強引な言い分から裂夜と勝負をすることとなったカールとレイナは早くも追い詰められていた。
小太刀を片手に攻めてくる裂夜の速度は注意して追わないと見失いかねない速度。
そして裂夜の放つ斬撃は一撃一撃が重く鋭いにも関わらず絶え間なく連撃として繋げてくる。
その二つに翻弄されつつあるカールとレイナは攻撃に移ることが出来ずに避けることに専念せざるを得なかった。
「ほらほら、どうした! 避けてるだけじゃ勝てないぞ!」
避けることに専念する二人に裂夜は笑みを浮かべながら挑発するような言葉を口にする。
だが、二人はこの挑発に乗ってしまうほど馬鹿でもないし、更に言えば余裕もない。
挑発に乗ったところで絶え間ない連撃は攻撃をする暇を与えてはくれないのだ。
裂夜としてもそれがわかってて挑発をしているため、挑発に乗らない二人に内心で感心する。
まああくまで内心での話あり表には出していないため二人は気づくはずもなく必死の表情で避け続ける。
「く……てあっ!」
「おっと」
裂夜が小太刀を振り切った隙を狙ってカールは長棍を振るうが、それは瞬時に戻した小太刀によって受け止められる。
振り切っていたとしてもそれが全力ではないのなら戻すのに大して時間が掛かるわけでもない。
それでもカールの放った一撃はそれなりの速度を持っていたためそのごく僅かな時間でも間違いなく当たると踏んでいた。
だが、結果としてそれはカールが裂夜の実力を見誤っていたということを証明させるということにしかならなかった。
「今の、中々いい一撃だったぞ。 俺でなかったら、当たったかもなっ!」
「っ!」
賞賛の言葉を口にして裂夜はカールの長棍を弾き、瞬時に蹴りを放つ。
長棍を弾かれたことで体勢を崩したカールはそれを避けることが出来ずにモロに横腹に受けて受けた方向に吹っ飛ぶ。
そして吹っ飛んだカールを最後まで見ることなく半回転し、後方から仕掛けようとしていたレイナに小太刀を峰に返して振るう。
峰にも返している上にある程度手加減はしているがそれでも結構な威力を持つそれを手甲で受け止め、その威力にレイナは顔を顰める。
その顔を顰めたときにできた一瞬の隙を狙い裂夜は右足でカールと同じくレイナの横腹に蹴りを放ち、レイナはカールと同様に吹っ飛ぶ。
そのとき、吹っ飛んだレイナの倒れた位置は偶然か意図的なものなのかカールとほぼ同じ位置だった。
「筋もいい、現段階でそれなりの腕もある……だが、まだまだだな」
そう言いはするがどこか嬉しそうな顔をして裂夜は小太刀を鞘に納める。
それはこの戦闘の終わりを意味しているのだが、カールとレイナは痛みに顔を顰めながらも立ち上がりまだ戦うという意を示す。
それに今度は裂夜が顔を顰めてどこか呆れたように口を開く。
「諦めない……というのはいいことだが、だからといって勝てるとは限らんぞ?」
「でも、まだ戦える以上……僕たちはまだ、戦います」
「ふむ、ただ力を見たかっただけなんだが……仕方ない」
そう呟いて裂夜は鞘に納めた一刀と先ほどから抜くことさえしなかったもう一刀に手を掛ける。
そして目をゆっくりと閉じて若干身を低く構え、そしてその体勢のまま静かに言い放つ。
「来い……越えられぬ壁というものを見せてやる」
言葉が放たれると同時に、先ほどとは比べ物にならないほどの殺気が立ち上がる。
二人はそれに小さく喉を鳴らし、だが引くこともなく各々の武器を構えると裂夜へ向けて駆け出す。
駆け出し自身へと迫り来るカールとレイナが至近距離まで接近し武器を振るったとき、裂夜の閉じていた眼は見開かれた。
御神流奥義之六 薙旋
メンアットトライアングル!2〜永久に語り継がれし戦士たち〜
第六話 いざ、深夜の冒険へ!! 後編
それは一瞬の出来事だった。
カールとレイナが裂夜へと駆けて至近距離まで寄り、各々の武器を振るった。
それと同時に裂夜の閉じていた眼は突然開かれ、手を掛けていた二刀を抜き放った。
