から見て可哀想だと思えるほど無残に……一言で言うなら、丸坊主にされていく。

こんな光景をもしあちらの世界の高町家の誰かが見たとしたら、顔を真っ青にして止めたことだろう。

しかし、綾菜はもちろん、この学園にいる誰もがそのことを知らないため、この場に誰かいたとしても真っ青にまではならないだろう。

というか、ミラだったら綾菜の行動に賛同し、自分も盆栽たちを丸坊主にしていることだろう。

 

「……ん、できた」

 

切る手を止めて呟く綾菜の前には、緑の部分が完全に失われた盆栽があった。

それはもう、ものの見事に緑の部分のみを切ったため、良い意味で言えば芸術と取れるかもしれない。

しかしまあ、もうそうなってしまっては盆栽とは言えず、言ってしまえばただの枯れ木である。

そんな枯れ木に綾菜は満足そうに頷き、元の場所へと戻して別に盆栽に手を伸ばそうとする。

だがその直後、午後の講義始まりの鐘が鳴り響き、綾菜はそれを耳にすると残念そうに手を下ろす。

というのも、講義中は両親が頼んでジャスティンに預かってもらっているため、講義が始まった段階で学園長室にいないと心配させてしまう。

そんなわけで、綾菜は本当に残念そうに鋏を袋に戻し、元の場所に片付けるべく駆け出して中庭を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日の夕方、恭也は手入れ道具の入った袋を片手に中庭へと向かっていた。

いつもなら昼時に出来なかった日は手入れをしないのだが、この日はなんとなく盆栽の様子が気になったのだ。

いつもはそうでもないのにどうして今日に限って気になるのか、というのには首を傾げたが、別段悪いことでもないので考えはしなかった。

そんなわけで、手入れ道具を持ちながら盆栽たちのことを頭に浮かべつつ、恭也は中庭へと足を踏み入れた。

しかし、中庭にある盆栽の前に立つと同時に、恭也の表情に珍しく変化が訪れた。

 

「な、なんだ……これは」

 

変化した表情に浮かんでいるのは、驚きと怒りの二つ。

そしてそんな表情が向けられる先にあるのは、一つだけ無残に切り刻まれた盆栽。

そんな盆栽にゆっくりと手を伸ばし、まるで事実が受け入れられというように鉢を掴んで目元まで持っていく。

だが、そこまで至近距離に持ってきたところで事実が変わるわけでもなく、恭也は再びゆっくりと元の位置に戻した。

 

「誰だ……俺の松太郎を、こんなにしたのは」

 

ワナワナと震える肩が、怒りの大きさを物語っていた。

まあ、趣味として盆栽をこよなく愛する恭也が丹精込めて育てた物をそんなにされたのだ……怒らないわけがないだろう。

もっとも、一番怒っているのは、盆栽をこんな風にしたにも関わらず、進言してこないことで悪意しか感じないからだったりする。

そんないつも無表情な恭也が珍しく怒りを露にしている最中、二人の子供―蓮也と綾菜が恭也へと歩み寄ってきた。

そのことに気づいた恭也は怒りを抱きながらもそれを隠し、いつもの表情を装って二人へと振り向いた。

 

「……どうしたんだ、二人とも?」

 

「えっと……そろそろ夕食だから父さんを呼んできてって、母さんが」

 

「あ、ああ、わかった。 すぐに行くから、先に食堂に行っててくれ」

 

いつもの表情を装っているつもりでも、蓮也には僅かに引き攣っていることがはっきりと分かった。

その様子から怒っているのは分かるのだが、一体何に怒っているのかが分からず、蓮也は内心で首を傾げる。

しかしまあ、考えても思いつかないのだし、恭也がこう言っているのだから言うとおりにしたほうがいいかと考えて歩き出そうとする。

だが、そこで気づいた……今まで自分の後ろにいたはずの綾菜の姿が、そこにないことに。

そして、後ろからいなくなった綾菜が、一つだけ緑の無い盆栽を手にとって恭也の前に自慢げに差し出していることに。

 

「あ、綾菜? それがどうかしたのか?」

 

「んっと、これ、綾菜がお手入れしたの……上手?」

 

「……は、ははは……綾菜が、やったのか」

 

「うん」

 

恭也の表情の変化が分からないのだろうか、綾菜は恭也の言葉に素直に頷く。

対して恭也は、綾菜が頷いたことに顔を引き攣らせながらも、褒めるように綾菜の頭を撫でる。

本来、これが別の人間だったとしたら、怒りが爆発していたことだろうが……相手は自分の娘だ。

しかもまだ年齢が十程度の子供に我を忘れて怒ったりするほど、恭也は子供ではない。

故に何とか我慢をして綾菜の頭を撫で終え、綾菜と目線を合わせるようにしゃがみこんで口を開いた。

 

