時間を動かして、なのは襲撃から日が開けて翌日の夕方。

海鳴に経つスーパーにて、車椅子の少女と金髪の女性が籠を手に店内を回っていた。

 

「今日の夕飯、何にしよか?」

 

「私はなんでもいいですよ? はやてちゃんの作る料理はどれも美味しいですから」

 

顔を見上げながら尋ねる少女――はやてに、金髪の女性――シャマルは微笑と共にそう返す。

返ってきた答えは作る側からしたら困るものではあるが、はやてはそれでも嬉しそうにはにかむ。

そしてそのやり取りの後、二人は店内を回りつつメニューを決め、籠に必要な材料を入れていく。

牛肉、ニンジン、たまねぎ……入れていく材料を見る限り、今晩の夕飯はカレーということになったらしい。

 

「えっと……ん、これで全部やな」

 

「そうですね。 じゃあレジに行きましょう、はやてちゃん」

 

はやてはそれに頷き、最後に立ち寄った野菜コーナーからレジへと向かう。

だが、野菜コーナーからレジへと向かう際に立ち寄ったお菓子コーナーにて二人の足は止まる。

別段買い忘れがあったわけでも、そのコーナーに買いたいものがあったわけでもない。

ならなぜ足を止めたのか……それは、そのコーナーにあった一人の少女の姿故だった。

 

「んっ……んっ……」

 

二人の目に付いた少女は、お菓子の置かれる棚の上へ向けて必死に手を伸ばしていた。

その様子から上の段に何か欲しいものがあるのが分かるが、正直少女の背丈では手を伸ばしても届かない。

それでも少女はそんなに欲しいものなのか諦めることなく、棚に片手を掛けてもう片手を伸ばし続ける。

必死なのはいいが、さすがにこのままでは棚が倒れてしまうかもしれない……そう思ったはやてはシャマルに視線を向ける。

するとシャマルも同じ事を思ったのかすぐに頷き、はやてと共に少女のいる場所へと歩み寄る。

そして少女が手を伸ばす先にあるものを一つ取り、微笑を浮かべながら少女へと手渡した。

 

「これでよかったかしら?」

 

「うん! ありがと、お姉ちゃん♪」

 

屈託の無い笑みを浮かべて告げる少女に、二人は互いを見合って苦笑する。

その後、少女の欲しかったものはそれだけということもあり、共にレジへと向かって会計を済ました。

そして一緒にスーパーを出て、道が同じなのか三人はしばらく一緒することにした。

 

「そや、うちの名前を名乗ってへんかったな。うちははやて、八神はやてや。で、こっちが――」

 

「シャマルと言います。よろしくね……えっと」

 

相手の名前が分からず、シャマルは困った顔を浮かべる。

シャマルの浮かべた顔で少女はその意図を察したのか、先ほど同様の笑みを浮かべて名乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シェリスはね、シェリスって名前なの! よろしくね、はやてお姉ちゃん、シャマルお姉ちゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのはB.N

 

【第一章】第七話 蒼き盾の護るもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いの名前を名乗った後、三人は楽しげに談笑しながら帰路を歩く。

はやてはシャマルに車椅子を押されながら、シェリスはお菓子の入った袋を抱えながら。

さっき会ったばかりの間柄なのに、話をする三人はずいぶん前からの仲にも見えた。

 

「じゃあ、シェリスちゃんは十三歳なん? それやったらうちよりも年上やね」

 

「年上? シェリスのほうがはやてお姉ちゃんよりお姉ちゃん?」

 

「そやね……って、分かってるんならなんでうちがお姉ちゃんなん?」

 

聞かれた言葉になぜか疑問符を浮かべ、シェリスは不思議そうな顔をする。

その様子に、はやては年上なのだからお姉ちゃんと呼ぶのはおかしいということをもう一度説明した。

しかしシェリスはもう一度聞いても理解できず、やはり首を傾げるのみだった。

そんなシェリスを見て逆にはやては理解した……「お姉ちゃん」と呼ぶことは、シェリスにとっての普通なのだと。

だからそれ以上はもう何も言わず、別の話題へと移して談笑を続ける。

 

