本作は『魔法少女リリカルなのはA’s ――不破――』を書いておりますシンフォンと、

『リリカルなのは プラス OTHERS』を書いておりますFLANKERの合同作です。

 

 本作は『リリカルなのはA’s』×『空の軌跡』のクロス作です。

 設定としましては『A‘s』後しばらくしてからのリリカルなのはの世界であり、

 空の軌跡世界はその次元世界の1つというところです。

 

 リリカルなのはの設定を用いていますが、恭也も主人公としている作品であること、お間違えなきようお願いいたします。

 

 合同作ではありますが、シンフォン・FLANKERのそれぞれの本編のものとは全く関係のないストーリーです。

 

 それでは。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンフォン・FLANKER合同作

空と翼の軌跡

LOCUS OF 0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 研究室と言うと薄暗い雰囲気が漂うイメージこそあるが、ここはそんなイメージとはかけ離れるほど明るい。

 この『結社』の技術力や資産からすれば、こんなちょっとした照明器具にも最新のものを備えている。

 導力器(オーブメント)により煌々と照らされる一室にて、大勢の研究員たちが最後の点検に走り回っており、

 それをいくらか高い場所から2人の人物が見下ろしている。

 

「ようやく形になったようだね」

「うむ。やはり時間がかかってしまったが、それも予定の範疇よ」

 

 1人は髪をオールバックにして年代物のようなメガネをかけた男。

 もう1人は中年より少し年のいった、初老と言ってもいい程度に白髪が見える、白衣を着た研究者の男。

 2人の視線の先は共に部屋の中央に備えられた、カプセルのような大型器具。

 もっと正確に言えば、その中に収められ、コードのようなものを取り付けられた、半球型の黒い何か。

 

「数日前にも起動したそうですが、なにやら途中で収まったそうで」

 

 その際は装置の扱いが未だに不明な点が多いための、突発的な作動だった。

 暴走と言うには程遠いし、そもそも彼らが作り上げた実験作の1つだったがために大したものでもなかったということだろう。

 すぐにそれもおさまり、皮肉にもそれは実験作自体が本物にはとうに及ばない失敗作と知れた。

 

「気になるのはそのときにどこからかの干渉を受けたようなデータがあってな」

「それは初耳だ。外部からの干渉……我らのほかに干渉などできる勢力はそうそうないはずなんだが」

「私もそう思って調べたよ。猟兵団(イェーガー)どもにも依頼して帝国や共和国など、各地を調べさせたが、そんな勢力や事実はない」

 

 そもそもあの装置は周囲の導力器に影響を及ぼし、その動きを止めてしまうのが働きだ。

 干渉しようにも最近の技術は50年前の導力革命以来、導力器を使用してのものがほとんどであり、

 その導力を止める装置である以上、妨害干渉するにも元が止まってしまうのだから干渉のしようなどないはず。

 

「昨日そのあたりも調査し直した結果、不可解なエネルギー波長を僅かに捉えていたのを発見したんだ。

 それがなんとも、またよくわからんエネルギーでな。いったい何なのか……」

「導力以外の技術……それも私たちですら知らないもの。気になるね」

「まあ、まずはこの装置が先決だ。それに干渉と言っても"ゴスペル"に対してのものではなかったしな」

 

 白衣の男の言葉にそうですか、と返したもう一人の男はそこでなにやら思案顔になり……すぐに研究者の方を見た。

 

「……鋭いな、"白面"。その通り。この未知のエネルギーの干渉対象は、

 他でもない、『七の至宝(セプト=テリオン)』――我らが現在捜索中のそのうちの1つ、『オーリーオール』ではないかと考えられる」

 

 "白面"と呼ばれた男がただでさえ細く吊りあがった目をより鋭くさせて研究者を見据える。

 その視線にたまらなくなり、白衣の男は逃れるように顔を黒の装置へと向けるものの、横からの視線は追求をやめようとしない。

 仕方のないことだろう。『結社』――世界でも裏に存在する組織としては最大規模――でもようやく干渉できるようになったのに、

 その謎のエネルギーを用いた者たちはすでに至宝それ自体への干渉を可能にしているというのだから。

 

「そう睨むな。まだはっきりとそうだと決まったわけではない」

「…………」

 

 白衣の男でもまだわからないという発言に、"白面"も追及しても無駄かと悟ったらしく、重い鼻息をついて顔を正面に戻した。

 

「それで? お前が今やっている計画のほうはどうなんだ?」

「ああ、順調だよ。今の話のような不可解なことなどただの1つもなく、至って問題なく進んでいる」

「……私に愚痴を吐くな、まったく。順調なら何よりだな」

 

 それほどまでに"白面"は先ほどの話を気にしているということだろう。

 白衣の男にとっても彼の計画とは切っても切り離せない研究が今のものであり、あの黒い装置であるわけで、

 彼の計画が上手くいっていることは重要なことでもある。

 同時に彼の計画が順調に進んでいるということは、ちゃんと予定通り、

 期間中にあの装置を上手く作動できるまでに仕上げないといけないということでもある。

 それに関しての意味合いもこめて、彼は研究者をなじっているのだろう。「間に合うんだろうな?」と。

 

