部屋にて話し合いを終えた四人は学園内を回っていた。

事件のことで教師たちもいろいろと忙しいためか授業も現在は行われていない。

だが、授業がないにも関わらず学園内にはいつものような活気はなかった。

 

「やっぱり、皆不安なのね…」

 

恭也が奥に引っ込んだため現在表に出ているミラ。

そのミラは学園内を美由希たちと歩き回りながらその様子を見て呟く。

ミラのその呟きに美由希は、そうだね、とだけ言いレイとスレイは頷いて返す。

 

「これ以上生徒たちに不安を与えないように頑張らないとね」

 

「そうですね」

 

美由希の言葉にスレイはそう返す。

それ以降特に会話もなく、四人は一通り回った後食堂へと赴いた。

食堂にもやはりいつものような活気もなく、誰もが沈んだような表情をしていた。

四人は生徒たちのそれを見つつ各自昼食をカウンターで受け取って席に着く。

 

「そういえば思ったんだけど、今日も見回りするんだよね?」

 

「ええ。いくら襲撃がないと分かっていても念を入れてって感じでそうなるでしょうね」

 

「それでさ、見回りのときはミラお姉ちゃんが出るの? それともお兄ちゃん?」

 

「そういえば決めてなかったわね……」

 

ミラはそう言うと食事の手を止めて自身の中にいる恭也に話しかける。

 

『どうするの、恭也……あなたが出る? それとも私?』

 

『ふむ、襲撃がないとなるとミラでいいと思うが……念には念を入れて俺が出よう』

 

『そう。 わかったわ』

 

話し合いを終えると感じていた恭也の気配は薄くなっていく。

ミラはそれを感じながら恭也が出るということを美由希たちに伝えた。

美由希たちはもともと予想していたのか特に言うこともなく頷く。

そして四人は今後のことなども含めた会話をしながら食事を再開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このとき、四人は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死を象徴する少女の闇が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、学園に災いをもたらそうとしていることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!〜対なる心、継承せし二刀の剣〜

 

【第二部】第十五話 事態急変、そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

二ヴルヘイム古城の地下牢。

少女に敗れた恭也はそこに閉じ込められていた。

恭也はそこで何をするでもなく、端のほうで右膝を立てそこに右腕を置くようにして座っていた。

座っている恭也の視線は先ほどからずっと牢の扉に向けられている。

 

「……ふぅ」

 

小さく息をついて扉から視線を外し下を向く。

そして左手で頭を掻きながら恭也は思う。

 

(やはり、こうなったか……予想はしていたがそれよりも早かったな)

 

少女の言動と行動を思い出しながら心中でそう呟く。

恭也には分かっていたのだ。

あの少女がいつか半身である自分だけしかいないという状況に痺れを切らすことを。

そして力ずくででももう一人の自分の心を壊し、手に入れようとすることを。

 

(だが、止められなかった……)

 

恭也が自身の半身を早急に手に入れようとしたのには理由があった。

それはあの少女を打倒するために、あの少女に壊される前に手に入れるという理由。

あの少女はあまりに危険すぎる。

もし半身を壊され融合してしまえば、あの少女の計画は最終段階に入ってしまう。

その計画とは少女のとても純粋な願いであり、だからこそ恐ろしく感じてしまう計画。

それが最終段階に入ってしまえば、おそらくはもう自分では止められない。

いや、止める意思さえも奪われてしまっているだろう。

だから、そうなる前に恭也は完全な状態になる必要があった。

半分になってしまった自分では、あの少女を打倒するのは不可能だ。

そしてそれはもう片方のほうでも同じこと。

だが、壊される前に融合しさえすれば少女の思惑を崩し打倒することが可能となるかもしれない。

 

(なのに……奴は一つに戻ることを拒んだ)

 

拒んだ理由、それは恭也にも分かっていた。

だが、分かっていても理解は出来なかった。

自分は壊すことしか、殺すことしか知らないから。

一人の女性を護る、という行為が理解できなかった。

 

(そういえば、御神の理にそんなものがあったか……)

 

そう思って考える。

だが、破壊と殺戮ということしか知らない恭也の頭にはいくら考えても浮かんではこなかった。

まるでそこだけ抜け落ちてしまったかのように…。

 

(簡単なものであったはずなのに……やはり俺では思い出すこともできないか)

 

どうしても思い出せず、恭也はそれを考えることをやめる。

そして次に考えることは、今後どうするか、であった。

半身の心が壊れる前に融合することのならば少女が今しようとしていることを考えるとそう時間はない。

おそらく今日の深夜にでもあの送られた影は学園を襲撃するだろう。

そして半身が護ろうとしているものを目の前で傷つけ、殺すことで精神的ダメージを与えて心を崩壊させる。

それが今あの少女がやろうとしていることだ。

 

