「ほう……これは、中々の出来栄えです」

 

ハンター協会地下施設、その更に地下に存在する倉庫。

そのほぼ中心部ある巨大な檻の籠を前に、ルラは感嘆の溜め息をつきながら呟く。

それに、一緒にここへ降りてきたクローズは何も返さず、ただ隣でじゃれついてくる少女の相手をしていた。

 

「SR計画第二段階も……ようやく、全てが揃ったということですね」

 

「おいおい……試作品は完成だが、量産のほうが出来てねえぞ?」

 

「大丈夫ですよ。 量産が必要になるのは、第二段階ではなく第三段階ですから」

 

「そうなのか……って、だったら毎日急かすように聞きに来てんじゃねえよ」

 

「それはそれ、これはこれですよ」

 

クスクスと笑みを浮かべ、ゆっくりと近づいて檻へと触れる。

そして再び溜め息をつき、檻の中で唸り声を上げる生物を見た後、再びクローズと少女の元へ戻る。

 

「では、第二段階へと移行するための最後の準備を行いましょう」

 

「最後の準備? んなもん聞いてねえぞ?」

 

「それはそうですよ。 つい先ほど決定したことなんですから」

 

「……おい」

 

「はははは……では、準備について説明しますので、あなたを含めた『代行者』全てを私の部屋に呼んでくださいね」

 

軽く笑いを上げながらそう言い、ルラは倉庫の扉を開けて階段を上っていく。

それにクローズは慌てたように少女を抱き上げ、追いかけるように倉庫の扉を潜っていった。

開かれた扉がバタンと閉まった後、誰もいなくなった倉庫には、檻の中にいる生物の唸り声だけが響き渡るのみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜

 

【第二部】第五話 悪夢の争い、来たる刻

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、ルラの部屋にはルラ以外に五人の人間の姿があった。

いや、それだけではなく、五人の中にいるクローズの腰には少女の姿もある。

まあ、合計してルラ以外に部屋の中にいるのは六人、そして少女を抜かした五人はまっすぐに机の前に座るルラへと視線を向けていた。

 

「で〜、第二段階最後の準備ってなんっすか〜?」

 

明らかにやる気なさげな声で、五人の列の一番左にいる男が尋ねる。

その態度にルラは特に咎めることもなく、小さく苦笑して男の疑問に答える。

 

「簡単なことですよ。 彼の地に建つ、ウォザーブルクという名の学園への使いです」

 

「はぁ?」

 

ルラの言ったことに対し、男が何を言ってるんだこいつはと言うような目を向ける。

だが、それはこの男だけに限らず他の面々に対しても同じなのか、同様に疑問を浮かべた顔をしていた。

 

「使いとは、どういう意味ですか?」

 

「ふふふ、そのままの意味ですよ。 あなたたちには、あの学園へある人物を迎えに行って欲しいのですよ」

 

「たかがそんなことのために、俺たち全員を向かわせようってのか?」

 

「そんなことではありませんよ。 彼は……SR計画全体にとって、とても重要な役割を持っています。 ですから、もしものことがないように念を入れるわけですよ」

 

「はぁ……ですが、それならば大人数よりも少人数のほうがいいのでは?」

 

「まあ、本来ならばそうするべきなのでしょうが……あの地には彼女がいる故、そういうわけにもいかないのですよ」

 

「彼女……ですか?」

 

彼女、という言葉だけでは誰のことかわからず、五人は揃って首を傾げる。

それにルラはもう一度小さく苦笑し、一枚の紙が挟まったバインダーを五人の中心にいる男―ティルオスへと投げる。

投げられたバインダーをティルオスは慌てた風もなく受け取り、そこに挟まった紙を見て固まる。

 

「こ、こいつ……」

 

「……」

 

「なんだ? ティルオスとフェリスタは知ってんのかよ?」

 

「ああ……」

 

男が聞いてきた言葉に短くそう返し、ティルオスはもう一度紙に視線を落とす。

そこには黒髪をした女性と思われる人物の写真と、その人物に関することが書かれていた。

そしてこの黒髪の女性は、少し前にティルオスとフェリスタが命じられた任を妨害した女性だった。

 