「そ、それで……どうして、綾菜は盆栽を手入れしようを思ったんだ?」

 

「えっと……お手入れしてるお父さんが楽しそうだったから、綾菜もやってみたくて」

 

綾菜の答えた言葉に再び恭也の表情が驚きという形に変化した。

この学園にいる誰にも理解されず、内心寂しいなと思いながらも今まで盆栽を手入れしてきた。

だが、綾菜が今言ったことは、盆栽に興味を示しているということを意味していた。

思い返してみれば、昼時に自身が手入れをしているときには必ずと言っていいほど綾菜の姿があった。

そのことと、今のこの言葉を総合すると……綾菜は盆栽という趣味を理解してくれるという結論に達した。

その結論に達すると恭也は先ほどまで抱いていた怒りを忘れ、喜びに浮かれそうな内心を抑えつつ尋ねた。

 

「綾菜は……盆栽に興味があるのか?」

 

「うん」

 

「そ、そうか……じゃあ、お父さんと一緒にやってみるか?」

 

「うん!」

 

二度目の返事はとても嬉しそうに笑みを浮かべて発せられた。

そのことに恭也自身も本当に嬉しそうに顔を綻ばせ、綾菜の頭を優しく撫でる。

そして一頻り撫で終えると、二人して盆栽の前に立って盆栽教室を開始し始めた。

 

「いいか、綾菜……盆栽は鋏を入れる前に、まず目利きが出来るようにならないといけないんだ」

 

「目利き?」

 

「ああ、綾菜には少し難しいか……まあ、簡単に言うと――」

 

恭也が盆栽について話し始め、綾菜はそれに興味深げに聞き入っていた。

しかし、盆栽教室を始めるのはいいが、今は午後の講義が終わってから二時間近く経った夕方。

時間的にそれは夕食の時間でもあるといえ、元々恭也を呼びにきた蓮也は二人のそれを止めようとする。

 

「あ、あの、父さん? 綾菜? そろそろ夕飯の時間なんだけど……」

 

だが、その言葉は二人に届くはなく、依然として盆栽教室は続いていく。

それに蓮也はもうどうしていいのか分からず、困り顔で二人にしばし声を掛け続けた。

しかしまあ、それでも二人の耳に届くことはなかったため、蓮也は諦めて二人のそれが終わるのを待つことにした。

内心で、部屋で帰ってくるのを待っているであろう母に謝罪をしながら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後の昼、最近では恒例となりつつある光景が中庭にて広がっていた。

戦闘術講師である恭也が盆栽を手入れし、その隣で娘の綾菜がたどたどしく同じ事をしているという光景。

時折恭也に見てもらい、そのたびに頭を撫でられて喜ぶ綾菜という……とても微笑ましい光景。

だがまあ、微笑ましいのは周りで見ている生徒のみであり、恭也の妻であり綾菜の母であるミラは心中穏やかではなかった。

夫が盆栽にかまけて自分を構ってくれないことにも不満が多々あったのに、加えて綾菜まで盆栽を始めてしまった。

恭也に関しては自分を構ってくれないことへの嫉妬、綾菜に関しては将来を考えての心配。

どちらにしても、最大の敵は盆栽ということになり……ミラは楽しげに盆栽を弄る二人の後方にて不穏な空気を漂わせていた。

 

「ふふ、ふふふふ……」

 

「か、母さん……?」

 

その隣にいる蓮也は、母親のその様子に戸惑い半分恐怖半分といった顔をする。

ミラが恭也のことで暴走するのは多々見るが、ここまで不穏な空気を漂わせているのを見るのは初めてだった。

そんな激しく危ない空気を纏うミラから、中庭にいた生徒たちは顔を真っ青にさせて一目散に逃げ出していく。

正直、蓮也もその中に混じりたかったが、このままミラを放っておいたらどうなるか分かったものではない。

故に、紫電を纏い始めて盆栽へと近寄っていくミラを、蓮也は腕を掴んで止めようと試みる。

 

「お、落ち着いて、母さん。 こんなところで魔法を撃ったら、またジャスティン小母さんに……」

 

「ふふふ……大丈夫よ、蓮也。 周りは傷つけずに、盆栽だけを的確に狙うから……」

 

「あ、それなら……って、それも駄目だよ! アレを壊しちゃったら父さんと綾菜が」

 

「たかが木の分際で人の夫を独占するどころか、あまつさえ綾菜の将来を脅かしてる……壊して二人が悲しむとしても、アレは破壊すべき物なのよ」

 

前半部さえなければ微妙にカッコいい言葉を告げつつ、前へ進もうとするミラ。

それにはもう、言葉では止まりそうも無いと考えた蓮也は、絶対に射程内に向かわせないと言うように掴んだ腕を引っ張る。

しかし、その思い叶わず、突如横から小柄な黒い影が蓮也へと突撃をかましてきた。

横からの突然の衝撃に蓮也はなす術もなく僅かに横へと吹き飛んで地面へと倒れ、痛みを堪えながら自分の上に乗っかる人物に視線を向ける。

 