抜刀から放たれる斬撃は二人の目に目視できないほどの速度で武器を弾き返す。
そして、完全に弾かれ体勢を崩した二人に裂夜の小太刀が速度を更に早めて迫ったとき……
裂夜に雷撃が落ちた。
落ちた雷撃を避けることも出来ずに裂夜へと直撃し、現在二人の目の前にはプスプスと黒こげになった裂夜の姿がある。
何が起こったのかまったく理解できない二人は呆然と黒こげとなった裂夜を見下ろしている。
そんな三人へ不意に、怒っているような呆れているような声が聞こえ同時に足音が近づいてくる。
「まったく……何をやってるのよ、あなたは」
まあ雷撃とこの言葉でお分かりになると思うが、近づいてきたのはミラである。
当然の雷撃とミラの登場にさらに訳が分からず呆然とするしかないカールとレイナ。
そんな二人に視線を向けるでもなくミラは黒こげとなった裂夜へと近づき、どこからか紐を取り出して裂夜をぐるぐる巻きにする。
そして紐の先端を持ってずるずると裂夜を引きずりながら何事もなかったかのように歩き去ろうとする。
が、そこで何かを思い出したのか足を止め、二人のほうへ振り向いてにっこりと笑みを浮かべる。
その笑みに二人はぞくっとした感じとかなりの嫌な予感を抱く。
「カールにレイナ……だったわね?」
「「ひゃ、ひゃい!! なんですかっ?!」」
「別にとって食おうってわけじゃないんだから、そんなに緊張しなくてもいいわよ。 ただちょっとお願いがあるだけだから」
「お、お願いですか?」
「ええ。 昼間、静穂にも言ったんだけど聞いてないかしら? セリナって子が行方不明になっちゃったって話」
「あ、はい。 確かに静穂から聞きました。 なんでも迷子癖は出て帰れなくなったんじゃないかって」
「なら話は早いわ。 お願いっていうのはそのセリナを捜してきて欲しいのよ」
「いいですけど……」
「そう……ありがと。 じゃあ、セリナの特徴を教えるから覚えてね」
そう言ってミラはセリナの特徴を淡々と述べ、二人をそれを聞いて覚えていく。
そして特徴といえる所を全部言い、二人がそれを覚えたのを確認するとミラは再度裂夜を引きずってその場を去っていった。
ミラが去っていくのを最後まで見届け、姿が見えなくなったところで二人は口を開く。
「確か、恭也先生とミラ先生って結婚してるのよね?」
「う、うん。 恭也先生はそう言ってたと思うけど……」
「じゃあ、恭也先生って絶対にミラ先生の尻に敷かれてるわね……」
「確かに……いきなり雷撃だからな。 普段は……想像するのも怖いよ」
連れて行かれた人物が裂夜だと知らぬ二人は内心で恭也に合掌をする。
そして本来ならそこで時間もだいぶ経っているため部屋に戻って休むとこなのだが、ミラに頼まれた以上二人はセリナを探さねばならない。
でなければおそらくは明日あたりミラの電撃が二人に落ち、裂夜の二の舞になること間違いなしだ。
故に二人は疲れて眠くなってきている体に鞭を打ってセリナを捜すために廊下を歩き出すのだった。
学生寮の至る所を探し回った後、時間はすでに深夜二時を回っていた。
探し始めたのがだいたい十二時頃からであるため二時間近くも捜し歩いていることになるのだが、一向にセリナが見つかることはなかった。
これだけ学生寮内を探し回っても見つからないということはここ以外ということなのだが、さすがに二人はそっちのほうまで捜しにいく元気はもうない。
故にミラには悪いと思う、というよりも明日あるであろう仕打ちが怖いがさすがに限界であるためここいらで捜索を断念し明日に備えて休むため部屋へと戻ろうと歩き出す。
が、そこでまたも先ほどのように向かいのほうから二人へと向かって歩いてくる足音が聞こえてくる。
今度は誰だ、とちょっと疲れ気味の顔で足音の聞こえる方向に視線を向けていると、見えてきたのは見覚えのある顔の少年少女だった。
「あ、こんばんは……えっと、カールさんとレイナさん?」
「うん。 こちらこそこんばんは、蓮也くんに綾菜ちゃん」
「こんばんは……」
