前書き

 本作品はクレさんの作品で『魔法少女リリカルなのはAs side KYOUYA』の番外編から派生する、三次創作ものです。

 セリアはその中で出てくるオリジナルキャラクターです。

 詳細の方はクレさんの所にある番外編SSSをご覧ください。

 冒頭をenna、中盤をペルソナ、戦闘シーンをFLANKERが担当しました。

 もちろんクレさんの許可は頂いておりますので。


 

 

 

 

 

『魔法少女リリカルなのはAs side KYOUYA』番外編

エリオ・モンディアル VS セリア・ハーキュリーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――っ」

 

 エリオ・モンディアルは己が相棒であるストラーダを構え、油断無く相手を見つめている。

 当然だ。いくら訓練と言っても、今自分が行っているのは模擬戦である。

 一つの油断が勝負を簡単に分ける事を、彼は今までの訓練で身を以って知っていた。

 それに対して、彼が油断無く見つめている相手は――そんな彼の様子をにこやかに見つめている。

 相手は自分と同じ槍のような形のデバイス――『朝露』と言うらしい――を手にし、

 ゆらゆらと切っ先を揺らしながら間合いを計っていた。

 そのデバイスの形状は、先に刃が付いていない「棍」と呼ばれる形を取っている。

「さて、エリオくん? たいちょ〜の息子の実力、しっかり見させてもらうかんね〜?」

 

 エリオの対戦相手――セリア・ハーキュリーズは、あくまで軽い口調で彼に語りかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


――何故、こんな事になったのか。

 

 そもそもの発端は、エリオの父親代わりであり、

 セリアの所属する特別教導隊の隊長である高町恭也が怪我の完治により病院から退院し、

 今までの見舞いの御礼として機動六課へとやって来た事から始まる。

「……失礼するぞ」
「ちーっス、しつれいしま〜す」
「とーさま! それに、セリアさん!」
「お父さんと……ハーキュリーズさん!」
「父さん! それにハーキュリーズさんも!」
「恭也さん! それに……セリア!?」
「恭也さんと……特別教導隊の人? なんで一緒に?」
「お兄ちゃん! それに……誰?」
「高町特佐に……誰だろ? わかる、ティア?」
「わかるわけないわよ。八神部隊長の言葉からすると、特別教導隊の方みたいだけど」

 

 恭也とセリアが発したその声に、六課のメンバーが一斉に反応する。

 ただセリアに対しては初対面の人間も数人いた為に、

 何故恭也と一緒に六課に来たのかがわからず、彼女を不思議そうに見ていたが。

 その視線を受けたセリアは、

「あ、そ〜いやアタシと会うのが初対面の人もいたっスね。や〜、失礼したっス」

 

 と今気付いたように両手をポンと鳴らして、改めて敬礼の体勢を取る。
 
「コホン。では改めまして。特別教導隊隊員、セリア・ハーキュリーズ二等陸士っス。

 今回は退院したたいちょ〜の付き添い、兼、監視役として機動六課に参りました。以後ヨロシクお願いするっス」
「あ、こちらこそ初めまして!機動六課スターズ分隊所属、スバル・ナカジマ二等陸士です!」
「同じくスターズ分隊所属、ティアナ・ランスター二等陸士です!」
「スターズ分隊隊長、高町なのは一等空尉だよ、初めまして」
「機動六課課長、及びロングアーチ分隊部隊長、八神はやて二等陸佐や。

 機動六課へようこそ、ハーキュリーズ二等陸士。歓迎するで」

 

 そのセリアの自己紹介に合わせるように、彼女と初対面の面々も自己紹介を始める。

 最後にはやてが紹介を締め、お互いの挨拶が終わった。

「や〜、丁寧な自己紹介、痛み入るっスね。何だか恐縮してしまうっスよ

 

 彼女達の自己紹介が終わった後、セリアはそう言って頭を掻きながら照れたような笑みを浮かべる。

 そんな彼女の様子を見て緊張しているように感じたのか、はやてはセリアに近寄り、彼女に話し掛けた。

「あはは、これくらいは当然の礼儀なんやから、余り恐縮せんといてな? ハーキュリーズ二等陸士」

 