「心配するな、"白面"。

 謎のエネルギーの話はわからんが、"ゴスペル"に関してはもうそれほど時間をかけることなく、完成の日を迎える」

「……そのように願いたいものだ」

 

 どこまでも納得し切れていないような"白面"の態度に、白衣の男は自分たち研究者より神経質だな、と苦笑する。

 そこで研究員の1人が白衣の男に準備の完了を伝えに来た。すぐさま起動させるように指示。

 下の研究員たちが起動に備えて装置から離れていく。

 勝手に静かになる部屋。白衣の男はこの瞬間の緊迫感が意外と好きだった。

 

「……実験を開始せよ」

 

 号令と同時に研究員の1人がレバーを引いて何かを起動させる。

 低い駆動音が鳴り、パチパチとカプセル内のコードが光を発しながら装置に干渉しだした。

 途端――

 

「――ほほう」

 

 "白面"が簡単の息を漏らした。

 黒い装置が何やら黒い波動――目に見える――をその周囲に発しながら干渉に対して対抗するように作動し、

 それに反応するように部屋の照明がロクに抵抗もすることなく、即座に消えていく。

 

「データ採取に必要な装置まで止まることはないのだろうね?」

「そんな凡ミスをおかしていたら、とっくの昔にこの命がなくなっているわ」

 

 この実験には必要のない器具の導力が消えていく。器具を中心に放射状に広がるように。

 いいぞ、と白衣の男は内心で、子供の成長を喜んでいるかのように、そのまま実験が成功するように祈る。

 部屋が完全に暗くなる。おそらくこの研究施設全体がもう同じような状態だろう。

 もちろんあの黒い装置――"ゴスペル"を作動させることは伝わっているし、時間もいっているのだから問題はない。

 黒い波動がますます大きくなり、周囲の空間を黒に染め上げるかの如く波のように揺れながら広がっていく。

 その光景は何かを召還するようで神秘的。

 研究者たちが皆固唾を呑んで見守る中、白衣の男はそちらと手元のモニターを計器を見ながら、

 時に紙に状況や気になるデータを走り書きしていく。

 

「…………うん? これは…………」

 

 そのとき、不意に1つの計器の針が微妙に左の「0」の位置から右に向かって振れだした。

 白衣の男の言動に"白面"も気になったのか、その計器に目を落とすが、彼にはわからない。

 

「……来たな。また例の干渉だ」

「これが、か?」

 

 あまりに気になる――研究者のカンだ――ので、そのエネルギー専用の計器を用意したのだが、どうも当たりだったようだ。

 前回ですらわずかに捉えられただけ。もしかすればそれ以前にも捉えていたのかもしれない。

 だからこそ、専用の計器を用意させたのも当然と言えば当然の対処策と言える。

 

「どうやら我らの動きと合わせるように感知できた辺り、やはり我らの実験を阻害しようとでもしているようだな」

 

 部下の研究者が他からも妨害波を感知できたと報告するが、それについては謎でも何でもなく、

『オーリオール』の封印機構が正常に……そう、正常に反応しているだけだ。

 白衣の男は"ゴスペル"の様子はどうだと尋ねると、少し間を置いて、活動がやや抑圧されているようだと返ってくる。

 

「抑圧はされているものの、どうも干渉波の方向はこちらではないようですが……」

「となるとやはり、『オーリオール』に直接干渉しているというのか……」

 

 いったいこのエネルギーは何なのか……。

 "ゴスペル"の働きを阻害しているということは、要するに『オーリオール』の封印機構と同じく、

 『オーリオール』を抑えこもうとしているということ。

 つまりこのエネルギーの使用者たちは、『オーリオール』を復活などさせたくないと考えている……?

 

「かつて『七の至宝』を賜って繁栄した者の末裔……などと言うわけではあるまいな?」

 

 実際にその者たちは存在する。ある王国の王家がまさにそれに当たる。

 ただ彼らはそんな事実を知らないでいるわけだが。

 長い長い、それこそ永久とも言える時間の中で、その事実は彼らの記憶から抜け落ちている。

 

「とは言え、多少の干渉でいつまでもたじろぐほど、我らも能無しではないぞ……干渉波の排除を開始しろ!」

「了解!」

 

 謎の干渉波は計測させつつ、逆探知も進めつつ、白衣の男は"ゴスペル"の稼動を優先させる。

 揺れる黒の波動がよりその揺れを増し、抵抗するようにさらにジワジワと空間を侵食していく――と。

 

 

 

 

 

「くっ!?」

「何事!?」

 

 

 

 

 