返事を返すカールに蓮也は小さく頷くが、もう一人の少女―綾菜は蓮也の後ろに隠れるようにしながら小さく返すだけ。
その昼間とは少し様子が違う綾菜にカールとレイナは首を傾げるが、苦笑しながら口を開いた蓮也の言葉で疑問は解けることとなった。
「すみません、綾菜は少し人見知りをするものでして……父さんか母さんが傍にいればそうでもないんですけど」
「あ、そうなんだ」
「はい。 なるべく直すようには言ってるんですが、簡単にはいかないみたいで」
「まあ、人見知りはそう簡単に直るものでもないからね」
蓮也とそう言い合っている間も綾菜は蓮也の後ろからカールとレイナをじっと見ている。
二人はその視線に気づき怖がらせないように微笑むが、その微笑みを見ると同時に綾菜はバッと蓮也の後ろに隠れてしまう。
そんな綾菜をさすがに二人に失礼だろうと思い蓮也は前に出そうとするが、綾菜はいやいやと首を振り断固として後ろから出ようとはしない。
いくら言っても前に出ようとしないことに困ったような表情をする蓮也は、すみません、と再度謝罪するが二人は苦笑混じりに、気にしてない、と言う。
「それで、二人はどうしてこんな時間のこんなところに?」
「あ、はい、日課の鍛錬をしてまして……」
「二人だけで?」
「はい。 いつもは父さんがいるんですけど、今日は忙しいみたい二人だけなんです」
「へ〜……いつもこんな時間まで鍛錬をしてるの?」
「いえ、いつもはもっと早いんですけど……父さんがいない鍛錬は久しぶりだったので少しやりすぎてしまって」
少し恥ずかしそうに頬を掻きながら言う蓮也に二人は苦笑で返す。
「カールさんとレイナさんこそどうしてこんな所に?」
「あ、うん、ちょっと冒険をしてたんだけど……」
「ああ、そういうことですか。 こんな遅くまで冒険するなんて、熱心なんですね」
「いや、本当ならもっと早い時間に終わってるはずだったんだけど……」
「? じゃあどうしてこんな時間まで?」
首を傾げながら聞いてくる蓮也に二人は困ったような顔をしながら説明する。
そして説明が終わると蓮也は後ろに隠れている綾菜と顔を見合わせて言い難くそうに口を開く。
「あの……セリナ姉さんでしたら、先ほど」
「お父さんのところで……見かけた」
「「……はい?」」
「え、えっと、先ほど鍛錬が終わったのを職員室にいる父さんに言いに行ったときに、そこで……」
「ソファーに座って……お菓子食べてた」
「「あ、あはははは……はぁ」」
カールとレイナは二人の言葉に乾いた笑いを浮かべるとかなり疲れた表情で脱力する。
蓮也はそんな二人にどう言っていいのかわからず困ったような苦笑を浮かべるしかなかった。
その後、二人と別れたカールとレイナは表情に合わせたように疲れた足取りで部屋へと戻りグッタリとベッドに横になって眠りにつくのだった。
ちなみに、蓮也と綾菜は元々セリナをおばさんと呼んでいたのだが、セリナの怖い笑みを浮かべながらの訂正によってお姉さんという呼び方に変わったということを余談として語っておこう。
翌朝、昨日の疲れを引きずった様子のカールとレイナは欠伸をしつつ食堂へと赴いた。
そこで食事の乗ったトレイを持った静穂と出くわし、静穂は妙に疲れたような表情をしている二人にどうしたのかと尋ねる。
二人はその質問に欠伸を堪えながら昨夜のことを説明すると静穂は乾いた笑いと共にご愁傷様ですと返す。
その後、二人はちゃっちゃと食事を取りに行って静穂と再度合流したところで食堂にて妙な空気が漂っているのに気づく。
二人がその妙な空気の元を探ろうとキョロキョロと視線を動かしていると静穂が二人の考えてることが分かったのかある一点を指差す。
その指差された方向に二人が顔を向けるとそこにあったのは……
「はい、あ〜ん」
「……」
笑顔を浮かべながら焼き魚を掴んだ箸を口元に差し出すミラとかなり恥ずかしいのか頬を染めつつも口を開ける恭也の姿だった。