 その砕けた物言いに、セリアは先程までとは違うにこやかな笑みを浮かべ、はやてに答えた。

「あは、了解了解。なら、自分の事は『セリア』と呼んでほしいっスね」
「お、かまへんの?」

 

 そのセリアのお願いに、はやては少し驚いた表情を浮かべながら話し掛ける。

 セリアはにこやかに頷くと、更なるお願いをはやてに告げる。

「ういっす。そのかわりと言っちゃ何なんですけど、こちらからも八神二佐のことを『はやてさん』って呼ばせて欲しいかな〜と」

 そのセリアのお願いに、はやては考える素振りすら見せずに、

「もちろんOKや。こっちとしてもその方が肩が凝らんで済むしな、その申し出はかえって有り難いくらいや」

 とウインクをしながら即答した。
 
「ういういさ〜、今後ともヨロシクっす、『はやてさん』」
「こちらこそよろしゅうな、『セリア』」

 そして、申し合わせたようにお互いにおどけた感じの敬礼をしながらお互いを呼び合い、笑い合った。

「うわ〜……何てマシンガントーク……」
「く、口を挟む隙間が無いわね……」

 

 一方、全くその話のペースに着いていけなかったスバルやティアナは、呆然としながら呟いた。

「あ、でも……私の事も『なのは』で構わないよ。お兄ちゃん……高町特佐とおなじ高町だから、紛らわしいでしょ?」
「あ、私も『スバル』でいいですよ〜、でこっちは『ティア』で構いませんから〜」
「ちょ、スバル!?」

 

 なのはのその言葉で立ち直ったのか、スバルは自分やティアナの事も呼び捨てで構わないとセリアに話し掛けた。

 ……全くの不意打ちだったのか、ティアナは大いに慌てていたが。

「……はぁ、全くアンタって人は。相変わらず人の意見を聞きゃしないんだから」

 

 だが結局は諦めたかのように首を左右に振り、大きな溜め息を吐きながら呟く。どうやらいつもの事らしい。
 苦労してるんスね〜、と苦笑を浮かべながらセリアはティアナを見つめ、

「わかってくれる?」とティアナも同じように苦笑しながらセリアを見つめた。

「ね、ねぇ、セリア。セリアが恭也さんの付き添いって言うのはわかるんだけど……監視、って言うのは何でなの?」

 

 お互いの自己紹介が一段落した所で、フェイトが躊躇いがちにセリアに語りかける。

 普通に考えれば当然だろう。

 付き添いと言うのはつい先日まで入院していた恭也には必要かもしれないが、監視となるといきなり物騒なものになるからだ。

「あ〜、それっスか……」

 

 そのフェイトの質問に、セリアは頬を掻きながら少し言い辛そうに答える。

「要はですね、たいちょ〜がムチャしないようにって為の監視なんスよ」
「……ムチャ?」

 

 フェイトが首を傾げながら、セリアに問い返す。それにセリアは一つ頷くと、フェイトの問いに答える為に話しはじめた。

「ほら、うちのたいちょ〜ってば、他人の体調管理事はすっごく厳しい癖に、

 いざ自分の事になるとムチャをよくするっしょ?」
「あ〜、確かになぁ……恭也さん、護る為なら目一杯命まで張るからなあ。傍にいる人間からすれば、堪ったモンやないで」

 その言葉にはやては何度か首を縦に振り、肯定の意を示した。

 

 

 


「そっスよね〜、今回の入院だって下手をすれば命に関わった怪我にもなりかねなかったって話だったし」

 

 

 

 


「「「「「「「――――え?」」」」」」」
「ハ、ハーキュリーズ! お前、何を急に……!」

 

 だが、次にセリアが呟いた言葉に六課の面々は絶句し、恭也は彼にしては珍しく大いに慌て、セリアを窘めようとする。

「え、だってお医者さんから厳重に注意されてたじゃないっスか……。

 今回は『たまたま運が良かった』だけだ。必死に庇ったことは立派だが、もっと自分を大切にするようにって」
「む……それはそうだが」

 

 しかし、セリアの語る内容は実際に医師から言われている事のため、強く出る事が出来ないでいた。

「しかし、今言う事では……」

 

 それでも何とか反論をしようとするのだが、

「きょうや、さん……」

 