「この者が、あの学園に?」

 

「ええ、そうです。 もっとも、ティルオス君とフェリスタ君が交戦したときよりも、力は格段に上がっていますけど」

 

「……」

 

「怖いですか?」

 

バインダーを見続けるティルオスに、ルラは笑みを浮かべつつそう尋ねる。

浮かべている笑みを見るとからかうといった感じだが、ティルオスもそれは理解している故に過剰には反応しない。

というより、ルラにからかわれることなど数え切れないほどあるため、慣れてしまったと言うほうがいいだろう。

そんなわけで、ティルオスはバインダーから目を離し、平静を保ちつつルラの言葉に返す。

 

「我々の障害と成り得るならば、誰であろうとも滅ぼすのみです」

 

「……頼もしい言葉ですね。 期待してますよ」

 

からかいに動じないティルオスにルラはつまらないといった顔をする。

そして、その後に作戦の詳細を詳しく説明し、五人へと解散を言い渡した。

解散を言い渡され各自部屋を退出していく中、ルラは最後に退出しようとしたクローズを呼び止める。

 

「クローズ君、少しいいですか?」

 

「あ? なんだ?」

 

「いえね、君がこの作戦に参加するに当たって、その子はどうするのかと思いましてね」

 

「そりゃ、ここに留守番させとくしかねえだろ。 こいつはまだ生まれて間もねえんだしよ」

 

ルラの言葉にクローズがそう返すと、腰元に抱きついている少女の抱きつく力が強まる。

それを感じ取ったクローズが少女のほうを向くと、少女は少し涙目でクローズを見上げていた。

 

「お留守番……いや」

 

「う……いや、だけどな? 俺は仕事にお前はついていけねえんだから、ここで留守番をしてるしか」

 

「いや……パパと、一緒」

 

まったく折れてくれない少女に、クローズはかなり困ったというような顔をする。

他人に対して粗雑な性格をしているクローズだが、この少女に対してだけは明らかに違うのだ。

それは自分が作った存在、謂わば自分の子供と言ってもいい存在であるが故、態度も普通とは異なって柔らかくなる。

しかし、それに比例して少女に対する甘さも出てくるため、少女が涙目で頼んできたら無下に断ることができない。

そのため、今のこの現状はクローズにとって困った状況に他ならなかった。

 

「別にいいんじゃないですか? 作戦に参加させても」

 

「なっ!?」

 

困り顔を浮かべていたクローズは、不意にルラが口にしたその言葉に驚きを浮かべる。

そしてそれとは反対に、少女は泣きそうだった顔をパァッと花が咲いたような笑みへと変えた。

 

「ど、どういうつもりだ、そりゃ」

 

「どういうも何も、そのままの意味ですよ。 私から見ても、その子を作戦に参加させても問題はないと判断したんです」

 

「だがこいつは――っ!」

 

「ええ、分かってますよ……SR計画の第三段階、そして最終段階において、その子が重要とされる者だということはね。 まあ、あなたの心配はそことは別のようですけど」

 

「だったら、なんで今実戦に投入しようとするっ! こいつは肉体、精神共にまだ不完全なんだぞっ!」

 

「不完全だから、ですよ」

 

怒りを露にするクローズに、ルラは笑みを浮かべつつそう言って立ち上がる。

そして、少女の傍へと歩み寄り、その頭に手を乗せてゆっくりと撫で始める。

 

「不完全だから……今回の作戦は好機なんですよ。 あなたなら、この意味がわかるでしょう?」

 

「……」

 

「それに不完全とはいえ、今の状態でもこの子はあなたたち以上の力を持っています。 ですからあなたが心配しなくても、自分の身くらい自分で護れますよ」

 

そう諭され、クローズは頭を撫でられている少女を見下ろす。

すると、少女も同じく見上げていたのか、目が合ったと同時に再度お願いするような目をする。

それにクローズは小さく溜め息をつき、しょうがないということで自分が折れるという形は話を終え、部屋を退出していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ〜ん……」

 

