恭也を愛する資格がない、その言葉を突きつけられたヘルはしばし絶句する。

確かに世界を歪めたことも、ラウエルや学園の人間たちを苦しめたことも、恭也を殺してしまいそうになったのも事実だ。

だが、そのどれも自分が本心からしたかったことじゃない、悲しみや怒りなどの感情が自分にそうさせたのだ。

だからそれは自分のせいじゃない、自分のせいじゃないから自分には恭也を愛する資格はある。

そう内心で言い訳をするように考え、ヘルは内からくる動揺を怒りへと変換してミラを睨みつける。

 

「知った風な口で……私の想いを冒涜しないで!! あなたに私の何が分かるというのよ……永遠ともいえる日々をただ一人で過ごしてきた私の孤独が、悲しみが、あなたなんかに分かるわけない!!」

 

「ええ、そうね。 確かにあなたが永遠の中で感じてきたものは私には分からないわ」

 

「だったら!」

 

「でも、孤独がどれだけ辛いものかは私にも分かる。 恭也と出会う前の私も、ずっと孤独で空虚な毎日を過ごしてきたから」

 

そのときを思い出し、少しだけ悲しみを浮かべたミラにヘルは若干驚く。

恭也と出会う前、アイザックの実験の末に生み出されたホムンクルス、それがミラだ。

アイザックによって作られた存在であるミラは来る日も来る日も辛い実験をされ、アイザック以外の人間とは関わりを持つことなく、何十年という長い年月を孤独に過ごしてきた。

そして、空虚で辛い毎日、何もない抜け殻のような自分、それを感じながら過ごしていたミラは生きることさえつまらなく感じていた。

だからあのとき、恭也に出会っていなければ、ミラはきっと何の感情も抱くことなくただアイザックの人形としてその生涯を終えていただろう。

 

「だから言える。 あなたが抱いている想いは、ただ孤独から逃げるための偽りの想いなのよ。 助けて欲しい、誰かに傍にいて欲しい、そう考えるあまりにあなたは自分に一番近いと思った恭也を強行を犯してまで傍に置こうとした」

 

それが分かるからこそ、ミラはヘルの想いを否定した。

ヘルがしようとしていることは悲しみと孤独で盲目になった故の幻想の想いだと言った。

そして、言葉をそこで切りヘルの目をしっかりと捉えながらミラは言い放った。

 

「そんな想い……決して愛なんかじゃない!!」

 

「っ!?」

 

強く言い放つミラにヘルは驚愕に目を見開いた後、小さく俯いてしまう。

そして、しばし立ってからゆっくりとその体は震えだす。

 

「違う……」

 

俯きながら、体を震わせながら、ヘルは呟く。

 

「違う、違う……違う違う違う違う違う違うっ!!」

 

呟きは叫びへと変わり、何度も何度も口にする。

取り乱すように俯く頭を抱え、ゆっくりと後ずさりながら一人ごとのように呟く。

 

「偽りなんかじゃない……絶対に、私の想いは…偽りなんかじゃない」

 

それはどこか自分に言い聞かせるような呟き。

自分自身も抱いてしまった疑念を掻き消すように、言い聞かせて、言い聞かせて。

だけど、その疑念は消えることはなくて。

 

「あなたが…あなたがいるから……」

 

消えない疑念を誰かのせいにすることで紛らわせて。

そうすることで襲い来る悲しみと孤独に押しつぶされることから逃れて。

 

「あなたさえいなければっ!!」

 

そうしてまた、ヘルは現実から目を逸らした。

すべては、自分が傷つくことを、恐れて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!〜対なる心、継承せし二刀の剣〜

 

【第二部】第二十六話 崩れ行く思惑の果てに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

叫びと同時にヘルの手には先ほどとは比べ物にならないほどの濃度の魔力弾が形成される。

そしてそれを対象であるミラを睨みつけながら勢いよく手を振るって放つ。

 

「っ……」

 

