このSSはとらハ3とリリカルなのはのクロスオーバーです。

とらハ3の設定をそのままリリカルなのはに持ってきているといった感じとお考えください。

違和感ばりばりの作品になるかもしれませんがそこはお許しを……。

そういったのが嫌だという方は戻るをクリックすることをお勧めします。

そうでない方はどうぞお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのはB.N

 

【序章】プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中の神社の裏山。

木々が生い茂るその場所に一つの影があった。

その影は小さく、大きさにして小動物というくらいの大きさである。

そして、それはまるで何かから逃げているかのように走っていた。

 

《しつこいね!! いい加減あきらめろっての!!》

 

《無理な話じゃないかな。 あっちは私たちを逃がすわけにはいかないんだろうし》

 

その会話は念話、というもので成されている。

しかし、ここでおかしなことに気づくだろう。

走る影は一つ、だがその念話の声は二つ。

一つしかないはずの影からなぜ二つの声が聞こえるのか。

それは影が裏山を抜け、月明かりに照らされたときわかることとなった。

 

《どう? 撒いた?》

 

《う〜ん、近場に反応はないから撒いたんじゃないかな》

 

月明かりに照らされ、その姿が露になる。

その姿はどこをどう見ても、猫、としか言えない姿。

そしてその猫は口に蒼色に輝くビー玉くらいの石を銜えていた。

もうわかるだろう。

二つ目の声、それはその石から発せられていた。

 

《でも、ちょっと先のほうに反応があるから、ここに留まるのは危ないかも》

 

《じゃ、さっさと離れるとしようかね》

 

猫は再度走り出す。

裏山からできるだけ遠く、そして早く離れれるように。

 

 

 

 

 

 

 

《さすがにここまで来たらもう大丈夫じゃない?》

 

《そだね。 あ〜、疲れた》

 

《それはあたしの台詞!! まったく……一晩中走らされてもう疲れたよ》

 

《そんなの、見つかるようなへまするアイラが悪いんじゃない》

 

《それは……そうなんだけどさ》

 

裏山から離れ、町の中をアイラと呼ばれた猫は彷徨いながら会話をする。

夜中と言うこともあってか町には人一人歩いてはいない。

 

《にしても、これからどうする?》

 

《どうするって?》

 

《あのね……このまま逃げ続けるのも限界があるんだから無理でしょ? あんたはあたしに銜えられてるだけだから楽かもしれないけどさ》

 

《どうしようもないんじゃないかな? 私たちだけじゃあいつらには手も足も出ないし》

 

《だよね……だからと言って管理局に助けを乞うわけにもいかないしねぇ》

 

《というか、そんなことしたら私たちが捕まっちゃうって》

 

《まあねぇ……他に手があるとすれば、あんたが主を選ぶとか》

 

《う〜ん……それも難しいよ。 魔力資質は……この際いいとしても、武器を使った戦いで腕の立つ人じゃないと意味ないし》

 

《だよねぇ……》

 

《まあ結局のところは現状維持じゃないかな……いまのところは》

 

《結局それしかないってことだね……はぁ》

 

《溜め息つくと福が逃げるよ?》

 

《そんなものあったらこんな状況になってないって……》

 

そう語る声色と同じく、歩く足にも力は一切感じられなかった。

つまりはそれほどアイラの疲労は溜まっているということだろう。

まあ先ほどの会話で落ち込んだというのもあるかもしれないが。

 

《はぁ……お腹すいたな〜》

 

《使い魔のくせにお腹空くの?》

 

《だから使い魔じゃないって……というか毎回思うけど、知ってるくせに使い魔使い魔言って楽しい?》

 

《ん〜……微妙かな。 アイラの返しっていっつも同じだし》

 

《だったらいい加減、使い魔って言うの止めてくれない?》

 

《やだよ。 そんなことしたら本当に少なくなった私の楽しみがなくなるじゃん》

 

《楽しみって……はぁ、もういいや》

 

使い魔と言われることを了承したわけではないが、言っても無駄と判断して投げやりになる。

そしてその後、本気で疲れたというように近場の電柱へと歩み寄り、グッタリとその下に寝そべった。

 

《はぁ……疲れた》

 

《体力ないな〜》

 

《……もう言い返す気力もないよ。 はぁ……誰かこの哀れな子猫を拾ってくれる優しい人いないかな》

 

《子猫って歳でもないじゃん。 それにこんな夜中じゃ誰もこんなとこ通らないって》

 

《だよね……はぁ》

 

僅かな期待も石の一言で打ち砕かれ、グッタリしたまま目を閉じる。

それは見た感じ、死んだとも取れる様子だが、実際はただ空腹+疲労で眠くなっただけだ。

そのため、アイラは石を銜えたままという状態で器用に眠りにつこうとした。

だが、アイラの意識が沈むよりも早く、先ほどの淡い期待が現実となった。

 

「ねえ、恭ちゃん、この猫なんか元気ないよ」

 

「ふむ……怪我らしきものは見えないな。 だとすると病気か?」

 

「う〜ん…どうなんだろ。 とりあえず、どうしよっか?」

 

「このままにしておくのもな……連れて帰るとしよう」

 

《《うそ……》》

 

深夜という時間であるため、誰も自分たちの前を通りかかることなどないと思っていた。

しかしそんな二人の考えを打ち崩すかの如く、目の前には男性と女性という二人の姿があった。

しかも、その二人の話を聞く限りでは拾ってくれるらしく、正直先ほどの内容がまんま現実となったことに驚かざるを得ない。

だがまあ、それはアイラとその石にしても願ったり叶ったりであるため大人しくその二人に運ばれ、その場を後にするのだった。

 

 


あとがき

 

 

というわけで、こちらにも投稿してみたわけだが。

【咲】 時期が早くない? 確かメンアットが終わってからって聞いた気がするけど。

まあ、確かに前はそう言ったが……ちょっと事態が思わぬ方向に、な。

【咲】 メンアットの執筆が詰まったとか?

……。

【咲】 ビンゴなわけね……はぁ。

ま、まああくまで今のメインはあっちだし……こっちにかまけるということはないさ。

【咲】 だといいけど……で、こっちにも投稿したのは、前に言ったあれが理由よね?

だな。 まあ、その理由というのは序章の終わりで発表するわけだが。

【咲】 今言っちゃえばいいのに……。

それだと楽しみが無い……こういうことは引っ張って引っ張って、という感じにな?

【咲】 それは作品自体が面白ければの話よ。 つまり、あんたの場合は引っ張るだけ無意味。

うぅ……酷い。

【咲】 酷いもなにも、事実じゃない。

まあ、そりゃそうだろうけどさ……。

【咲】 じゃ、今回はこの辺でね♪

また次回会いましょう。 では〜ノシ




新作の登場〜。
美姫 「猫と石が剣士と出会う」
これからどんな物語が語られるのか。
美姫 「次回も楽しみにしてます」
その次回は――。
美姫 「この後、すぐ!」



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