『ふ〜んって……教団が表立って動こうとしてるのに、たったそれだけですか!?』

 

「だって、他に言いようがないじゃない」

 

あれから数日が経っても、相変わらず学園の地下水路にてヘルとランドグリスといた。

いつもいつも、一体地下水路で何をしているのかとランドグリスでさえ疑問に思うが、ヘルはまったく語ろうとはしない。

最近ではどうせ聞いても答えないということでランドグリスは地下水路を徘徊することに関しては何も言わなくなった。

まあ、そんなわけで、二人がいつものように地下水路を徘徊していたところ、突然ランドグリスが焦りを見せたようにそれ告げた。

曰く、教団の本部がある地にて、異常な魔力反応を感知したとのことらしい。

ランドグリスの魔力索敵範囲は、普通の人間がするよりも何百倍も範囲が大きいため、それは特に驚くことではない。

それよりももっと驚くべきことは、教団の本部にランドグリスが焦りを見せるほどの魔力反応が突如現れたこと。

だがしかし、本来ならば驚き焦るべきことであるはずなのに、まったく無関心そうなヘルにランドグリスは内心ちょっとムカッときた。

 

『言いようなら一杯あるでしょ! 大変だ〜とか、どうしよ〜だとか!』

 

「そんなこと言っても解決するわけじゃないんだし、だいたいそれって私のキャラじゃないわよ」

 

『キャラって……はぁ。 これじゃあ、過剰に反応した私が馬鹿みたいじゃないですか』

 

「ば〜かば〜か」

 

『ぐっ……』

 

ヘルのかなり馬鹿にしたような、というか実際馬鹿にした言葉にランドグリスはなんとか怒りを堪える。

そしてそのまま図に乗ったヘルがランドグリスを馬鹿にし続けると、突然ランドグリスとは別の声が響いてくる。

 

『ヘル……一体あなたはいくつなのかしら?』

 

「あら、妹の危機に姉登場って感じの現れ方ね」

 

『感じも何も、私とあの子は正真正銘姉妹よ。 まったく、なんであなたはあの子をいつもいつも苛めるのよ』

 

「なんでって、そんなの決まってるじゃない」

 

『あら、珍しく理由がちゃんとあるのね。 じゃあ、聞かせてもらおうかしら』

 

「あの子がとっても、からかいやすいからよ」

 

『……』

 

あまりにふざけた理由なためか、怒りが大気の震えとなって具現化する。

それにさすがのヘルも焦ったのか、冷や汗を流しつつも平静を保って止めに入る。

 

「ほら、怒りに身を任せて力を使っちゃ駄目じゃない。 これ、あなたが言ってたことなのよ?」

 

『く……そ、そうですね。 あなたのふざけた態度に我を忘れるところでした』

 

(完全に我を忘れてたくせに……)

 

『……忘れてるみたいだから言っておくけど、頭で何を思っても筒抜けよ?』

 

「あ、あはははは……」

 

乾いた笑いを浮かべつつ、ヘルは話題を変えるべく先ほどの話を持ちかける。

 

「そ、それで、教団に動きがあったみたいだけど……具体的にはどんな感じなの?」

 

『話を逸らしたわね……まあ、いいけど。 具体的にといっても、そんなに詳しいことが分かったわけじゃないわ』

 

「でも、多少はわかるんでしょ? あいつらが一体何を仕出かしたのか……いや、この場合は生み出したのか、といったほうがいいかな?」

 

『相変わらず察しがいいわね。 その通りよ……彼らは、おそらくエインヘリアルに対抗して何かを創造した。 魔力の反応を見る限りでは、教団で言う『断罪者』クラスの何かを、ね』

 

「『断罪者』クラスねぇ……まあ、でも、あいつらならそれくらいやると思ってたから、予想の範囲内かな」

 

『あら、予想してたの? じゃあ、対策も何か考えてるのね』

 

「ううん、何も」

 

『……』

 

「じょ、冗談よ、冗談」

 

再び震えがりかけていた大気に、ヘルは慌ててそう口にする。

それに大気の震えは収まるが、まだ怒ってますと言った声色でその声は尋ねてくる。

 