 ポツリと誰かが呟く声が聞こえ、思わずそちらに顔を向ける。そこには――

「きょうや、さん……今のセリアの言葉は、本当なんですか……?」

 

――瞳を潤ませ、それでも恭也を厳しい目で睨み付けるフェイトがいた。

「む、それは……」
「答えて、下さい……セリアの言った事は、本当なんですか?」

 

 答える事を躊躇う恭也に、フェイトは更に言葉を重ねて尋ねる。

 その必死な様子のフェイトを見た恭也は溜め息を一つ吐き、重苦しい声で答えた。

「……ふぅ。確かに、セリアの言った事は事実だ。今回の怪我は、本当に運が良かっただけだと。

 下手をすれば命が無かっただろうと、医師には告げられたよ」
「「「「「――――ッ!」」」」」

 

 淡々と告げられたその言葉に、

 恭也と親しい間柄の人間――フェイト、はやて、なのは、リア、エリオ、キャロ――は顔を蒼くさせて言葉を失う。

「……何を」
「え……」
「フェイト、ちゃん?」

 

 どこからか聞こえてきた何かを堪えるかのような声に、はやては戸惑い、

 なのはは声の主を見つけて躊躇いながらも声の主――フェイト――に向かって話し掛ける。

 だが、フェイトはなのはの声には反応せず肩を震わせ――恭也に向かって、叫んだ。

「――一体、何を考えてるんですか!!」
「「フ、フェイトちゃん!?」」
「「「「フェイトさん(ちゃん)!?」」」」

 

 その心からの叫びを聞いて、周りにいる皆を驚かせる。

「……フェイト……」

 

 そして、それは恭也も同じだった。

 


 

「私達がいつもどれだけ心配しているか、分かっているんですか!」

「いや、あのな?」

「あのな、じゃありません。あの時も今回も恭也さんは無茶をしすぎです! 命はひとつしか無いんですよ!

 死んでしまったらもう会えないんですよ!」

「……分かっている」

 

 そのあまりの剣幕とフェイトの語気の強さに何時になく神妙に恭也は頷いていた。

 

「わかって無いよ。お兄ちゃんは」

「なのは?」

「お兄ちゃんは分かってません。あの時もずっと私達に心配かけさせて!

 嬉しいよ。護ってくれるのは嬉しいし、誰かを護ってないお兄ちゃんはお兄ちゃんじゃないけど、

 それでも、それでもお兄ちゃんが死んじゃったら嫌だよ!」

 

 なのはも同じく恭也を責める。

 助けてくれるのは嬉しい。そうでない恭也は恭也ではない。

 だが、目の前で傷付いている恭也を見るのは誰だって嫌だ。

 

「……これからは善処する」

「「……(ジー」」←何人かが胡散臭げな目で見ている

「これからは……なるべく怪我をしないようにする」

「「…………(ジー」」←まだ胡散臭げな目で見ている

「……無茶をしないと約束……は出来ない」

『こらーーーー!!!』

 

 最後の最後でやっぱり己を貫いてしまう恭也に怒り心頭ななのは、フェイト、その他の人々。

 

 

 

 

 

「私はその他扱い!?」

「あぁ〜、はやてさん。アタシもたいちょにとっては他の人扱いみたいっすよ?」

「うぅ、私ら、寂しい人生送っとるな……」

「あぅ、もしかしたらそうかもしれません」

「こうなったら、恭也さんをお婿さんにお迎えして!」

「ダメっすね。恭也さんはフェイトさんの旦那になるんです! 私はお妾さんで十分ですから♪」

「裏切ったな!」

「君の父上がいけないのだよ」

 

 ……………………。

 

「「…………あぁー、こほん、誰かツッコんでーーーー!!」」

 

 とりあえず、皆でスルーを決定した。

 

 

 

 

 

「これからは鍛錬時間も短くします」

「ついでに出動の回数も減らしてもらうように上に言います」

「いや、それは困るんだが」

「「何か言いましたか、恭也さん(お兄ちゃん)!!」」

「いや、なんでもない」

 

 強気で譲りませんといった態度の2人に恭也はタジタジである。

 

「本当にちゃんとしてくれますか?」

「してくれないと泣いちゃうよ?」

「あぁ〜、あぁ〜」←そっぽを向いてなるべくその涙眼を見ないようにしている

 

 

 

 

 

「ちょっとはやてさん、たいちょってばあんな美人2人を泣かせてますわよ?」

「あら、セリア。恭也さんは根っからの女泣かせやから仕方ないんとちゃう?」

「そうですよね〜、私もたいちょに何度泣かされたことか」

「そうやね〜、うちも、何度も……うぅ」

 

 もはや雰囲気ぶち壊しの2人をみんなでスルー。

 構ってなど居られない!!