(それだけ阻止しなくてはならない……)

 

半身の心が崩壊してしまえば少女の計画通りになってしまう。

それを許容できないのであれば、自分はどんな行動を起こすべきか。

それは恭也の中ではもうすでに決まっていた。

 

「あいつより先に奴を手に入れる……必ず」

 

そう言って恭也は立ち上がる。

そして地下牢の扉に歩み寄り、扉を破壊しようとする。

そこで恭也は気づいた。

 

「鍵が掛けられていない…」

 

鍵が掛けられていないことに疑問を抱きながら恭也は扉を静かに開く。

開いた扉から外の様子を窺うが見張りらしき影は一体も見当たらない。

その状況は明らかに恭也に逃げてくれと言っているようなものだった。

 

「俺のこの行動すらあいつの手の平で踊らされてるだけ、ということか……」

 

恭也は牢から出て地下から上る階段を上がる。

そして階段を上がりきり牢の扉よりも若干大きな扉を開け地下を出る。

 

「だがそうなのだとしても、今はあいつの思惑通りに動くしかない。 半身と一つにならなければ何も始まらないからな…」

 

地下を出た恭也の行く先は自らの半身がいるあの学園。

半身の心が壊れる前に接触し、そして一つになるように説得する。

それだけを考えながら恭也はそこへと向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は流れ、今は夜の十二時。

襲撃がない、ということを言っていないため今夜も昨夜と同じ状況になっている。

違うところと言えば今回は美由希とスレイが生徒を護る側に回っていないということだ。

二人が昨日やっていた役割を違う教師に任せ、今夜は恭也、レイとともに学園内を見回っている。

 

「でもさ、襲撃がないのがわかってるんだからそこまで気負って見回る必要ないんじゃないかな?」

 

「念には念を、ですよ。 もし何かあったときに動揺して何もできませんでした、ということでは話になりませんから」

 

必要以上に警戒をしながら見回る一同にレイは文句を言うように漏らす。

それにスレイはいつも通り無表情な顔で言い、同意するように恭也と美由希も頷く。

 

「ぶ〜、三人とも真面目すぎるんだよ。 最近は気を張りっぱなしだったんだから今夜くらい気を抜いてもさ…」

 

「それで生徒を危険に晒したら元も子もありません」

 

「む〜…」

 

不満というのをあからさまに顔に浮かべるレイ。

それにスレイは呆れたような表情をし、恭也と美由希は小さく苦笑する。

元来レイは怠け者で気まぐれなところがあるためか本来こういった定期的な行動は苦にしかならない。

本当ならこの見回りもサボりたいと思っているのだが、自分のわがままで輪を乱すわけのはいけないことと分かっているからか我慢している。

だがそれは我慢しているというだけで苦にならないわけではない。

だから自然とこういった愚痴のような言葉も漏らしてしまうのだ。

 

「そういえば、今思ったんだが……」

 

「何をですか?」

 

「レイの迷子癖は直ったのか?」

 

ミラの中にいたとはいえ、外のことでの出来事を全部見ているわけではない。

それに加えて前までのレイを知っているからか恭也はその疑問が浮上した。

 

「……」

 

「………」

 

「あ、あはははは……」

 

恭也の疑問に美由希とスレイはなんとも言えない顔をし、レイは乾いた笑いを浮かべる。

三人のその様子になんとなく答えがわかった恭也は小さく溜め息をつく。

 

「まだ直ってないのか…」

 

「こ、こればっかりはしょうがないよ」

 

「確かに……レイにこれを求めるのは酷な話ですね」

 

「む、それどういう意味?」

 

「そのままの意味ですよ。 これまでのあなたの行動を見ていればあの癖を直すことがどれだけ困難なことか嫌でもわかってしまいますから」

 

「そ、そこまで酷くないよ!」

 

「黒魔法の講義室に来るように言ったのにまったく来ず、探してみれば真逆の中庭でべそをかいていた、ミラ様から聞きました。 これを酷いと言わずになんと言うんですか?」

 

「う……」

 

「……それは今でもそうなのか?」

 

「いえ、今はもう学園に慣れたのか迷うことはほとんど無くなりました。 たまに行方不明になることはありますが」

 

「うぅ……」

 

自身の悪いところについて話されているためかレイは肩身が狭そうにする。

美由希に助けを求めようと横目でちらりと見るが美由希も同意するように二人に頷いているため味方にはなりえなかった。

そうして少しだけ緊張感の抜けた空気が四人の間に流れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とてつもないほどの禍々しい魔力を四人が感じたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「!?」」」」

 