『それで? あなたの考えてる対策というのは一体なんなのかしら?』

 

「ん〜、対策といっても、そこまで大層なものじゃないわよ?」

 

『いいから言いなさい』

 

「はいはい……まあ簡単に言えば、エインヘリアルたる彼らと私たちが共同戦線を張るってことかな」

 

『……対策でもなんでもないわね』

 

「悪かったわね……」

 

『はぁ……ま、いいけどね。 でも、それを実行するということは、彼らの前に姿を出すということよ?』

 

「わかってるわよ……本当なら私だってそれは避けたかったけど、この際もうしょうがないわよ」

 

そう言いつつ、ヘルは数日前も一度訪れた赤黒に染まる部屋へと訪れる。

そこは数日前となんら変わらず、ただ主を失った台座が中央にて静かに佇むだけだった。

 

『まあ、あなたがいいのなら私は何も言わないけど……心はまだ、迷っているようね』

 

「っ……あなたに、隠し事はできないわね」

 

『それはそうよ。 私とあの子、そしてあなたは心で繋がってる。 契約という鎖で固く、強く……ね』

 

「そうね……確かに、私は迷ってる。 あのとき迷惑を掛けて、死という償いを果たした私が……また、あの人たちの前に出てもいいのかをね」

 

『でも、それはしょうがないことだったんじゃないかしら? あなたは少女という身でありながら二ヴルヘイムに投げ込まれ、孤独という思いをあの地に取り巻く闇に付け込まれ、本来の心を失ってしまった。 そんな子が、悪事とはいえ救いを求めることが……間違いなのかしら?』

 

「……」

 

『少なくとも、私はそうは思わないわ。 誰でも孤独が心を支配すれば、どんな形であれ救いを求める。 あなたの場合、それがあの出来事だった……それだけのことよ』

 

「私は……そんな風には割り切れないわよ。 一歩間違えば、大好きな人も、私を助けてくれた人たちも、みんな……失ってしまうところだったのだから」

 

全てを失うことを一度経験したヘルは、自身の引き起こした事件でまたも全てを失うところだった。

しかしそれを止め、救ってくれたのは他ならぬ恭也たち……ヘル自身が、大好きだと思えるようになった人たち。

だからこそ、大好きだと思えるようになったからこそ、ヘルはあのようなことを仕出かした自分が許せない。

そして許せない自分に自分が課した制約……それが、二度と幸せを求めないということだったのだ。

狂ってまで求めた幸せの放棄、それが自分への最大の戒めになると信じて、自分が幸せを掴み取る未来を放棄した。

これがランドグリスが疑問に思った、ヘルが幸せを求めない理由だった。

 

『簡単には割り切れない……確かに、その気持ちはわかるわ。 でもね、ヘル……割り切れないからと言って、全てから逃げることは全てを失うことと何も変わらないのよ?』

 

「……」

 

『あなたならわかるでしょう? 親と兄弟を失った現実から逃げて、偽りの温もりを求めて、そしてまた失いかけた……あなたなら』

 

「……い」

 

『現実から逃げることは解決にはならない。 目を背け続ければ、再び大切なものを失うかもしれない。 あなたはそれでも――』

 

「うるさいっ!!」

 

声が語る言葉を遮り、ヘルの怒声が室外まで響き渡る。

突然あげられた怒声、そしてほとんど見せたことがない怒りを露にした表情。

それに声は何も言えず、ただ黙り込んでしまう。

 

「何よっ……心が繋がってるからって、全てを知ったような口利かないでっ!!」

 

『……』

 

「現実から逃げても解決にならない? 目を背ければ大切なものを失う? そんなこと……言われなくてもわかってるわよっ!」

 

『……』

 

「でも、でも……怖いのよ。 大好きで、大切な人たちに……また迷惑を掛けてしまうかもしれないってことが、どうしようもなく怖いのよ」

 