 

 

 

 

 

「まったく、どうしたら、無茶を止めてくれるんですか?」

「きりきり吐いてくれると嬉しいな?」

 

 そう言って己のデバイスを構える2人。

 恭也がこれ以後、怪我をしないためならいま怪我をさせても構わない気概だ。

 

「いや、その無茶をしているつもりは――」

「「あります!!」」

「無茶はしてない……つもりだ」

「「してます!」」

 

 そんな平行線を辿っている3人の横でセリアとはやてが話しこんでいた。

 

「セリア的には恭也さんはどうやったら無茶を止めると思う?」

「そうですね〜。たいちょは私達を護る為に無茶をしますから……

 私達自身がたいちょが護る必要の無いぐらいに強くなればいいんじゃ?」

 

 

 

 

 

「「「「「――それだっ!!!!」」」」

 

 

 

 

 

「そうだ。お父さんが無茶をしないためには僕達が頑張れば」

 

 1人、その中で意気込んでいるエリオ。

 

「その為にはやっぱり父さん以外にも鍛錬してもらわないといけないな」

「エリオ君?」

「あっ、うん。やっぱり父さんに無茶してほしく無いから男の僕が一番がんばらないと」

「でも、1人で訓練して大丈夫?」

「そうなんだよね。何時も戦ってる人ばかりだから……たまには新しい人と戦った方が、早く強くなれるし」

 

 そんな中でエリオの肩をちょいちょいと叩く影。

 

「アタシにまっかせなさい!」

 

 無論、セリアだった。

 セリアがエリオと戦うのに異存がないのか、皆も黙って見守っていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 そんな経緯があったわけで、今エリオはセリアと向かい合って対峙しているのである。

 

「いいですか、セリアさん?」

「ん? いつでもいいよ? ってか、合図なんかいらないからさ」

「え?」

「だってさ、実戦って言えば……」

 

 セリアの姿が僅かに前屈みになったかと思った途端、一気に10メートルはある距離をセリアは詰めてきた。

 

「!?」

「合図なんてないっしょ♪」

 

 振り下ろされる棍棒。エリオはストラーダを横にして受け止める。

 

「お、いい反応♪」

 

 明らかに今の攻撃は加減されたのがエリオでもわかる。

 高速で詰めてきた上、振りかぶっての一撃がエリオに簡単に受け止めきれるもののはずがないのだから。

 

『ちょ、ちょっとセリア!? それは正解だけど――』

 

 フェイトがさすがにセリアを止めようとするのだが、それは恭也が止めた。

 彼らは少し離れた場所で観戦している。

 

『俺より強くなることを望むなら、実戦とはどういうものかをわかるようにしなければならんだろう?』

『そ、それはそうですけど……』

『そもそも俺もハーキュリーズも教導隊だぞ? なのは、教導隊とはそういう(・・・・)存在だろう?』

『……うん』

 

 通常の教官とは違い、とにかく実戦形式で教え込むのが特別教導隊であり、戦技教導隊だ。

 実戦に合図などない。だからセリアは間違っていない。

 エリオには甘さがある。正々堂々はいいが、実戦でそれが必ず通じる相手ばかりとは限らない。

 

『それに、エリオならばあのくらい止められる実力はある』(←親馬鹿

 

 父として、エリオの実力はちゃんと把握している恭也である。

 

「フェイトさん、大丈夫ですから」

『……わかったよ』

 

 エリオも自分を見る恭也の不敵な笑みに、顔を引き締めた。

 ストラーダを握る手に力を籠め、一気に押し返す。セリアは「おっとっと」と自分から後退。

 

「にゃはは、いい顔になったね、少年♪」

 

 サムズアップにウインクなどしてくるセリア。彼女も綺麗と言うに充分な容姿なので、さすがにエリオも少々直視できないのだが。

 