突如感じたその魔力に四人は先ほどの空気を取り払い警戒を深める。

そんな四人にそれが聞こえてきたのもまた突然のことだった。

 

『ふふ、ふふふふふふ……』

 

怖気が走るほどの狂喜に満ちた笑い声。

その声は恭也も、美由希も、スレイも、レイも、聞いたことがあるものだった。

それはこの事件の元凶であり、恭也の心を二つに割った少女の声。

 

『お久しぶりね……恭也』

 

「……」

 

『あら、返してくれない? 悲しいわ…』

 

とても悲しんでいるとは思えないような声で少女は言う。

だが、恭也はそれにも返すことなくただ警戒しつつ黙していた。

 

「いったい何の用よ!? あんたたち、今日と明日は襲撃してこないって言ったはずでしょ!」

 

『私たち…というのは間違いよ、神剣の片割れさん。 あれは恭也の半身である彼の独断だもの』

 

「あなた自身はそんなつもりはない、ということですか?」

 

『そうね…少し前までは彼の判断に任せようと思ってたけど、でもね……もう我慢できないの』

 

「どういうこと、ですか……?」

 

『半身だけじゃもう我慢できない、私は早く恭也が欲しい……だから、少し荒い方法を取ることにしたわ』

 

少女が言い終わると同時に恭也たちの目の前に影が三体現れる。

影の姿を確認した瞬間、恭也と八景を構え美由希は瞬時に剣化したスレイを手に持ち同じく構える。

 

『目の前で大切な人たちが傷つき殺されれば、さすがのあなたでも耐えられないわよね……ふふふふ』

 

「そんなことはさせない……皆は俺が、必ず守る」

 

『できるかしら……半身のあなたに』

 

「御神流は護るときにこそその力を発揮する。 俺の剣にかけて、皆を傷つけさせはしない!!」

 

『そう……ふふ、やっぱりいいわ……あなたは最高よ。 その強い信念が砕ける様を想像すると……ゾクゾクしてくる』

 

声だけであるはずなのに少女の狂喜に満ちた顔が皆の頭に鮮明に浮かぶ。

それは恐怖を抑えることができる恭也と美由希でさえ、震えを抑えるのが精一杯というような表情。

剣化しているスレイは内心で恐怖し、レイに至っては小刻みに震えていた。

 

『さあ…あなたが壊れる様を、見せてちょうだい』

 

少女のその言葉が合図になったかのように影は四人に襲い掛かる。

それを迎え撃つように恭也と美由希は斬りかかる。

その影と恭也たちの戦いを、少女はどことも知れぬ場所で笑みを浮かべながら見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、テラスでは戦闘が行われていた。

 

「く……」

 

生徒に気を配りながらフィリスは矢を放つ。

矢は影の朱色の目に一直線にせまり、直撃する。

矢が直撃したその目はガラスが砕ける音を立てて砕ける。

目が砕けると同時に影は音もなく消滅する。

 

「オオオォォォォ…」

 

だが、その影が倒れて間もなく、次の影が姿を現す。

それにフィリスは若干苦々しいといった表情を浮かべ弓を構える。

先ほどからこのような状態がほぼ絶え間なく続いていた。

もう一人の教師はフィリスと同じ後衛型であるためか生徒たちを護りつつ迎撃している。

どちらも影の弱点は美由希に聞いているため知ってはいるため一体に対してそこまで苦戦はしない。

だが、問題なのは数だった。

昨夜は一体しか現れなかった影が今日は十体以上も現れたのだ。

それだけでも驚いたが、さらに驚いたのは倒しても次々とどこからか影が召還されてくることだった。

 

「切りがありませんね……っ」

 

矢を放つ手を止めずにフィリスはそう溢す。

愚痴を言ったところでこの状況が変わるわけではないが言わずにはいられなかった。

倒しても倒しても減ることがない影の軍勢。

個々で強い力を持ったものは今回いないが、それでもこのままではいずれ押されて負けてしまう。

それは誰から見ても明らかだった。

 

「ぐっ」

 

矢を放つフィリスの耳に呻く声が聞こえた。

視線を向けるともう一人の教師が影の攻撃を受け、倒れていた。

そして影の進攻は止まらず、振りかぶる剣は一人の生徒を捉える。

 

「させません!」

 

すぐに弓をその影の方向に向けて構え矢を放つ。

矢は正確に影の目を捉え、貫き砕く。

核を失い消える影と生徒の無事を見てフィリスは小さく息をつく。

だが、その油断がまずかった。

 

「オオオオオォォォォ……」

 

「っ!?」

 

いつの間にか接近していた影がフィリスに剣を振り下ろす。

振り下ろされる剣を横に飛ぶことで避けるがその際に弓が剣に触れ破壊されてしまう。

 