縋りつくように、ヘルは台座へと手をついてしゃがみ込んでしまう。

幸せを求めない制約……それは、恭也たちと会うだけでは破ったことにはならないかもしれない。

だが、会えば必ず温もりを求めてしまう、大好きな人たちから離れられなくなってしまう。

それは制約に違反する、幸せを求める行為だから会うことが出来ない。

前までのヘルは、そう考えていた……だけど、それはただの口実でしかない。

本当は、自分という存在そのものが、再び恭也たちに迷惑を掛けてしまうのではないかという、不安が大きかったからだ。

だから、ヘルは裏では制約という理由を、表ではおちゃらけた理由をつけて、本当の思いを隠してきたのだ。

だけど、声の語る言葉で隠してきた思いは表に出ることになり、それを知らなかった声は少しだけ済まなそうに言葉を紡ぐ。

 

『ごめんなさい……少し、言いすぎたみたいね』

 

「……」

 

『あなたが私たちと契約を交わして尚、心の一部を隠していたのはそれを悟られなくなかったからなのね。 本当に、ごめんなさい』

 

「もう……いいわよ。 隠してた、私が悪いんだから」

 

『そう言ってくれると、私も助かるわ。 じゃあ、これ以上はあなたも話したくないだろうから、私は引っ込むけど……その前に、一つだけ言わせて』

 

「何……?」

 

『あなたが、自分という存在故に彼らと交わることを怖がるのはわかる……でもね、少しだけ残酷なことを言うようだけど』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あなた自身が、その迷いを越えない限り……あなたはこの戦いでまた、大切なものを失うことになるわ』

 

 


あとがき

 

 

前半は教団側のお話。

【咲】 で、後半がヘルとランドグリスの口論ね。

ノンノン、ランドグリスではありませんよ。

【葉那】 でも名前出てないし、ランドグリスとしか言いようがないじゃん。

【咲】 そうよね〜。

むぅ……じゃあ、今のところはランドグリス?ということで。

【咲】 あんまり変わらないわね〜。

【葉那】 だね〜。

他にどないせいっちゅうねん。

【咲】 私たちが知るわけないでしょ!!

げばっ!!

【葉那】 あはは〜、口答えなんかするからだよ〜。

うぅ、理不尽だ……。

【咲】 ま、とりあえず話を戻して、ヘルとランドグリス?の口論って珍しいわよね。

まあ、ちゃらけた口論はあったけど、本気の口論は確かにないな。

【葉那】 というか、ヘルが凄くまともな人に見えるね。

見える、じゃなくて実際まともな人なんです。

【咲】 ふ〜ん……ていうか、前に言ってた幸せを求めない理由が明かされたわね。

だな。

【葉那】 過去に起こした事件の罰として、自分の幸せを放棄したってことだよね?

そうそう。 そうでもしないと、彼女は割り切ることができなかったのだよ。

【咲】 ていうか、現在でも割り切ってないけどね。

むぅ……まあ、その制約も本当の気持ちというものは抑えられない、ということだな。

【咲】 とってつけたような感じね。

あ、あははは……と、とりあえずだ、次回はいよいよ教団の代行者+αの諸君が学園に攻め込むというお話だ。

【葉那】 前面対決ってこと?

前面、とは違うかな……あくまで代行者だけであって、断罪者であるルラとムンドは動かんし。

【咲】 ふ〜ん……で、その戦いとやらはどのくらい続くの?

う〜ん……二、三話くらいかな。 もしかしたらもっといくかもしれんが。

【葉那】 じゃあ、しばらく戦闘だね〜。

そうなるな。

【咲】 ちなみに、ヘルは結局どうするの?学園側に加勢するの?

さあね〜……それは彼女が彼女自身の迷いを断ち切ることがあれば、ありえるんじゃないかな。

【葉那】 つまりは、次回以降を待てってことだね〜。

そゆこと。 じゃ、今回はこの辺で!!

【咲&葉那】 まったね〜♪




ランドグリスBヴァージョンって事で。
美姫 「いやいや、行き成りね」
うん? にしても、予告通りにシリアスになってきたぞ〜。
美姫 「今のところはまだ、その前触れね」
妙に静かな感じかな。さてさて、どうなっていくのかな。
美姫 「次回も待っていますね」
ではでは。



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