(……何か……すごい視線を感じる)

 

 多分、キャロだろう。なぜかその視線にすごく冷たいものを感じるのはなぜだろうかと考える。

 

『ハーキュリーズ』

「何スか、たいちょ?」

『お前もいちおう特別教導隊員だからな。負けることは許さん』

「厳しいなあ、たいちょ〜」

『ただしエリオを必要以上に傷つけても許さん。そのときは以降の訓練で俺が直々にお前の相手を務めてやる』(←親馬鹿アゲイン

「どっちにしても死刑宣告じゃないすか!?」

『余所見をしていていいのか、ハーキュリーズ?』

「うえ?」

"シュピーアアングリフ"!」

「――うっひゃおう!」

 

 エリオが今度は強襲をかけた。ストラーダを構えての突撃。

 先ほどのセリアの理屈で言うなら、隙を突くのは卑怯でも何でもない。

 セリアは身を翻して躱し、

 

「ほうれ!」

 

 それだけで終わらず、しっかり回転による反撃を入れる。

 だがエリオの突撃スピードは止まっていないため、その攻撃は空振りに。

 

「はっやいなあ〜。フェイトさんと戦ってるみたいだよ〜」

「フェイトさんにも教わったことがありますから」

 

 この2人、フェイトに戦い方を教わったことがあるという共通点がある。同時に恭也にもだが。

 さらにエリオは"ソニックムーブ"。セリアの背後に回りこむ。大地を踏みしめ、ストラーダを構える。

 彼女が振り向く前に突撃。ストラーダが魔力のブースターを吐き出し、突貫。

 

「むふ♪」

 

 だがセリアは振り向くことなく、ふざけているように体をくの字にくねらせて槍の穂先を躱す。

 

「なるほどなるほど。中・遠距離から近距離に一気に間合いを詰める戦い方だね。

 でもってメインは高速突撃によるヒット・アンド・アウェイ(一撃離脱)

「…………」

「てことは〜、槍は槍でも、君は"突撃槍"として使うことがほとんど。あまり近距離での打ち合いは得意じゃないのかな?」

 

『朝露』をくるくると回して肩にトンと乗せつつ、セリアは笑いながら首を傾げて聞いてくる。

 エリオはふざけた人だと不機嫌になりかける――が、それこそ狙いではないかと首を振って自分に言い聞かせる。

 セリアがいい人間だというのは初めて会ったときのことでわかっている。

 きっとこれは自分への心理攻撃。惑わされちゃいけない。

 

「うんうん、さすがだね。冷静だ。こりゃ私も余裕ぶってる場合じゃないね。だから……ちょっと本気で♪」

「っ!」

 

 セリアが初めて構えらしい構えを。棒の先端を地に向けた下段の構え。

 それまでのふにゃふにゃした笑みが、同じ笑みは笑みでも不敵なものに変わっている。

 忘れてはいけない。

 

――――セリア・ハーキュリーズ二等陸士。彼女は特別教導隊員。

 

 そもそも階級がまだ二等陸士ということは、入局してまだベテランと呼べるほど長くいるわけではないだろう。

 セリアの年齢からしてもそれは明らか。でありながら特別教導隊員。

 いかに特別教導隊員の選抜方法がいい加減だろうと、『実力が高い』ことは必須条件。

 

――――選ばれるには、相応の理由がある。

 

「行っくよ、『朝露』!」

『OK, Seria!』

 

 今度は彼女が突撃をかけた。速い。エリオと比べればはるかに遅いのだが、足音もほとんどなく、まるで水のようにスイスイと。

 

(父さんのような特殊な歩法!?)

 

 対するエリオも突撃を。こちらはストラーダのブースターによる強襲。

 同じ突撃でも全く質の異なる両者。中間で激突。

 そのまま2人は走り抜ける。が!