「そういうたら、名前で思ったんやけど……シェリスちゃんって、外国の人なん?」

 

「にゃ? ガイコク?」

 

「そ、外国。日本人でシェリスって名前はないやろし、なんや着てる服もそれっぽいからそう思ったんやけど……ちごうた?」

 

実際、はやてがそう思ってしまうのも仕方のないことだ。

口にした通り、シェリスという名前は日本人が付ける名前とは到底思えないもの。

そして現在のシェリスの格好も、この辺ではあまり見かけないフリフリのついた黒いドレスっぽい服。

後者は趣味だと言えばそれまでだが、前者も加えると外国人だと言うほうがしっくりくる。

だが、聞かれた当の本人は若干不思議そうに、まるで自分でも分からないというように首を傾げた。

 

「うにゅ……シェリスには分かんないけど、はやてお姉ちゃんが言うならそうなのかも。でも、それだったらシャマルお姉ちゃんもガイコクの人になるの?」

 

「私ですか? えっと……まあ、一応そういうことになります」

 

いきなりだったのかシャマルは僅かに驚くが、少し考えた後やや曖昧に答える。

しかし曖昧ながらも返ってきた答えにシェリスは納得したように無邪気な笑みを浮かべて頷いた。

だが頷くと同時に疑問が浮かび、シェリスは笑みからまた不思議そうな顔へと変えて首を傾げる。

 

「じゃあ、シャマルお姉ちゃんとはやてお姉ちゃんは家族じゃなくて、お友達なの?」

 

浮かんだ疑問というのは、二人が家族じゃないのかということだった。

一見して仲が良さそうに見えるはやてとシャマル……これを見ると歳が離れた友達というよりは親と子という風に見える。

そしてそう見えたのはシェリスとて例外ではなかったため、先ほどのやり取りでそう疑問に思ってしまったのだ。

先ほどの言葉同様にいきなりの質問だったのか、シャマルは再び困った表情を浮かべて悩む。

シャマルの中でははやてを大事だと思っているし、なれたら家族になりたいとも思っている……だけど、それを言ってもいいのか。

はやてを困らせることにならないだろうか、迷惑にならないだろうか……その思いが、シャマルの口を噤ませていた。

しかし、そんなシャマルの内心を知っているのかいないのか、はやてがシャマルの代わりにはっきりと告げた。

 

 

 

「家族やよ、うちらは。シャマルだけとちごうて、他にも一杯おるんやけど……皆、うちにとっては大事な家族や♪」

 

 

 

はやてにとって当たり前の一言でも、シャマルにとっては嬉しかった。

初めて会ってから僅かしか経ってはおらずとも、シャマルを含めた全員がはやてを大事だと思っている。

だがそれは自分たちだけが思っているだけではないのか、はやてにとって自分たちはなんでもない存在じゃないのか。

顔には出さなくとも、全員が内心ではそう不安に思っていた……だけど、はやての一言はそれを拭い払ってくれた。

直に聞いたシャマルはもちろん、今はここにいない他の面々も聞けば必ず嬉しく思う……そう確信できる一言だった。

 

「にゃ♪ じゃあシェリスと一緒だね! シェリスもパパやお姉ちゃんたちが大好きだもん!」

 

「あはは、そやね。うちらは一緒さんや♪」

 

飛び跳ねるかのような勢いで喜びを表すシェリスにはやても釣られて笑みが浮かぶ。

そして二人のその様子にシャマルも同様に笑みを浮かべ、同時にシェリスへと内心で感謝を述べた。

はやてからあの言葉を、嬉しさを感じさせる一言を引き出してくれて……ありがとう、と。

 

「あ、そろそろ帰らなきゃ……パパが心配しちゃう」

 

上を見上げれば空はオレンジ色に僅かな暗さを帯び始めており、もうすぐ夕方から夜へとなろうとしていた。

そんな空の下、分かれ道でもない一本の道の途中でシェリスは立ち止まり、思い出したかのように告げた。

告げられた一言は突然であったためにはやてもシャマルも僅かに驚き、同時にどこか申し訳なさそうな顔をする。

 