 突然黒の波動が暴れだした牛のように揺れ始め、カプセルの大型器具自体がコードなどとの接続部分で火花を散らしだした。

 近くの計器が突然軽く煙を出して破裂。天井の照明器具が一旦明かりを灯した……と、思いきや点滅してこれまた割れる。

 下でもモニターがついたり消えたりを繰り返し、いくつかは完全に狂ったか、意味不明なデータを示したり音を出したり。

 

「くっ……中断だ! 中断しろ! 装置を止めるんだ!」

「だ、ダメです! こちらからの操作を受け付けません!」

「何!? まさか、暴走か!?」

「"ゴスペル"の稼働率がさらに上がります! こ、これは……オ、『オーリオール』封印機構が作動し始めました!」

「デバイスタワーが動いている!? まさか、第一結界ですら防げないのか!?」

 

 白衣の男は"白面"のことをまるで忘れ、自らも下に駆け下りて装置の暴走を食い止めようとするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……すごいね。こんな大きな都市がまるごとロストロギアなんて」

「うん。それにそんなものを次元の狭間に、しかも時間凍結までさせてるなんて」

 

 ひときわ高い塔が正面に見え、周囲は池があったり適度に植物が植えられており、

 ミッドチルダ中央世界の首都、クラナガンを彷彿とさせる巨大な都市。

 だと言うのに全く人気はなく、当たり前だが時間凍結状態にあるので、池の水も草も木も揺れもしていない。

 池の水など、波がたった状態で停止している。

 そんな「止まった」都市を、3人の少年少女が物珍しそうにキョロキョロしながら歩いている。

 白い、制服のような服を着て赤い宝玉のついたステッキを持っている、赤茶色の髪をツインテールにしている少女。

 彼女とは逆に、黒いマントに黒いステッキを持ち、金髪のツインテールを翻す、真紅の瞳の少女。

 そしてその2人の前を歩く黒い服、青い髪、彼女たちより少し年上だろう少年。

 

「2人とも、よそ見していて僕から離れないでくれよ。この結界から出たら君たちの時間も止まるよ」

「ああ、クロノくん、待ってよ!」

「クロノ、歩くの早いってば!」

 

 ため息をついてチラリと後ろを見て注意する少年――クロノ・ハラオウンに、2人の少女は慌てて駆け寄る。

 

「しかし僕もさすがに驚いたね。あの世界のことは有名だからよく聞いてはいたけど、実物は写真や映像でも見たことなかったし」

「第1級捜索――じゃなくって……監視指定物、『輝く環』だったよね?」

「そう。他にもいくつか同じようなものがあってね。それもすべて同レベルの監視指定物だ」

 

 クロノも正直なところ驚いている。

 第23管理外世界――もうかなり以前から存在を知られている世界なのだが、その珍しさは次元世界でも特筆すべきもの。

 第1級監視指定物を複数保有する世界である。1つあるだけでも要監視だというのに、だ。

 

「現地じゃあ『オーリオール』って呼ばれてるみたいだね」

「さすがフェイトはよく勉強しているな」

「む。クロノくん、それって私は勉強してないって言うの?」

 

 金髪の少女――フェイト・T・ハラオウンを口下手ながらも褒めるクロノに、もう1人の少女が頬を膨らませて突っかかる。

 そうは言ってないと宥めるクロノだが、彼女はそっぽ向いてしまい、フェイトが彼女と一緒になってクロノを責める。

 

「なのは、私はなのはの味方だよ」

「フェイトちゃん、やっぱり持つべきものは親友だよね」

 

 クロノはその様子にため息をついて、もう反論するだけ無駄だとわかっているから黙って歩くスピードを上げる。

 時間凍結効果が自分たちには及ばないようにしている結界を維持しているのはクロノなので、

 彼から離れるわけにはいかず、少女たちは無言の抵抗をする彼を「ま、待ってよ〜!」と揃って追いかける。

 遊びに来てるんじゃないぞと不機嫌に諭す彼に、魔法少女たちは「は〜い」と返す。

 

「まったく……エイミィ、どうだい?」

 

 クロノは最近多くなってきたため息をまた1つつきながら、通信で管制している『アースラ』のエイミィに状況を問う。

 

『うん。今のトコは何の干渉もないよ。あ、そこからもう少し言ったところがちょっと封印が弱まってる所』

「ああ、それは僕も感じてるよ」

 

 彼らが何をしにこんな所にいるのか。

 それはこの第23管理外世界を要監視にしている最大の理由であるロストロギア、『輝く環』の封印を再度かけ直すためだ。

 数日前、何らかの干渉により封印に綻びが見られているという監視部隊の報告があった。

 元々管理局のものではない、おそらくはこの都市を作った文明自身がかけたものであろう強固な封印なのだが、

 魔法世界全体から見てもこのロストロギアは他の物以上に強力で詳細不明という厄介物。

 詳細不明と言う点から、少し前の、闇の書やジュエルシード事件以上と言ってもいい危険性があるのだ。

 

「干渉って誰がしてるんだろう?」

 

 赤茶色の髪の少女――高町なのはは、首をかしげながら、クロノやフェイト同様に魔力が乱れているような気配を感じていた。

 