どこかピンク色の空気を醸し出しているそこには二人以外には蓮也と綾菜しかおらず、その他の誰もが恭也とミラから距離を取って肩身が狭そうに食事をしていた。
蓮也と綾菜に至ってはすでに慣れたのか苦笑を漏らしながら仲の良い両親を微笑ましそうに見ながら淡々と食事を取っている。
「ね、ねえ、静穂……あれは一体」
「あ、あははは、カールさんとレイナさんは初めて見たみたいですけど、結構あの状態の恭兄とミラ姉は日常茶飯事の光景ですよ」
「というか、ミラ先生のイメージがいつもと違う気がするんだけど……」
「そうですか? ミラ姉は恭兄の前ではいつもあんな感じですけど……あ〜、でも」
「でも……?」
「入学式からあまり日が経ってないので恭兄とミラ姉の関係を知らない人が多いからいつもより凄いのは確かですね〜」
そう言って先ほどから変わらぬ乾いた笑いを浮かべてる静穂。
静穂の言葉でいつもより凄いだけでいつもあんな感じなんだということを知り二人は呆然とするしかない。
そんな三人に困った表情をしながらミラのするがままになっていた恭也は気づき、まるで助けてくれというような視線を向けてくる。
その視線に三人はさすがに見捨てることも出来ないので料理の乗ったトレイを持って恭也たちのところへと行った。
「お、おはようございます、恭也先生にミラ先生、それと蓮也くんと綾菜ちゃんも」
「あ、ああ、おはよう」
「あら、おはよう」
ほっとしたような表情の恭也とは違い、ミラは笑みを浮かべたままで二人に返す。
蓮也と綾菜も食事の手を止めて礼儀正しく多少の笑みを浮かべつつお辞儀をして返した。
そのときの綾菜を見る限り昨夜蓮也の言ったことは事実であるらしく昨夜のように人見知りで隠れることはしなかった。
少し極端だなと思いながらもそれが高町綾菜という子なのだろうと納得しカールとレイナは苦笑する。
「そういえば……昨日はセリナが迷惑かけてごめんなさいね」
「あ、いえ……」
正確には、というか完璧に迷惑を掛けたのはミラなのだが正直に言えば必ず何か制裁が下されると思ったため口にすることはなかった。
そんなわけで恭也たちと同席することになった三人は各自の食事を取り始め、恭也も三人が同席したことでミラのそれが終わったと思い自身の食事を食べ始めようとする。
だが世の中そんな甘くも行かず、恭也の取ろうとした箸を再度ミラが取り先ほどの続きとばかりにほうれん草のお浸しを掴んで口元に運ぶ。
生徒が同じ席に座っても行為を止めないミラはある意味さすがではあるが、恭也にとっては困りものである。
「いや、ミラ……もう」
「食べてくれないの……?」
笑みから一転して悲しい顔などされればさすがの恭也も言葉を飲み込んで口を開くしかなかった。
ミラと食べさせあうのは恭也にとって嫌なことではないがこれだけ注目を浴びる場所でやるのはいくらなんでも恥ずかしすぎる。
というよりも、恥ずかしがらずに多数の注目の中でやってのける者がいるとすればそれは間違いなくバカップルと呼ばれる。
まあある意味この二人はそう見えてしまうが、見るものが見ればこの二人を表す言葉として尻に敷かれているというのが浮かぶだろう。
そんな二人と同席してしまった三人は食事を取るが、その二人が出す甘い空気に食事がかなり味気ないものになっていた。
「そ、そういえば恭也先生」
「ん……な、なんだ?」
その空気に耐えられなかったのかカールは恭也へと声をかけ、恭也は悪いと思いながらも内心でほっと息をつく。
ちなみに二度に渡り行為を中断させられたミラはカールをかなり怖い目で見ていたりする。
そんな視線にカールは内心で汗を流しながらも疑問に思ったことを口にする。
「お体のほうは大丈夫なんですか?」
「? いつも通り問題はないが……どうしたんだ、いきなり」
「いえ、あの……昨日、ミラ先生から雷撃を受けてたから」
「雷撃?」
カールの言ったことにまったく身に覚えがないのか恭也は首を傾げる。
そんな恭也を見てカールもレイナも、あれ、といった表情になり同じく首を傾げる。