ミラはその魔力弾を再度手を掲げて張った障壁で受け止める。

だが先ほどまでのものと違い、かなりの威力を持っているためか簡単に弾くことができない。

そのためミラの張った障壁と魔力弾は均衡するようにバチバチと音を立ててぶつかり合う。

そんな魔力弾を受け止め続けるミラにヘルの表情は苦々しく歪む。

いや、正確にはその感情は魔力弾を受け止めるミラの胸で輝きを放つ石―ミーマメイズに対してのものだ。

ヘルはミラがホムンクルスであったときのことも知っているし、賢者の石の力で人間になった後のことも知っている。

だから、如何にミラが普通の人間よりも魔力があるといってもそれは自分の遠く及ぶものではないということも知っているのだ。

ならばなぜ、ミラは自分の放った魔力弾を受け止めることが出来るのか。

その答えは胸で輝くミーマメイズからミラは魔力増加の恩恵を受けているからだ。

ミーマメイズは大樹ユグドラシルの魔力を濃縮して作られた魔石、ならば当然、内蔵するその魔力は桁外れに高い。

その魔石から恩恵を受けているのだとしたら、ミラの魔力はユグドラシルに匹敵するものになる。

そしてユグドラシルの魔力はヘルと近しいものがあるため、恩恵を受けているミラに魔法で勝つのはほぼ難しいともいえる。

その証拠に……

 

「はあっ!」

 

ミラは障壁と均衡し続けた魔力弾を打ち消すことを成功させた。

かなりの魔力を込めた魔力弾を打ち消したという事実が恩恵を受けているという何よりの証拠となった。

そのことを再確認したヘルは更に表情を苦々しく歪めてミラを睨む。

 

「ふぅ……」

 

ミラはそれを受け流すように小さく息をついて長い後ろ髪を掻き揚げる。

そして、落ち着いたような静かな口調で口を開いて言う。

 

「図星を指されたから暴力でどうにかしようとする……まるで子供ね」

 

「く……魔石の恩恵を受けてるからって、いい気になるんじゃないわよ!!」

 

「魔石じゃないわ。 ミーマメイズよ」

 

「どっちだっていいわよそんなの!! だいたい、なんであなたがそれを持ってるのよ!?」

 

「……わからないの?」

 

ミラは哀れな人でも見るような目でヘルを見つめて呟く。

その視線がヘルに更なる怒りと苛立ちを抱かせる。

だが、それが分かっていても、ミラは視線を変えることなく言い放った。

ヘルを更に追い詰める事実を、静かに、冷たく、言い放った。

 

「これはね……ミーミルがくれたものなのよ。 つまり、それがどういう意味なのか……もうわかるわよね?」

 

「っ……」

 

「あなたを救おうとした彼女は、聞く耳を持たずに罪を犯すだけのあなたに呆れてしまったのね。 だから彼女は……あなたを見放した」

 

ミラの放つ言葉はヘルを追い詰める。

追い詰められていくヘルの表情は怒りから絶望へと変わっていく。

それは、ミーミルさえも見放したことで浮かぶ、ある一つの考えを抱いてしまったから。

そして、その浮かべた考えを、ミラは躊躇することなく告げる。

 

「もう、誰もあなたを助けてはくれない。 もうあなたは、一人なのよ」

 

告げられた言葉に、ヘルの内にある考えに対する恐怖は強く膨れ上がる。

誰も助けてはくれない、孤独から救い出してはくれない、自分は・・・・・ずっと孤独のまま。

その考えは拭えず、それどころか凄まじい勢いで強くなり、ヘルは再度頭を抱えて錯乱状態に陥る。

 

「嘘…嘘よ。 そんな…誰も助けてくれないなんて……ずっと孤独のままなんて…」

 

「信じたくなくても事実は事実よ。 そして、こうなったのはすべてあなたの責任。 誰の静止も聞かず、罪を重ね続けたあなた自身の自業自得」

 

「違う……私の…私のせいじゃない。 私は……私は…」

 

「違わないわ。 今のあなたを取り巻く現状がその証拠。 これも、あなたは……孤独の中を永遠と生きていくことになるのよ」

 