「あ〜、ごめんなぁ、こんなところまで付き合わせてしもうて……」

 

「ううん、シェリスがしたくてしたことだし、はやてお姉ちゃんやシャマルお姉ちゃんと話せてシェリスとっても楽しかったよ!」

 

「ふふふ、そう言ってくれると私たちも助かります」

 

無邪気な言葉に苦笑しながら返すと、シェリスはもう一度笑みを浮かべてバイバイと告げる。

そうして来たほうを戻ろうとするシェリスだったが、歩き出す前にはやてはその動きに待ったを掛けた。

そのことにシェリスは不思議そうに首を傾げつつ振り向くと、呼び止めた本人は笑みを浮かべて言った。

 

「バイバイやないで、シェリスちゃん。ついさっき会った仲ゆうても、うちらはもうれっきとした友達なんやで?」

 

「にゃ、友達?」

 

「そう、友達や。せやからバイバイやのうて、またねが正しいお別れの挨拶や♪」

 

友達という言葉に反応し、はやての言葉の後に視線をシャマルへと向ける。

友達になってもいいのか、自分が友達でもいいのか……向けた視線には、そう込められていた。

その視線の意味を読み取ったシャマルは、はやて同様に笑みを浮かべて答えた。

 

「シェリスちゃんがはやてちゃんのお友達なら、私も大歓迎です」

 

返されたその言葉が嬉しかったのか、シェリスは先ほどのように体全体で喜びを表現しだした。

その様子は歳が上であるはずなのに自分よりも幼く見え、はやても浮かべた笑みを深める。

 

「じゃあまたね、はやてお姉ちゃん、シャマルお姉ちゃん!」

 

そう言って止めた足を動かし、手を振りながら来た道を駆け戻っていく。

去り行くシェリスの後姿をはやてとシャマルは同様に手を振りながら見送り、姿が見えなくなったところで歩き出した。

さっき会ったばかりの少女のことを思い笑みを浮かべ、また会えたときのことを考えながら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が沈んで時間が夜を指し示す頃、とある建物の一室にて一人の男がいた。

部屋は窓一つないため昼なのか夜なのかということは分からず、部屋の中を照らすのは天井の電灯のみ。

加えて内部には多数の機器が机や地面に乱雑に散らかっており、これだけで彼のだらしなさが窺える。

だがまあ、自分以外で部屋に入る者など限られていると知っているため、彼は気にせず目の前の作業に集中していた。

 

「……むぅ」

 

集中していた物から視線を外し、髪が乱れるのお構いなしに頭を掻く。

そしてもう片方の手で同じ机に置かれる紙の束を手に取り、一番上の紙に目を走らせる。

書いてある文、書いてある図面、それら全てが普通の者には理解できるものではない。

しかし彼には理解できているのか数回頷き、紙を元の位置において再び機器に手を伸ばそうとする。

 

 

――ボフッ

 

 

手を伸ばそうとした矢先、背中の腰元辺りに何かがぶつかるのを感じる。

いや、ぶつかるというよりも感触的には小さな何かが抱きついてきたと考えるほうがしっくりきそうなものだった。

突如感じた抱きつかれる感触に男は少し驚きを浮かべるも、何が抱きついたのかがすぐに分かり笑みを零す。

 

「パパ、ただいま!」

 

「ああ……おかえり、シェリス」

 

抱きつきながら言ってくる少女――シェリスに男は笑みを浮かべたまま返し、頭を撫でる。

その手付きは先ほどまで自分の頭を掻いていたときとは異なり、とても優しい撫で方だった。

頭を撫でられたシェリスは嬉しそうに笑い、そして気持ち良さそうに目を細めて撫でられる。

そんな傍目穏やかな光景がしばし続き、一頻り撫で終えたところで彼は手をシェリスの頭から下ろした。

そしてそれを合図にしたかのようにシェリスは男から離れ、にっこりと笑みを浮かべて見上げ口を開いた。

 

「今日ね、シェリスとっても嬉しいことがあったんだよ、パパ!」

 

「ほう、嬉しいことか……何があったんだ?」

 