 

「――え!?」

 

 エリオは振り返って再び構えるなり再突撃を試みようとした。だが、それができない。

 体が地面から伸びたオレンジ色の鎖で捕縛されている。

 

「むっふっふ〜。君の動きは直線的だからね。軌道が読めれば設置型捕縛魔法仕掛けておけばいいだけだよん♪」

「くっ……!」

「ちょっと早いけど終わりだね」

 

 セリアが棍棒をクルクルと片腕で回しながら向かってくる。

 

「ストラーダ!」

『Ja!』

「うん?――って!?」

 

 セリアが急ブレーキをかけ、さらに横に跳躍。その直後に通り過ぎる雷撃。

 

「危ない危ない。何だ、射撃系の魔法も使えるんじゃん」

 

 "サンダーレイジ"。フェイト直伝である。ストラーダの支援がないと撃てないのがエリオであるが。

 その隙にエリオは捕縛を破ってストラーダを構える。

 

「ちなみに"サンダーレイジ"なら私もね……」

 

 セリアの突き出した手に三角形の魔法陣。近代ベルカ式らしい。収束していくオレンジのスフィア。

 エリオもまたストラーダを構えて同じく魔法陣を。収束していく赤色のスフィア。

 共に恩人の魔法を――

 

「「"サンダーレイジ"!」」

 

 放つ。衝突したオレンジと赤の雷撃が競り合うようにその身を揺らしたが、すぐに爆発。

 瞬間、エリオは突撃を――

 

 

 

 

 

「あっま〜〜〜〜い!」

「!?」

 

 

 

 

 

 上。

 ビルの3階ほどの高さまで跳び上がっているセリア。その周囲にはさらにいくつもの魔法陣。

 まるでフェイトの"プラズマランサー"のよう。

 

"スプラッシュランサー"ロンチ(Launch)!」『"Splash Lancer - Machingan Style"!』

 

 まさに"マシンガン掃射"。フェイトの"プラズマランサー"と同じ魔法。ただ雷ではなく水であるという違い。

 突撃を中止。エリオは即座に"ソニックムーブ"を発動。回避。

 だがその軌跡をわかっているようにセリアがエリオの逃げる方向に追撃をかける。

 

「ちょっと攻撃が単調すぎるよ、エリオくん! 単純なアタシでも見抜けちゃうくらいにね!」

「じ、自分で言うんですか……」

「いや、事実だし。あっはっは」

 

 呆れるエリオ。だが悠長にため息をついている暇はない。"ソニックムーブ"は長続きしない。

 フェイトから教えてもらった魔法なら、セリアだって使える使えないは別として、当然知っているだろう。

 

「エリオくん、君の特化した突撃戦法は確かに強いよ。でもね、それに頼りすぎ。特化した戦法だけで通じるほど甘くない。

 ちゃんとそれを生かすための補助戦術を身につけないとね」

 

 例えばとなのはを例に出すセリア。

 なのはは中・遠距離に優れた砲撃魔導師だが、バカスカ撃ってるだけなら普通の砲撃魔導師でもできる。

 彼女が優れているのは、その自らの長所を生かしきる、戦略を練られるその頭脳であり、近接でも自分1人で対処しきれる護身術。

 それらが確立しているからだ。

 

「それから君のその高速突撃、どうも距離がないと充分な加速がつけられないタイプだね」

「……さすが特別教導隊員の方ですね。その通りです。だから……これだけ間を空けたのは失敗でしたね!」

 

 エリオは逃げをやめ、前へ出る。マシンガンのような射撃の嵐を縫って縫って。

 完全には避け切れない。バリアジャケットにかする。頬にかする。

 

「ええ〜、無茶なことするなあ、エリオくん。あ、てか、頬にかすった!? やばい、たいちょ〜に殺される!」

 

 などと言ってセリアは魔法を中断。何とも呆れる中断理由である。

 だが構うことはない。模擬戦とは言え、これは実戦形式。もらえるときはもらう。

 

「はああああああ!」

 

 もらった。そう思った。

 

「あらよっと」

 

 だがそう上手くもいかないらしい。

 セリアは横に僅かに動いただけだ。だがそれだけでストラーダの突き攻撃の有効範囲外に。

 

――――突きは決まれば非常に強力な攻撃だが、斬撃と違って『点』の攻撃のため、有効範囲が極端に狭いことが欠点。

 

 ただ、避けるだけなら最初の不意打ちを仕掛けたときと同じことの繰り返し。

 

「ういよっ!」

 

 でも単なる繰り返しなどあるわけがない。先ほどセリアは単調な攻撃について苦言を呈した。

 その彼女が同じことを繰り返すはずがないのだ。

 

「うわっ!?」

 

 棒を足に絡まされ、エリオは盛大に体勢を崩す。咄嗟にストラーダを地に着け、回転して立て直すが、数歩ふらついてしまう。

 

「近接戦闘はどれほどかな?」

 

 そしてセリアは逃がしてくれない。

 振り下ろし。ストラーダを横にして受ける。と、すぐにセリアは棒を引き……かと思えばそのまま今度は突いてくる。

 すれすれで身を捻って回避。しかし彼女は手首を返して持ち替え、横に振って追撃をかけてきた。

 

(す、すごい! 流れるような棒の使い方だ!)