否定しようとするヘルにミラは容赦ない言葉を浴びせていく。

そのミラの紡いでいく言葉の冷たさに、傍観していた恭也(悪)は信じられないものを見るような目で見ていた。

いつものミラは怒ったとしてもここまで追い詰めるような口調をしたり言葉を吐いたりはしない。

そのミラがここまで言う理由、それはそれほどまでにヘルが恭也を殺そうとしたことに対してミラが怒っているということだった。

 

「いや……いや……」

 

呟きながら内心で否定しても負の考えはヘルに付きまとう。

再び孤独に戻り、ずっとそのまま永遠を過ごしていく……そんな考えが付きまとう。

頭を抱えながら後ずさり、玉座へと向かう段差に履物がぶつかったとき、ヘルの感情は爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやああああぁぁぁああぁあぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルの缶切り声が辺りに響き渡り、同時にヘルの魔力は暴走し荒れ狂う。

それは先ほどのときとは段違いに凶悪で、凄まじいほど無差別な魔力の刃。

個々にそれなりの威力を持ち、出鱈目なほどの量が放たれるそれを避けることなど不可能。

故に、ミラは恭也と自分を守るように小さなドーム状の結界を張る。

 

「く……」

 

バチン、バチンと音を立てて刃は結界にぶつかり弾かれる。

だが、守りきれているはずなのにミラの表情は苦悶に歪んでいた。

恭也(悪)はそれを不思議に思い尋ねようとするが、それより先に目の前で起こった現象がその理由を提示することになった。

その現象とは、結界にぶつかり続ける刃によって出来たわかりやすいほどの罅。

そして尚も刃はぶつかり続け、罅は徐々に結界に広がっていく。

如何にミーマメイズの恩恵を受けているミラといえど、それなりの威力を持った魔法で立て続けに攻撃されれば結界が崩壊へといくのは必然。

だが、それがわかったからといって結界を張らなければその魔力の刃の脅威に晒されることになる。

だからといって結界を張っても魔力の刃を放つ発生源であるヘルをどうにかしなければいずれ結界が破られ結果は同じになる。

結局のところ、結界を張ることは現状では時間稼ぎにしかならないのだ。

 

「くそ……どうにかならないのか!?」

 

「どうにかなるなら……っ……苦労しないわよ」

 

「なら、もうどうしようもないのか……」

 

「方法はあるけど……成功率は限りなく低いわよ?」

 

「あるなら、低くてもそれに賭けるしかない! それでなんだ、その方法は!?」

 

ミラは焦りを露にして尋ねる恭也(悪)に気を抜くことなく結界を維持しつつ小さな溜め息をつく。

それは別に恭也(悪)の様子に呆れているわけではなく、ただ、その方法はあまり選びたくないということだった。

だが、現状でヘルを止めるにはその方法が一番成功率が高いのも事実。

だから、ミラは半ばしょうがないという気持ちでその方法を口にした。

 

「説得するのよ……彼女を」

 

「説得……見た限り聞く耳を持たないあいつを誰がどうやって説得するんだ」

 

「確かに、今の彼女には私たちの言葉は届かないでしょうね……まあ、私が言いすぎたって言うのも理由の一つだけど。 でも、唯一彼女を説得できるかもしれない人がいるのよ」

 

「いるって……ここには俺たちしか…っ!」

 

「気づいたわね。 そう、彼女を説得できる唯一の人物……それは、恭也の善の心、つまりあなたの半身よ」

 

「だが、それは……」

 

「っ……あなたの考えたとおり、彼女の現状の目的は彼を壊すこと。 本来なら彼を表に出すのは得策じゃないわ。 だから、これは分の悪い賭け……でも、理由はどうであれ、現状で彼女が彼を求めている以上、彼以外に彼女を説得できる人はいないわ」

 

「確かに…な。わかった……あいつに頼むことにしよう」

 

「お願いね……くっ!」

 

話し合いをしている最中も刃は結界の罅を広げていく。

目の前で広がり行くその罅の広がりようは、崩壊まで時間がないことを意味していた。

だから、恭也(悪)は急いで自分の中の半身に呼びかける。

 

『おい! 説明は聞いていたな!?』

 

『ああ。 できるかはわからんが、俺が彼女を説得すればいいんだな?』

 

『頼めるか?』

 