「監視部隊の報告からすると、あの世界からだよ。『アースラ』でも何度か弱い干渉波を感知できたらしい」

「こんなものを欲しがって、何に使うんだろう?」

「さあね。考古学者が調べたがっているだけか、犯罪にでも使おうと企む奴らか……どっちにせよ、今はまだ早い」

 

 早いというのは、その世界――第23管理外世界の技術レベルではまだこの『輝く環』は扱えないだろうからという意味と、

 それによる暴走などを想定すると、時空管理局を始めとした魔法世界でも抑えがきかないかもしれないからという意味がある。

 ミッドチルダ魔法圏の技術でもどうにもできないということは、一度暴走でもすれば他世界にも悪影響が出る。

 そして『輝く環』の未知レベルの高さやその保有するエネルギーは、周囲どころか次元世界全域に被害が出るとすら予想され、

 絶対に封印を解かせるわけにはいかないのだ。

 

「正直僕ら時空管理局、魔法世界の最新技術や魔法を用いてもこんな巨大な都市を丸ごと封印するには相当時間がかかる。

 この封印は強力だ。壊される前に修復するだけで済むならそれに越したことはない」

「……これを作った人たちって、どんな技術力を持ってたのかな……?」

「とんでもないよ。こんなものを作って、かつ封印まで……超1級の文明だったんだと思う」

「だろうね。しかし、自分たちの住んでた都市を丸ごと捨てて封印までする……何があったというんだろうな」

 

 なのはたちは再度都市を見回す。

 明らかに居住空間だろう建物、公園のような憩いのスペース。

『アースラ』で見た簡易の地図には、工場のような建造物や、空中庭園のようなものまであった。

 ただひとつの目的――例えば軍事的だとか、研究施設としてとか――で建造されたものではない。

 1つの街として建造されたはずであり、これまでのデータには、市役所のようなものもあったらしく、

 建造途中で廃棄されたというわけでもないらしい。

 

「まあその辺りは僕らの仕事ではないからね。調査団とかは定期的に派遣されてるし、彼らに任すしかないよ」

「ユーノくんがいたら絶対に目を輝かせるね」

 

 苦笑しながらなのはは時空管理局本局にいる、無限書庫の司書として働いているユーノを思い出す。

 元々発掘を生業とするスクライア一族の人間である彼なら、こんな遺跡を目の前にしてジッとしているわけがないだろう。

 

「さて、今はそんなことより封印の修復が先だ。そのための僕ら、そして『アースラ』派遣なんだからね」

「「うん!」」

 

 AAAクラスの魔導師を3人も抱えるなど、現在の『アースラ』は時空管理局の基準をはるかに上回る戦力を有する。

 正確に言えば現在「も」だろうが。

 闇の書事件以降、なのはもフェイトも本格的に時空管理局魔導師としての道を選び、

 2人揃って士官学校の特別短期コースを数ヶ月で卒業し、こうして今は正式な管理局魔導師として活動している。

『アースラ』はもうジュエルシード事件以降、闇の書も請け負った経緯から、異常なほどの戦力を有することを継続し続け、

 重要任務や危険任務を真っ先に命令されるようなものにされてしまっている。

 

 

 

 

 

 そんな彼らを擁してでも……いや、そんな彼らを擁しないといけないほど、この修復の任務は超重要なのだ。

 

 

 

 

 

 封印の綻びを感じる辺りで3人は展開。綻びを感じる空間を中心として3方に散らばる。

 

「始めよう。いいかい、なのは、フェイト?」

「いつでもいいよ」

「こっちもだよ、クロノ」

 

 3人はそれぞれ魔力を己のうちに収束させ、練り上げ、己がデバイスに流し込む。

 それぞれのデバイスが受け取った魔力を展開させ、魔法陣を組み立て、顕現する。

 桜色、金色、青色の魔法陣がそれぞれの前に浮かび、その魔法陣から糸のように伸びた光が互いを繋いでいく。

 

「っ……!」

 

 封印修復のための魔法自体は3人で行っていることもあり、儀式魔法とは言えさほど負担は重くない。

 AAAクラス3人なのだからそれも当たり前かもしれないが、それでもなのははその身にかかる重みに呼吸をわずかに乱す。

 

(大気のマナが少ないって聞いてたけど、確かにかなり少ない……!)