 

 ストラーダで防御。間に合った。僅かに安堵。

 だがセリアの攻撃は終わらない。そのまま体を回転させ、逆方向から。今度はしゃがんで回避。

 防御一辺倒はまずい。そう思って、エリオは足払いの攻撃を繰り出す。

 が、セリアはヒョイッと飛び上がり、地面に棒を立て、それを軸に回し蹴りを。

 

「あぐっ!?」

 

 ストラーダを何とか盾にしたが、遠心力がたっぷりついた一撃はエリオのまだまだ小さい体と腕力では防ぎきれない。

 横っ面を打ち抜かれたように、吹き飛ばされて地面を転がる。

 

「う……くそ」

 

 ぼやつく視界。頭を振って何度か瞬き。

 何とか正常に戻った視界の先で、セリアは華麗に着地を決めて棒をくるくると回している。

 

「ふふ〜。さあ、距離を開けたけど突撃はさせて……あ〜げない♪ 『朝露』、"ハープーンスタイル"用意!」

『Roger!』

 

 セリアは意地の悪いお姉さんといった笑みを浮かべ、水弾を1発生成。見た感じ、先ほどの"スプラッシュランサー"のようだ。

 

「ロンチ!」『"Splash Lancer ? Harpoon Style"!』

 

 水弾は地面スレスレを走ってくる。さらにセリアも突撃をかけた。

 エリオは彼女の矢継ぎ早な攻撃に突撃をかけられない。完全にエリオの呼吸を読んで、それを崩し、迷わせている。

 

(魔法を迎撃してからセリアさんに対処。

 セリアさんは突き攻撃しか僕ができないって思ってるから、それなら"メッサーアングリフ"で……!)

 

 ストラーダを威嚇するように突き出して構える。もちろんそれでセリアが止まるわけではないが。

 要は退かないという態度を見せるため。

 

「いいよいいよ、その負けん気。お姉さん、強い子大好き♪」

「う……〜〜〜〜!」

 

 またそんなことを言うものだから、純粋な男の子であるエリオはたまったものじゃない。

 

――――またキャロのものだろう視線が痛いのだが。

 

「ならこれでどうだ!」

 

 ストラーダで虚空を斬るように振る。僅かにエリオの赤い魔力光を帯びたナイフ程度の弾丸。

 エリオの、空気を圧縮・加速する射撃魔法、"ルフト・メッサー"である。

 十数発が迎撃。

 

「――え!?」

 

 突然。突然水弾が真上に上昇した。"ルフト・メッサー"は虚しく外れてしまう。

 どうやらこの水弾は1発だけなためにその分誘導性に優れているらしい。完全な撃ちっ放し(ファイア・アンド・フォアゲット)

 

「"ハープーンスタイル"は自動でホップアップ機動を取って真上から攻撃を、って仕掛けなのだよ、少年♪」

 

 その時点でエリオの対処策は崩壊。

 

――――セリアは完全な同時攻撃が狙いだった!

 

 いや、それ以上に、いきなりのことについ水弾の機動を追ってしまったがためにセリアから目を離してしまったことが最大の失敗。

 ここは回避を――

 

"リングバインド"!」

「――あ!?」

 

 足にバインドがかかる。これで"ソニックムーブ"での回避ができない。

 

「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね!」

 

 棒を突き出して迫ってくるセリア。上からは水弾。

 

 

 

 

 

 どっちに対処したらいい? 水弾? セリア? どっちかを抑えてもどっちかが当たる。やられる。負ける。

 なら両方に対処? どうやって?