『わかった。 出来る限りのことはやってみよう』

 

その言葉を最後に二人は入れ代わり、恭也(善)が表へと出る。

そしてゆっくりとミラの横へと歩み寄り、ミラの肩をぽんと叩いて微笑む。

 

「お願いね……恭也」

 

「ああ」

 

小さく頷いて、恭也(善)はヘルに視線を移す。

視線を向けられたヘルはそれにさえ気づかないほど荒れ狂い長い髪を振り乱しながら暴走し続ける。

恭也(善)はそんなヘルを見続けながらゆっくりと彼女の名前を呼ぶ。

 

「ヘル……!」

 

呼びかけは地面や壁が爆砕する音でほとんど聞こえないものであったが、ヘルの耳には確かに届いた。

その証拠に、ヘルから放たれる魔力の刃は収まり、ヘルは荒れ狂う動きを止めて恭也(善)を見返したのだ。

 

「きょう……や?」

 

「ああ……」

 

呟きと共に肯定を意味するように頷いた恭也(善)にヘルの表情に少しだけ光が指す。

それは、絶望の中で残された最後の希望を見つけ期待を胸に抱くような、そんな表情。

 

「恭也……一緒に、行こ?」

 

「……」

 

「もう、壊すなんて言わないから……私を愛してくれるだけでいいから。 だから……」

 

今までとは打って変わり、請い願うように言ってくるヘル。

その変わりようは、もう孤独に戻りたくないというヘルの最後の希望からのもの。

ずっと内で見ていた恭也(善)はそのことがよく分かっていた。

だからこそ、恭也(善)は首を横に振った。

 

「……あなたも…あなたも私を、見捨てるの?」

 

再度絶望に沈みそうになりながら言うヘルのその言葉に、恭也(善)はまたも首を横に振る。

 

「なら……どうして?」

 

「……俺は、ミラのことを愛してるんだ。 だから、君を愛することはできない」

 

恭也(善)が申し訳なさそうに告げるその言葉にヘルは何も返さず俯いてしまう。

そんなヘルに、恭也(善)はふっと微笑んで優しく告げる。

 

「だが、傍にいてあげることはできる」

 

「え……」

 

告げられた言葉にヘルは小さく溢すように呟いて俯いていた顔を上げる。

そして、そのときに見た恭也(善)の微笑みはヘルの壊れた心に訴える何かがあった。

 

「君が一人で寂しくならないように、孤独にならないように……俺が、俺たちがずっと、傍にいてやる」

 

「……」

 

「だから……」

 

そこで言葉を切り、恭也(善)はヘルに近づいていく。

それにミラは驚きの表情をするも止めることはしなかった。

もしかしたらヘルのあれは芝居で、近づいたと同時に恭也(善)の心を壊そうとするかもしれない。

そういった考えは過ぎるが、だからといって止めたところで恭也(善)は行くだろう。

それがわかっているからこそ、心配ではあるが止めはしなかったのだ。

そして、ゆっくりとした歩調で近づいていった恭也(善)はヘルの前へと辿り着き、ヘルの肩にそっと両手を添える。

瞬間、ヘルはびくっと肩を震わせるも離れることもなく、振りほどくこともなく、ゆっくりと恭也(善)の顔を不安そうに見つめる。

見つめてくるヘルのその不安そうな顔を安心させるように、恭也(善)は微笑みを消すことなく優しく言葉の続きを口にした。

 

「もう、一人で悲しむことはないんだ……」

 

「っ!?」

 

一瞬、何を言ったのか理解できなかった。

だが、すぐに恭也(善)が言った言葉を理解し、同時に涙が流れ始める。

 

「あぁ……っ…うああぁぁぁ!!」

 

親も、故郷も失い、この二ヴルヘイムでただ一人孤独だった。

孤独だから、自分を見てくれる人も、傍にいてくれる人も、言葉をかけてくれる人さえもいなかった。

故に、こんなにも優しい言葉をかけられ、こんなにも自分を見てくれる人は初めてだった。

だからこそ、ヘルは涙を流し、恭也(善)の胸に飛び込むように抱きついた。

そして、そんなヘルをあやすように優しく、優しく頭を撫でた。

撫でる手から伝わる優しさにヘルは今まで感じたことのない温かさを感じ、そしてまた、泣いた。

恭也(善)は泣き続けるヘルが泣き止むまで待つかのように、ずっと頭を撫で、ずっと成すがままにしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな空気を壊すように、爆発音が城全体に突如響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