「えっとね、シェリスにお友達が出来たの♪ 今までお友達なんて一人もいなかったから、凄く嬉しかったの!」

 

やや興奮気味な様子で話し続けるシェリス、だけどその様子を見ても男はすぐに笑みを向けることが出来なかった。

シェリスに友達が出来た……それ自体は彼にとっても悪いことではなく、むしろ喜ばしいこととも言える。

しかし、友達という単語そのものが第一に彼へと思い描かせるのは、遠い過去の記憶だった。

平穏だった日々、誰もが騒がしくも笑顔を絶やさなかった日常、そしてそんな中で今だ色褪せずにいる一人の女性。

何もかもが遠い昔の記憶……それでも、今も忘れることが出来ない何よりも大切な幸せだった頃の記憶。

 

「――……パパ?」

 

「ん? あ、ああ、すまない……そうか、シェリスに友達が出来たか」

 

何も返事が返ってこないことを不思議に思って掛けられた声で彼は我に返る。

返された返事にシェリスは再び嬉しそうに頷き、今度こそ男は笑みを浮かべて返すことができた。

そしてその笑みを浮かべたままシェリスの頭に手を置き、もう一度撫でながら告げる。

 

「シェリスと友達になってくれる子だ……きっといい子なんだろうな。大事にするんだぞ?」

 

「うにゅ、大事?」

 

「ああ、大事にだ。『盾』は守るために存在する……だから、何かが起きたらシェリスがその子を守ってあげるといい。物理的にも、精神的にも……な」

 

男が告げる言葉にシェリスは理解したようなしてないような、そんな曖昧な表情で頷く。

それに男は少しだけ苦笑を浮かべると撫でていた手を止め、再び元の位置へと下ろした。

下ろされた腕が元の位置にて停止するのを合図にするように、笑みを浮かべてシェリスは部屋から出るために扉へと駆けていく。

しかし、男はシェリスが駆け出した矢先に呼びとめ、シェリスの背に合わせる高さに右手を差し出す。

 

「少し調整をしなければならないから、アリウスを貸してくれないか?」

 

「にゃ、わかった〜」

 

返事と共にシェリスはポケットに手を入れ、ビー玉サイズの蒼色をした石を取り出す。

そして取り出したそれを差し出された手の平に乗せ、再び駆け出して今度こそ部屋を後にした。

 

 

シェリスが部屋を出るのを最後まで見届けると男は机へと向き直り、小型の機器に石を入れる。

機器に入れられた石は僅かに蒼の光を放ち、それを見届けながら彼は機器とコードで繋げられたコンピュータを操作し始める。

モニタを見ながらキーを打ち、画面が様々に移り変わっていく中で彼はとある画面を表示すると同時に眉を顰めた。

 

「リンク率67%、か……予定よりも少し遅れているな」

 

表示された数字を見てそう呟きながら、再びキーを操作し始める。

画面から目を離すことなく、カタカタと音を一定リズムで室内に響かせながら。

しかし、操作を再開して画面を移していっても、彼の表情は変わることなく深められるばかり。

仕舞いにはキーを打つ手を止めて、深い溜息をつきさえしてしまう。

 

「――はすぐに限界値までいったんだが……さすがに姉妹共にうまくいくとは限らんか。となると安全性を考えれば予定を少し遅くしなければならないが、管理局も私のしていることに気づき始めているしな……どうしたものか」

 

キーを叩く音の代わりに独り言が室内に響くが、それに返す者は誰もいない。

男も当然それを承知しているため答えが返ってくるなど思ってはいないが、だとしても表情は晴れない。

その理由としてもっとも大きいのは、時空管理局が彼の成していることに気づき始めているということ。

彼のしていることは法的には許されるものではなく、管理局にでも捕まろうものなら極刑は免れないだろう。

それでも彼は予定を早めるということはしない……なぜなら、この研究で第一に置いているのが安全性だからだ。

数多くの実験を重ね、数多くの思考をし、何よりも安全に且つ確実に研究を成功させなければならない。

 

 

 

 

 

――他でもない、――とシェリスのために……。

 

 

 

 

 

