メンアットトライアングル！〜対なる心、継承せし二刀の剣〜
外伝 歪んだ想い
人は闇を恐れる。
それと同じように闇にだって恐れるものがあるわ。
それは……光。
光があるところに闇は存在できない。
だから闇は光を遠ざける。
闇の世界には一片の光も許さない。
それは昔も、これからも……。
でも、私は見た。
見てしまったの。
光のある場所に存在する闇を。
光を守りながら生きている闇を。
私は……見てしまった。
「ああ……恭也」
その闇は名を恭也と言った。
自身の内に大きな闇を秘めていながら光の心を持った者たちを守っている一人の人間。
不思議な存在。
初めはそう思ったわ。
だってそうでしょう？
本来恐れるべき光を遠ざけるのではなく身を挺して守るなんて。
私たちからしたらとても信じられない。
でも、その興味は次第に変わっていった。
着実に闇に染まっていっているにも関わらず、光を守り続ける。
そんな彼への興味は……好意へと変わった。
「私はこんなにもあなたが……愛おしい」
愛おしくて、愛おしくて……狂ってしまいそう。
光を守る闇。
恭也という名の闇。
「ああ……恭也」
あなたが憎い。
私の心を奪ったあなたがとても憎い。
だから愛おしい。
あなたが憎くて、愛おしくて……。
「私はあなたを……」
だから、私はあなたを……。
「壊したい……」
あとがき
とっても短い外伝です。
【咲】 しかも登場人物一人だし……ていうか誰？
さてはて誰なんでしょうね？
【咲】 適当に書いたんじゃないでしょうね？
失礼な。
【咲】 じゃあ誰なのよ。
さあ？ 今出てるキャラの誰かかもしれないし違うかもしれない。
【咲】 つまりは秘密ってことね。
そういうこと。
今わからなくても読んでいけば解ってくるよ。
【咲】 ふ〜ん。 じゃ、今回はここまでね。
次もまた見てくださいね〜ノシ
この独白の主は誰なのか。
美姫 「因みに予想としては」
そうだな。うん、一人いるな。
だが、まだ秘密♪
美姫 「いや、何で」
……何となく？ ぶべらっ！
美姫 「ふ〜」
えっとですね。まだ登場していないけれど、多分今後出てくるだろうと思う人です、はい。
美姫 「誰よ」
その片割れは出てきてる。
美姫 「なるほどね」
果たして、この予想は当たるのか、外れるのか。
美姫 「楽しみに本編を待ってますね〜」
ではでは。