が、ミラと静穂はなんとなく事情を察したのかある一点を指差しながら口を開く。
「厨房のほう、覗いてきてみなさい」
「「はい?」」
「行けばわかるよ♪ ほら、行った行った」
静穂に軽く押されて二人は席を立ち、首を傾げながらも食堂のカウンターへと向かい乗り出すようにして厨房を覗いてみる。
そして、そこにあった光景に唖然とした表情を浮かべてその状態のまま固まり絶句する。
「くそ……なんで俺が二日続けてこんなことを」
「さっきからぶつぶつうるさいよ。 喋る暇があるならその分手を動かしなさいよね」
「く……元はといえば貴様のせいでっ」
「何よ……やるって言うの?」
そこにあった、恭也と瓜二つの顔した青年と髪から服まで黒に統一された全身真っ黒の少女だった。
その二人……まあ分かるだろうが、裂夜とセリナは野菜を切っていた手を止めて睨み合う。
見た感じいつ喧嘩を始めてもおかしくない雰囲気である。
そんな二人、というよりも裂夜を見て唖然としていたカールとレイナは我に返ると驚きを隠せないといった表情で恭也たちのところに戻る。
「わかってもらえたかしら? 私が雷撃を落としたのが恭也じゃないってこと」
「は、はい……でも、同時に疑問が出てきたんですけど」
「恭兄と瓜二つのあの人が誰かってことでしょ」
「え、ええ……」
「あれは裂夜、高町裂夜っていうのよ。 恭也の……弟?」
「どうなんだろうな……まるっきり同じだからどっちが兄でどっちが弟というのはないんだが」
「そうね。 ん〜……じゃあ、裂夜が弟ってことにしましょう。 と、説明の途中だったわね。 それで、その裂夜の隣にいたのが昨日貴方たちに捜してもらってたセリナよ」
「あの子が、ですか」
その言葉にミラが小さく頷くと同時に、厨房のほうから件の二人の声と何かが割れる音が聞こえてくる。
それにまた喧嘩が始まったと悟ったミラは小さく溜め息をついて席を立ち、厨房のほうへと向かっていった。
ミラが向かってから数分後、厨房からバチッという電撃の音が響き渡り騒がしかった厨房に静けさが戻る。
その後、厨房から戻ってきたミラは何事もなかったかのように恭也との食べさせ合いを再開し始める。
そんなミラに蓮也と綾奈は日常茶飯事の光景なのか苦笑するだけ食事を再開し、静穂に至っても良く見る光景であるため同様だった。
だが、カールとレイナからしたらそうも行かず、驚きの連続で唖然とするしかなかったそうな。
あとがき
初の夜の冒険も無事終了!!
【咲】 裂夜は無事じゃないけどね。
まあ、彼はいつもあんな感じだから無事なときが少ないさ。
【咲】 思ったんだけど、裂夜ってお笑いキャラ?
とんでもない。今はそう見えるだけで本来はかなり真面目キャラですよ。
【咲】 今はって……その真面目さはいつ出るのよ。
いつだろうかね〜……。
【咲】 馬鹿者!!
げばっ!!
【咲】 まったく……で、夜の冒険を終えたわけだけど、次回はどんなお話なの?
えっとだな、『教団』が微妙に動くのと昼間の授業風景、あとある人が仲間になるの三本だな。
【咲】 だからなんでサ○エさん風なのよ……で、そのある人っていうのは誰よ?
秘密。まあ本編をなぞって進めてるからやったことある人ならわかるけどな。
【咲】 本編? ああ、あの人ね。
じゃ、今回はこの辺で!!
【咲】 次回をお楽しみにね〜♪
朝からおしどり最強夫婦の食事を見せられたカールたち。
美姫 「深夜の冒険よりも疲れてたりしてね」
まあ、慣れれば大丈夫だろう、うん。
美姫 「ミラが更に恐怖の代名詞と化しているような気もするわね」
裂夜も最近は地位がかなり低くなっているし。
美姫 「それだけ年月が流れたって事なのかしらね」
ともあれ、いよいよ教団が動くみたいだぞ。
美姫 「微妙にという単語が付いているから、表立っての動きではないのかしら」
それは次回になれば分かるはずさ。
美姫 「それもそうね。それじゃあ、また次回でね〜」
待っています。