自分が罪を問われようとも、娘だけは……それが彼の望むこと。

大切なものを失う辛さを知っているから、大切なものが失われる瞬間を見ているから。

これ以上自分の宝物を奪われたくはない、これ以上何も失いたくはない。

そのためなら何だってする、自分の命だって惜しくなどはない。

それほどまでの覚悟を持って、彼はこの研究を成し遂げることに人生を使ってきた。

 

「……友達、か」

 

だけど研究を続けている中で必ず浮かぶ……失ったものと、友のことが。

失ったものが、今も生きている友が今の自分を見てどう思うか、どんな顔をするのか。

そんなものは考えずとも分かることだ……だからこそ、彼は自虐的な笑みを浮かべる。

 

「分かっているさ……君がこんなこと望んでいないということぐらい、君たちが間違っていると思うことぐらい」

 

それでも止まれない、止まることなどしてはならない。

失った人が悲しもうとも、今を生きる友が自分の行いを非難しようとも。

これ以上失いたくはないから、大切なものを失うのがたまらなく怖いから。

 

「君が残した命を失ってなるものか……この手で、必ず守ってみせる」

 

それが間違った道だとしても、全てに罪だと訴えられる方法だとしても。

家族が大切だから、娘たちを愛しているから……そして何より――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――娘たちの幸せこそ彼が、ジェド・アグエイアスが今も生きる意味だから

 

 


あとがき

 

 

というわけで、一章第七話でしたが。

【咲】 ヴォルケン側とか前回言ってたくせに、ヴォルケンはシャマルしか出てないじゃない。

う……ま、まあ一応シャマルが出たからいいということにしておいてくれ。

【咲】 はぁ……で、はやてとシャマルが出てきたのはいいとして、黒幕がずいぶん早い登場ね。

まあ、別に恭也たちの前に現れたわけじゃないし、出ても特に構わんだろ?

【咲】 ま、名前とかがもう出ちゃってるしねぇ。

とまあそういうわけで今回ははやてとシェリスが知り合うのが前半部だ。

【咲】 ジェドとの会話も含めると……シェリスはヴォルケン側につくわけ?

どうだろうね……シェリスがそうする可能性はあるけど、ヴォルケンが彼女を信用するかどうかだ。

【咲】 ん〜、はやての友達ということははやては信用してるわけだし、それならヴォルケンもじゃないの?

さてな。 そもそも、いきなり魔導師が出てきて「あなたたちを手伝います」なんて言われても不信感しか抱かない。

【咲】 ま、そこの辺は次回以降になってみないと分からないわね。

そゆこと。 で、後半部はジェドの願うことを描いたわけだ。

【咲】 家族の幸せねぇ……一見すると、悪い奴には見えないわよね。

まあ、元は悪い奴じゃないからな……ただ、過去のことが彼を追い詰めた結果が今というわけだ。

【咲】 過去に何があったのかっていうのは何となくわかるけど、その詳細はまだ出ないの?

ん〜、それはこの章ではおそらく出ないと思う。 そもそも、今の主軸はA'sの闇の書事件だからな。

【咲】 あくまでそれが今の話のメインってわけね。

そういうことだ。 まあ、ところどころこういった部分を割り込ませてはいくが。

【咲】 ふ〜ん……そういえばさ、一つ思ったんだけど。

何を?

【咲】 今回の文で『娘たち』って言ってたわよね? シェリスは分かるけど、たちってことは他にもいるの?

いるねぇ……シェリスが『盾』とするなら、『剣』を冠する娘がいる。

【咲】 『剣』ねぇ……今現在で登場してたりするの?

さあ、それはどうだろうな……話の進行上、これはさすがに言えないし。

【咲】 ふ〜ん。 ま、後々になればわかるから気長に、ってことね。

そゆこと。 じゃ、今回はこの辺にて!!

【咲】 また次回会いましょうね♪

では〜ノシ




シェリスとはやてが出逢ったな。
美姫 「これにより、また何かが起こる可能性もあるのね」
ジェドも単純な悪という訳でもなさそうだし。
美姫 「うーん、益々深まる謎」
さてさて、どうなるのかな。
美姫 「気になる次回はこの後すぐ!」



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