「しまっ」

 

「オオオオオオォォォォ……」

 

弓を壊されたことに対する動揺がフィリスに隙を生む。

そして影がそれを見逃すはずもなく……

 

「く……」

 

影の剣は再度フィリスへと襲い掛かる。

それは今のフィリスの状況では避けることは出来ない剣速。

死。

その一文字が頭に浮かび、フィリスは来る痛みに身を強張らせる。

だが、それはフィリスに届く手前で止まった。

なぜ止めたのか、と疑問に思う間もなく、テラスには轟音が響き、小規模な爆発による衝撃が地面を揺らす。

 

「っ!?」

 

思わず体勢を崩しそうになるのを耐え、フィリス、そして生徒たちは轟音のした方向を見る。

それと同じく、影たちも殲滅対象からそちらへと注意を向ける。

 

「ふぅ……」

 

轟音が収まり、爆発による煙が晴れたそこには一人の青年が立っていた。

その青年の姿にフィリスは驚愕の表情を浮かべ、影は朱色の目を輝かせてざわめく。

だが、青年はそれらを気にしている風もなく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりあの転移装置は着地が荒いところが難儀だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう小さく呟くのだった。

 

 


あとがき

 

 

あいたたた……酷い拷問だった。

【咲】 あれでも軽いほうよ。

どこがだよ……って、そういえば、あの子はどうしたんだ?

【咲】 葉那ちゃん? あの子なら拷問が終わると同時に出かけたわよ。

ふ〜ん…どこに?

【咲】 さあ? あの子の行動はたまに私でもわからなくなるから。

そうか…ということは、しばらくは戻ってこないのか?

【咲】 どうかしらね。 すぐに戻ってくるのか、それともしばらく帰らないのか、私にはわかんないわね。

そげか。 ま、戻ってこないことに越したことはないがな。

【咲】 人の妹に対してなんてこというか!

げばっ!!

【咲】 まったく……それで、久しぶりに聞くけど次回はどんなお話なの?

う〜ん、次回は軽い戦闘と半身同士の会話がメインな話になるかな。

【咲】 結局恭也はどういった決断を出すわけ?

それは次回わかるからお楽しみにしてなさい。

【咲】 ……なんかムカつく言い方ね。

な、なぜに!?

【咲】 ま、いいわ。 では、次回、メンアットトライアングル二部第十六話!!

「目覚めの予兆」をご期待ください!!

【咲】 じゃ、今回はこの辺でね♪

また次回会いましょう〜ノシ




最後に現れた青年。あれって…。
美姫 「どうなのかしらね。とっても気になる所で次回!」
にしても、監禁した恭也が逃げれるように鍵が掛かってなかったり。
うーん、何を考えているんだろうか。
美姫 「とっても気になるわね」
ああ。次回が気になります。
葉那 「てやぁぁっ!」
ぶべらっ!
美姫 「あら、いらっしゃい」
葉那 「お邪魔します!」
って、お前は人の所にお邪魔するのに斬り掛かるんかい!
葉那 「うっ。噂には聞いていたけれど、幾らなんでも回復がちょっと早過ぎない?」
何を訳の分からん事を。ったく、あ、いてて。
葉那 「うずうずうずうず」
何をうずうずしてる、なにを。
美姫 「あー、葉那ちゃん。そいつに食べ物系はあまり効果ないから」
これも毎日食べてる謎ジャムのお陰だな。
美姫 「違うと思うけど」
葉那 「てりゃぁぁっ!」
ぶがりゃっ! ……前置きも何もなしかよ!
葉那 「うっ、本当に早い」
ぐがっ、ごばっ、ぼげっ!
葉那 「ふ〜、さっきうちでやった拷問以上の攻撃。これなら…よし!」
美姫 「はいはい。葉那ちゃんの気も済んだみたいだし、それじゃあお茶にしましょうか」
葉那 「わーい」
確か、ケーキがあったはずだろう。イチゴのショートは俺な!
葉那 「……あ、あの、み、美姫さ〜〜ん!」
美姫 「ああ、よしよし。怖くない、怖くないからね〜。これはこういう生き物だって思いなさい」
おい、何気に酷いな。って言うか、その言い方はなんだよ!
俺の方が被害者なのに。
美姫 「そっちはそっちで落ち込まない。鬱陶しいんだから」
うっ、偉く態度が違いませんか?
美姫 「当然でしょう。で、落ち着いた」
葉那 「はい。これはこういう生き物だと思えば」
お前もかよ!
美姫 「それじゃあ、お茶にしましょう」
葉那 「はーい」
はぁぁぁぁ。へいへい。と、次回も楽しみにしてますから!
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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