 

 それゆえに魔力を大気中から集めるにも足りないので自分の中の魔力をとにかく使う必要が出てくる。

 収束を得意とするなのはも、大気中にマナがないとなると多少はきついのだ。

 ある意味、彼らが派遣されるのもそのためである。

 並の魔導師では己の中の魔力保有量が少なく、大気中から集めるにもマナが少ないこの場所では儀式魔法など使用できない。

 

「……よし、いいぞ。このまま一気に構築してしまおう」

「OK、クロノくん」

「うん、早くしてしまおう」

 

 3人の中心の床にさらに大きな円形魔法陣が浮かび、

 3人を繋いでいた魔法の糸がさらに三角すいの形となって、綻びのある空間を覆っていく。

 

「よし、これで――」

 

 クロノが最終の段階への合図を行おうとした。その矢先のこと。

 

 

 

 

 

「「「うわっ!?」」」

 

 

 

 

 

 突然。あまりにも突然。

 今まで感覚的にしかわからなかった綻びが目で確認できた。それが電気のようなものを虚空に走らせ、暴れ始めたのだ。

 

「くっ、何なんだ、いきなり!」

 

 なのはとフェイトは咄嗟のことにも、クロノの冷静な魔法の継続に合わせてデバイスを突き出して魔法を維持する。

 だが綻びは抑えこむはずの魔法をものともせず、ますます肥大化していく。

 

『皆気をつけて! またあの世界からの干渉が来てる! しかも私たちの干渉自体にまで妨害してきたの!』

「くっ、エイミィ! できるだけ早くそれを除去してくれ! 今回のこれは今までのデータどころじゃない!」

 

 本来なら監視部隊に配属されている魔導師で今まで綻びはなんとかできた。

 それが難しくなってきたからこそ、なのはたちが来たわけだが、データ通りならこれほどのものではないはずだった。

 AAAクラス3人を擁しながら、その儀式魔法にひびが入り始めている辺りでその規模が知れる。

 

「馬鹿な……僕たち3人でやってるってのに……!」

 

 これはもう第23管理外世界からの干渉くらいでのことではない。

 あの世界の技術はまだまだミッドチルダ魔法技術圏のものに比べればかなり劣る。

 なのに『アースラ』からの干渉に妨害しつつここまでのことができるわけがない。とすれば……。

 

「いけない。エイミィ、転送の準備を!」

 

 クロノの言葉が言い終わるが早かったか否か、都市が揺れ始めた。地震とは違い、最初から爆弾でも落としたような大揺れ。

 まともに立っていられず3人は地に倒れ、魔法陣もそれで消えてしまう。

 

「くそっ! やばいぞ、これは……!」

「ど、どういうこと、クロノくん!?」

 

 聞く必要などない。なのはでもわかっている。

 これが――――暴走だと。

 だが暴走と聞けば闇の書の事件で体験済み。

 とは言えその恐ろしさを知るがゆえに、それ以上に危険とされるこの都市の暴走など、どれほどのものか考えるだに恐ろしい。

 

「「「!?」」」

 

 さらに。いきなり床が発光しだした。床だけではない。池も、建物も、植物まで。

 辺り一帯が光で真っ白に染め上げられ、床か池かの区別も何もつかない。

 眩しくて目を開けることさえできず、3人は揺れる中で必死にはいつくばるようにして耐える。

 

「なのは、フェイト! くっそおおおお!」

「ま、魔法が発動しない……! 儀式魔法で魔力を使いすぎた……?」

 

 クロノとフェイトが魔法を使おうとするも魔法陣はロクな形も作らないままに崩壊していく。

 何が起こるかわからない。

 せめて防御結界でも張れればと思うも、マナが少なく、儀式魔法で己の中の魔力も使っていたのでうまくいかず、

 なのはも試してみてわかったが、それだけではない理由で魔法が行使できなくなっている。

 まるで魔法を拒絶されているような感覚を抱きさえした。

 

「フェイトちゃん、クロノくん!」

 

 光が視界を覆い、手を伸ばした自分のその指すら見えない。さらに彼らの声すら聞こえず、光の檻に囚われたようだった。

 なのはは姿も声も捉えられないフェイトとクロノに不安を抱き、さらに1人になってしまった気がして途端に怖くなった。

 光がさらに強くなる。揺れがさらにひどくなる。

 眩しいのに視界は腕すら見えないほど悪くなり、なんとか目の前に持って来た手のひらも揺れのせいでぶれて見える。

 光に自分が食われてしまいそうで、揺れで体が壊れてしまいそうで……ここで自分は死んでしまうのかと思ってしまい……。

 

(嫌、嫌だ! フェイトちゃん、クロノくん、はやてちゃん、お父さん、お母さん……!)

 

 次から次に名前を挙げては頭に彼らを思い浮かべ、

 何よりも誰よりも助けを求めれば絶対に来てくれると信じて疑わない人をなのはは心の中で、そして声に出して――

 

 

 

 

 

「嫌! 助けて――――お兄ちゃん!!」

 

 

 

 

 

 呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 誰かに呼ばれたろうか。

 高町恭也は数日前に研ぎに預けていた愛刀『八景』を取りに行くために井関に赴き、

 その帰りに臨海公園でたい焼きなどを食べていた。

 いつも通りのカレー味とチーズ味、その2ついっぺんに食べるという、

 豪快――他人には愚か極まりないように見える――食べ方で平らげ、さあ帰路に着こうと思っていたところだった。

 

「……気のせいか」

 

 呼ばれるどころか、今は周囲にそれほど人もいない。その中にも自分が知る者はいない。

 