響き渡った爆発音に恭也(善)とミラが驚くのも束の間、続くように地面が大きく振動する。

立て続けにそんなことが起こり、二人は驚きの連続の中ですぐに事態を理解する。

その爆発音と揺れは、美由希たちが城を支える宝玉の破壊に成功したということ。

そしてそれは、間もなく城が崩壊するということを意味する。

 

「恭也!」

 

「わかってる!早く脱出するぞ!」

 

それに頷いたミラを見てから恭也(善)はいつの間にか自分の体から離れていたヘルに視線を移す。

そして手を差し出し、崩壊の予兆である揺れに焦りを感じつつも優しく口を開く。

 

「逃げるぞ、ヘル。 俺たちと一緒に……」

 

「……」

 

ヘルは差し出された手を少しだけ見つめてから、おずおずと手を伸ばす。

だが、その手は重なる寸でで止まり、そしてゆっくりと下ろされる。

 

「どうしたんだ? 時間がないから……さあ、早く」

 

抑えてはいるがその言葉には若干の焦りが読み取れた。

それでも、ヘルを一人置いて逃げるなんてできない恭也(善)は一緒に逃げようと手を差し出す。

しかし、いくら経ってもヘルは手を取らないどころか、ゆっくりと後ろ後ずさっていく。

 

「ヘル……?」

 

恭也(善)はその行動を不思議に思いながらも嫌な予感を感じる。

そして、その予感は次にヘルから放たれた言葉によって当ることとなる。

後ずさる足を止めたヘルは、悲しみを灯した微笑みを浮かべて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は……一緒には、行けない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう……告げた。

 

 


あとがき

 

 

さてはて、物語はもう終盤の終盤へと差し掛かりました。

【咲】 あと何話くらいなの?

う〜ん、そうだな〜……二話くらいかな。

【咲】 そ。 にしてもこの作品、他のどれよりも長くなってるわね。

だな。 ていうか他のが短いだけかもしれんけどな。

【咲】 それはそうかもね。

で、次回がどんなお話になるのかをちょっとだけここで暴露。

【咲】 ま、いつものことだと思うけどね。

まあな。 と、話を戻して、次回はスレイとレイ……というよりもアーティとセリナのほうがいいかな?

【咲】 どっちでもいいんじゃない?

う〜ん…ま、いっか。 で、その二人をラウエルが魔剣にした理由と今回の最後でヘルがあの決断をした理由が語られます。

【咲】 ついでにヘルはどうなるわけ?

そこは次回のお楽しみ。

【咲】 ふ〜ん……で、一つ言いたいんだけど。

なんだ?

【咲】 静穂が出るかもっていっときながら結局出してないわね。

ま、まあそれは前も言ったとおりしょうがないことだよ。 二、三歳、良くても四歳の静穂は出しようがない。

【咲】 いっぱい手段はあったと思うけどね〜。

ていうか、何歳から預けられたのかすらわからん。

【咲】 4で言ってるんじゃないの?

まだやってねえし。

【咲】 やってないのに言ってたわけ?

その通り!!

【咲】 おばかっ!!

げばっ!!

【咲】 まったく……じゃ、今回はこの辺でね。 あ、長くなったから実験コーナーは今回なしということで。

ほっ……よかった。 ん? ていうか葉那はどうしたんだ?

【咲】 あの子なら次回用の実験の準備してるわよ。

次回はやるのか……。

【咲】 当然。

はぁ……憂鬱。 じゃ、また次回も見てくださいね〜ノシ




うーん、何でヘルは一緒にいけないんだろう。
美姫 「やっぱりこの地に捕らわれているとか」
魔剣誕生の秘密も分かるみたいだし。
美姫 「次回がとっても気になるわね」
うんうん。次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」



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