「蓮也〜♪」

 

その人物とは、蓮也に酷くご執心である彩音だった。

まあ、彩音がこんな風に飛び込んでくるのは珍しくなく、いつもの蓮也なら顔を赤くしながら引き剥がそうとする。

だが、今ばかりは赤くなるはずの顔も真っ青になり、いつもなら冷静に引き剥がすにも関わらず、焦りからジタバタ暴れるだけ。

それも仕方の無いことだろう……彩音が飛び込み、蓮也が倒れたことで、凶暴且つ獰猛な魔狼が解き放たれてしまったのだから。

 

「ちょ、あ、彩音! 頼むから早く離れてくれ!」

 

「や〜」

 

振り切ろうともぞもぞ動きながら頼むも、彩音が蓮也に擦り寄って離そうとはしない。

そしてその間も、紫電を纏う魔狼はゆっくりと盆栽方面……恭也と綾菜のいる方面へと歩み寄っていっていた。

正直、もう射程内と言ってもいい場所まで近寄っているため、蓮也が今駆けつけてもおそらくは間に合わないだろう。

だが、それでも蓮也は諦めずにもがき、ミラを止めるために彩音を振り解いて立ち上がろうとする。

しかし彩音の馬鹿力には敵わないため拘束を振り解くことも出来ず、蓮也はただそれを見ているしか出来なかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、蓮也と彩音がいちゃついている?中で、中庭の盆栽方面にて雷撃音が響き渡った。

雷撃音は学園全体へと響き渡り、誰しもが考えを同じくして「また誰かがミラ先生(さん)の逆鱗に触れた」と思ったそうな。

ちなみに後の被害として中庭が中破し、多くの盆栽がその命を散らしてしまった。

そして結局、そのことが原因で恭也、ミラの二人は学園長室に呼び出され、ジャスティンよりお叱りを受ける羽目になったという……。

 

 


あとがき

 

 

今回のX話はちょいと短めだな。

【咲】 短すぎる気がしないでもないけどね。

ま、まあ、思いつきで書いてる話だし、多少短くなるのは勘弁してちょ。

【葉那】 短くなるならもっと構想練ってから書けばいいのに〜。

【咲】 よねぇ。 で、今回の話は盆栽関連の話だったわけだけど、なんでいきなり盆栽?

いや、本編で綾菜が盆栽に興味を示していたのを出したから、本編で書こうかと思ってたんだが……。

【咲】 予想以上に展開がシリアスに向きすぎて、書くに書けなくなったってわけね。

そういうこと……まあ、そんなわけでX話という形で出したわけだが。

【葉那】 ていうか、盆栽の大半が壊れたらさすがに相手がミラでも怒るんじゃない?

んにゃ、恭也は元々ミラが盆栽ばかりに構う自分に不満を持ってることは知ってるからな。 こういうことが起きてもそれは自分のせいだと思うわけだよ。

【咲】 というか、知ってたならないがしろにしなきゃいいのに。

いや〜、そうは思っていても盆栽に意識が向いてしまうのだよ。 加えて……

【咲】 綾菜が盆栽に興味を持ってしまったから、ってわけね。

そういうことだ。 まあ、大半は壊れたが、一部残ってるのもあるわけだし……以降もこういう騒動は尽きんだろうね。

【葉那】 学園長も大変だね〜……生徒ならまだしも、講師が問題起こしてるんだから。

まあ、確かに……どんな騒動になっても、全てが回ってくる先はジャスティンだからなぁ。

【咲】 ま、性格に難ありと分かってて抱き込んだんだから、ある意味自業自得ではあるけどね。

それは確かに言えるな……。

【葉那】 ところで、次回の予定もまだ決まってないの?

んにゃ、次回は一応彩音メインのお話っていうのは決まってる……まあ、どんな話になるかは。

【咲】 次回のお楽しみに、ってわけね。

そゆこと。 じゃ、今回はこの辺にて!!

【咲&葉那】 またね〜♪




ああ……ぼ、盆栽が。
美姫 「いやー、ミラの嫉妬は有人、物問わずなのね」
ある意味、平等だな。
美姫 「で、苦情は例によってジャスティンへ」
彼女が一番の苦労人だよな。いや、本当に。
しかし、盆栽に興味を持った綾菜のその後がこうして読めるなんて、何て嬉しい事だろうか。
結構、これは気になっていただけにタイトルを見てかなり嬉しかったです。
美姫 「内容もタイトル通りに綾菜と盆栽だったものね」
いやー、楽しめました。
美姫 「次回も待ってますね」
ではでは。



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