「いや、もしかしたら……魔法? 念話というものがあったと聞くが……いや、違うな。

 なのはにしてもらった時はもっと鮮明に聞こえたとわかったものだ」

 

 自分の妹が魔法少女やってますと吐露した時は驚いたものだが、まあ目の前でそれを使われては信じないわけにもいかない。

 恭也としてはまだ早いのではとも思ったが、なのはは時空管理局の、それも武装隊に入隊してしまい、

 家と研修先である『アースラ』を行き交いつつ、学校にも通っている。

 負担が大きいとも思うが、なのはが決めたこと。

 危ない事件に関わっていたことを聞いたときはさすがに説教の1つもしたが、

 それゆえかなのはの顔、在り方、考え方がしっかりしていたのも事実であり、恭也も最終的には応援することにした。

 最近ではなのはに護身術を教えてくれと言われて付き合い、なかなかそれが面白かったりする。

 

「なのはもしばらくは帰れないと言っていたし、気のせいだな。さて、またメニューを渡してやらんといかんのだったな」

 

 なのはは毎日電話を入れてくる。その際に護身術や鍛錬メニューを言っておいてやることになっているのだ。

 帰路に着きながら頭の中で思い描いていく。

 

 

 

 

 

――――……けて、おに……!

 

 

 

 

 

「…………気のせい、ではない…………」

 

 自信を持って言おう。

 自分がなのはの声を聞き間違うことはないと。

 耳に入る声ではない。でもその『声』は明らかに恭也の脳に届いていた。

 

「こっちか?」

 

 恭也は公園の中の林の中に入り込んでいく。

 かつてなのはも公園の林の中に入り込んでユーノを見つけたと聞く。こんな感じだったのだろうか?

 だとしたら、そんな前例がある分、これは「なのはである」という想像がより現実味を増す。

 

「なのは、いるのか?」

 

 やや深まった中に入り込み、恭也は口に手を当てて周囲の気配を探りながら妹の名を呼ぶ。

 だが返事はなく、気配もない。

 

 

 

 

 

――――助け……おにい……!

 

 

 

 

 

 返事はない。恭也の呼びかけに応じたものではない。

 だがそれで充分。より鮮明に聞こえたから。

 

「なのは! どこだ!?」

 

 さすがに林とは言え公園の中。人が不審に思うかもしれない。だがそんなこと関係なしに、恭也は叫んだ。

 と!

 

「うおっ!?」

 

 いきなり。

 目の前に、煙幕弾でも放たれたように煙が。

 恭也は改めて即座に気配を探るが、敵意も何もない。煙も毒性があるわけではないらしい。

 

「なんだ、これは……」

 

 林の風景も煙に覆われて見えない。ただ煙は前方にだけ開けている。

 その先にこそお前が求めるものがある……とでも言わんばかりに。

 

 

 

 

 

――――助けて、お兄ちゃん!

 

 

 

 

 

 迷う必要はない。恭也は走り出す。

 走ってはいるが、風景は変わらないし、もしかしたらその場で足を動かしているだけではと誤認しそうでもあった。

 それでも走る。

 

「あれか!?」

 

 だが正面に小さい光が。それがだんだんと大きくなる。

 やはり走って距離を縮めてはいたようだ。

 その光が出口かはわからないが、そこに突進するかのように恭也はさらに速度を上げた。

 近づいていくと、その光のさきに木が見えた。さっきの林かと思ったが、だんだんと見えてくる風景は夜空や海……いや、湖か。

 だが今はなのはが優先。もう多少風景が異なろうが構うものか。

 その光の中へ、恭也は突っ込んだ。

 

「…………ここは…………」

 

 煙が途端にはれた。いや、出た途端、そんなものは始めからなかったように。

 辺りを見回し――

 

「き、貴様、今、どこから現れた!?」

「ん?」

 

 見回して確認する前に声をかけられ、恭也は振り向く。

 そこには……何やら重厚な、赤と緑を基調とした制服に身を包んだ男がいた。

 手にしていた銃らしいものを向け、恭也を威嚇している。

 

「いや、何と言うか、煙の中を通ってきたんだが……」

「あの煙か? 貴様の仕業か!? どこの手の者だ? エレボニア帝国か!?」

「エレボニア? 待て、帝国? 地球上にいま帝国などない……ならここは?」

 

 なのはやリンディの話では世界はなのはや恭也の世界だけではなく、多くの次元世界が存在しているらしい。

 とするとここはそんな世界の1つなのだろうか。

 

「俺は本当に別世界にでも来たのか?」

「何をわけのわからんことを! 王城への侵入者だ! スパイの可能性がある! 出会えーーーー!」

「む……スパイって、ちょっと待ってくれ」

 

 と言いながらも、この夜に黒尽くめの服の男が煙からいきなり現れたとしたらそう考えてもおかしくはない。

 自分の服装を多少恨みつつ、集まってくる同じ制服に身を包んだ者たち。中には別の、蒼を基調とした制服の者もいる。

 視界に入る建物や先ほどの男の言葉から考えると、立派な建物、そびえる白銀の塔は王城で、彼らはそこの兵士だろう。

 

「よりにもよってどこかの国の王城に来たのか、俺は。と、とにかく話をまず聞いてくれ」

「話だと? いきなり煙幕を放ってその上武器を所持している貴様が何の話をするというのだ!?」

 

 煙の中を走っている最中、恭也は無意識のままに『八景』を手にしていた。

 

「必要なら武器を下ろすし、拘束してもらっても構わない。ただいきなり刃を突きつけられたら俺も――」

「黙れ、このスパイ風情が!」

「待て、下がられよ、少尉」

「こ、これは親衛隊少尉殿……」

 

 そこで蒼の制服に身を包んだ男が割って入った。所持する武器は剣だ。

 

「この男、腕利きだ……私が相手をする。シュヴァルツ中尉を今のうちに呼んできてくれ」

 

 恭也の実力を見切ったように一言。恭也も多少身構えてしまう。

 どっちみちやる気のようだ。恭也も仕方なく『八景』を抜く。

 

「いちおう言っておくが、俺はスパイでも何でもない。王城侵入の意図もなかった。

 信じてもらえないだろう話かもしれんが、だが俺にもわからないことだらけなんだ」

「……誰でもそういうものだ。抵抗する気がないなら武器を下げればどうだ?」

「それはできない。ただ1つだけ……お前たちはなのはという子を知らないか?」

 

 それに対し集った兵士が皆知らないような顔をしている。長年の勘からして彼らは嘘をついているとは思えない。

 恭也が武器を下ろさないのは、何より彼らがなのはに何かしたかもしれないからだ。

 なのはの声を聞いてここに来た。ならば疑う理由は恭也にもある。

 

「妹がいるかもしれんのだ。俺が来たのはそれだけだ。帝国なんぞ俺は知らん」

「……そんな娘はこちらも知らん。何にせよ王城、それも女王宮のそばへの侵入とあれば……尚更捨て置けんわ!」

 

 男が剣を抜刀して突っ込んでくる。速い。

『八景』で突きを払い、返す刀で斬り返し。男がそれを躱す。

 

(ちっ、反応がいいな。小太刀1本しかないのは痛い)

 

 だが手がないわけではない。鋼糸も飛針もある。

 もともと殺すわけにはいかないし、その気もない。

 恭也は鋼糸を使えば男をすぐにも絡め取ることができると読んだ。だが……できない。

 ここで暗器など使えば、余計にスパイだと勘繰られかねない。

 どのみち武装解除して見せることになるが、使うのと使わないのでは説得力が違う。

 

(ならば、小刀)

 

 右に『八景』、左に小刀。

 男がその武器に多少戸惑うも、剣を横に一閃。それを……小刀で防ぐ。

 さすがに手首が痛い。が、今は無視。

 

「なにっ!?」

「もらった!」

 

 恭也は男の首筋に『八景』を突きつける。

 兵士たちが親衛隊少尉がやられたと騒ぎ出している。

 

「くそっ、少尉! いま加勢を――!」

「待て」

 

 そこに場違いと思うほど静かで、しかし厳格な停止命令。

 兵士が皆動きを止めて振り向き、特に蒼い制服の兵士たちは反射的に敬礼すらしている。

 

「「…………」」

 

 恭也とその声の主――驚くことに女性らしい――は正面から向き合う。

 

「……少尉を解放してくれないかな?」

「1つだけ、聞きたい。貴女は、なのはという子を知らないか?」

「……知らないな。どうやら妹らしいが、民間人が王城に入ることはできないし、

 我ら女王陛下の王国軍が君の考えているようなことは決してしない」

 

 一瞬だけ恭也は考え込んだが、すぐに男を解放し……『八景』を鞘に納めた。

 兵士たちが諦めたのだと囲い込み、銃や剣を突きつけようとするが、女性がそれを止めた。

 

「私の言うことを信じてくれるのかな?」

「貴女の目が嘘を言っているようには見えない。この方たちもそうだったが、貴女を見ていたら確信できた」

 

 それだけ女性の目は、怪しい黒尽くめでいきなり現れた王城侵入者の恭也にも真摯な目で対応していた。

 

「シュヴァルツ中尉。危険です、この男を信じるなど……」

「少尉、女王陛下のお言葉、忘れたか? "人はまず信じ合うこと"。疑いをかけてあらぬ誤解を招き、余計な争い事を起こすな」

 

 それは非常に甘い考えだ。だが信じ合うことが重要なのが人と人の関係。

 成そうとすることは難しいが、だからと言ってしなければ人はいがみ、恨み、不審と不安の中に生きることになる。

 

 

 

 

 

「我ら親衛隊はいつ如何なる時も、女王陛下のお言葉を最優先に実行する者でなければならない。

 女王陛下のお考えが我ら親衛隊の考えであり、それゆえに我らの行動は女王陛下の言動と同じと思われるのだ。

 陛下の在り方を穢す言動は許されんと心得よ」

 

 

 

 

 

「は、はっ! 申し訳ありません!」

 

 女性は男を叱るわけではなく、諭して下がらせる。

 

「そのためとは言え、俺の言葉を即座に信じるのは問題ではないですか?」

 

 恭也の言葉に女性は確かに言葉だけで信じるのは難しいなと苦笑した。

 その苦笑の表情のままに、彼女は静かに恭也を見据え、目だけはとても真剣に、そして力強く。

 

「甘くとも私は女王陛下に仕える、それも親衛隊という、誇りある部隊を任された身。

 敬愛する陛下のお志を無碍にすることは私が許せないのだ」

 

 そして彼女は笑みを消し、今度ばかりは挑発のような、威嚇のような――それこそ鷹のように鋭い目つきで。

 

「甘くとも、我らはその考えを実行し、例え戦いになろうと生きて戻るだけの研鑽を積んでいる。

 我らは口先だけの部隊ではないこと、しかとその頭に刻んでもらいたい」

「…………」

 

 その言葉に、同じ親衛隊なのだろう、蒼い制服の兵士たちが落ち着き払った姿で見てくる。

 もう動揺も何もなく、彼女の言葉で静まり、精悍な顔つきをしている。

 

「だからこそ、我らは敵でもまず信じ合うことを求めよう。私には君がスパイにも悪意ある侵入者にも思えないしな」

「暗器を隠し持っていることくらい、貴女はわかっていると思いますが?」

「だが君はそれを使わなかった。使えば少尉を倒せたはずなのに。それに君はまず話を求めた。そして少尉も結果として殺さない。

 そして……妹のためとこれだけの兵士を前にして敢然と立ち向かう勇気は、認めるに値しよう?」

 

 恭也はそれで躊躇いなく、女性に『八景』を差し出す。

 彼女の『誠意』には、剣士として男として『誠意』で返さねばならなかったから。

 

「投降します。ですが、話だけは聞いて頂きたい」

「もちろん、聞こう。しばらくは不自由させるかもしれないが」

「構いません。お気遣いと寛大な処置に感謝します」

 

 

 

 

 

――――それが、高町恭也とユリア・シュヴァルツの始めての会話で、両者が互いに認め合った瞬間でもあった。

 

 

 

 

 

――続く――

 

 

 

 


あとがき

  F「え〜、また無謀にも合同作に手を出している阿呆のFLANKERです。

    というわけで、忙しい中、私などと合同作をして下さっている相方のシンフォンさんに登場して頂きましょう!」

  シ「こん○○わ、シンフォンです。いや、始まってしまいましたな〜」(w

  F「そうですね〜。

    元々はシンフォンさんと空の軌跡で話してるとひょっこり書こうか、みたいな話になって決まったんですよねえ〜」

  シ「最初は……なんだっけ? 『FLANKERさんの作品のキャラみたいな性格のやつは、物語を深めるために大事だよねー。

    例えば、「軌跡」のワイスマンみたいな!』とかから、お互い「空の軌跡」を知ってるってことがわかったのよね」(w

  F「そうでしたそうでした。でもって話が進んでいくと、恭也が空の軌跡システムに何とも違和感がない!」(驚

  シ「あやつは本当にサバイバリティに溢れてるというか、あの世界での環境適応能力にすぐれとった」(w

  F「遊撃士という仕事も料理システムもキャラ的にも。『何だこのクロスにするにはあまりにマッチしすぎなキャラは!?』と。

    もはや空の軌跡が恭也とのクロスのための作品にすら見えてしまった私です」(笑

  シ「ほぼ、全登場キャラと性格とか能力とか、掛け合いさせやすかったな〜」<対人関係シミュレーション(w

  F「ネタ出しを2人でしておりますが、これまたネタ合わせがしやすいし。

    いちおう今回の話は多くがシンフォンさんのネタで埋まっておりますので、私が執筆を請け負っております」

  シ「大感謝です」(^^<執筆

  F「いえいえ〜。というわけで、これからしばらくは導入部という形で進んでいきます。

    エステルやヨシュアの出番はしばしお待ちくださいね」

  シ「当面は、異なる世界に少しずつ適応していこうと頑張る(?)恭也の姿をお楽しみください」

  F「空の軌跡はPAINWESTでは初の試みかな? だから不安もありますがそれ以上にやる気に満ちておりますので!

    それでは今回はここいらで」

  シ「また次回に〜」





その通り!
美姫 「空の軌跡は初ね」
いやー、作品は知っているけれど未プレイなんだよな。
やってみたいとは思いつつ、なかなか。
美姫 「これはある意味良い機会ね」
このSSどんな話のなのかが分かるかも!?
美姫 「普通にお話としても面白そうだし」
既に次回が気になってます。
美姫 「続きを楽しみにしてますね」
待ってます。



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