 

 

 

 

 

「――ごめん、ストラーダ!」

「おろ?」

 

 叫ぶエリオに一瞬だけ不思議な顔をするセリアだが、次に取ったエリオの行動には驚いた。

 なんとストラーダを水弾に向けて投擲。見事に水弾はストラーダによって迎撃された。

 

「武器を手放しちゃっていいのかな?」

 

 まあ怖がらずに片方にだけでも対処しただけ大したものだろうと思うセリア。

 だがエリオは諦めたわけではなかった。拳を引く。魔力を収束する。まだまだ未完成ではあるが、強力なあの一撃を。

 セリアはその魔力を感じ、眉を顰める。

 

(この子……! やばいやばい、攻撃中断! 『朝露』、防御防御!)

(O, OK, Seria!)

 

 セリアは突きの構えで突っ込んでいたのをやめ、急ブレーキをかけつつ『朝露』を盾に。さらに防御陣を。

 エリオは左手を突き出し、右拳を弓を引くように溜め……一気に繰り出す!

 

 

 

 

 

"紫電 ……一閃"!!」

 

 

 

 

 

 シグナムの得意技からもらってきた名前の、エリオの拳での一撃。紫ではないが赤の軌跡が確かに閃光のように。

 未完成ゆえにエリオにも反動がある。証拠に、バリアジャケットが右腕の部分だけ吹き飛んでいく。

 

「うぬうううう……って、あらあ〜〜〜〜!?」

 

 耐えていたセリアだが、バカのようなでかい魔力を乗せたこの一撃には耐え切れず、

 魔法陣こそ砕けはしなかったが、後方に吹き飛ばされる。

 足に力を籠めて止まろうとするもなかなか止まらないほどだった。

 

「はあ、はあ、っ、はあ……!」

「にゃはは、驚いた〜。ううう、お姉さん、手が痺れちゃったよ〜」

「あ、す、すいません!」

「いや、謝らなくていいんだけどね。う〜ん、可愛いなあ、エリオくんってば」

 

 棒を体に立てかけ、痺れる両手を振るセリア。さすがに今の一撃は彼女にも平然とするまではいかないようだ。

 

「うぬう〜、ここまでやるとは。でもエリオくん、ちょっと今のは無茶がすぎるなあ」

「え、えっと、つい……」

「う〜ん。こういうところがたいちょ〜の子供なのかねえ。フェイトさ〜ん、このままだとエリオくんまでたいちょ〜化しますよ?」

『そ、それは困るかも……』

『むう……確かに今のは無茶がすぎるな、エリオ』

「ご、ごめんなさい」

 

 戦い方や考え方にも恭也とフェイトの影響が現れているエリオに、セリアとしては苦笑を禁じえない。

 痺れが取れてきて、『朝露』を再び手にするセリア。エリオにも丁度いい呼吸の落ち着きを取り戻す時間になったらしい。

 

「さて、そろそろ終わりにしよっか」

「そうですね……」

「正直、ここまでやるとは思わなかった。たいちょ〜、アタシも最後はそれなりに勝つ気でいっていいすか〜?」

『……重大な事故に繋がらん程度にならな』

「ういういさー♪ てことで、君のお父さんからの許可も出たので、"ちょっと本気"じゃなくて、"かなり本気"で行くよ?」

「は、はい!」

 

 エリオとてこれが最後なら全ての力を注ぎ込むつもりだ。

 距離はある。加速には充分。小細工なしの一撃勝負。それならエリオにはむしろ来いという状況。

 

「『朝露』、カートリッジロード」

『OK!』

 

 セリアがその状態で地を叩くと、いきなり水流が噴き出す。

 

「……ストラーダ、カートリッジロード」

『Ja!』

 

 ブースター噴射口に魔力が溜まっていく。それを突き出し、身を僅かに屈める。

 まるでビリヤードをするようなその体勢。

 

「『朝露』、突撃準備!」

『Yes, Seria! "Inclusion(内包)"!』

「!」

 

 セリアの体が水流の中へ。すると水流はセリアの意志に従うように、その鎌首をエリオに向ける。

 

「勝負だよ、エリオくん!」

「望むところです!」

 

 そして両者は――――突っ込む!

 

 

 

 

 

"シュピーアアングリフ"!!」

"スプラッシュチャーーーージ"!!」

 

 

 

 

 

 轟然とブースターを噴射するストラーダの穂先と、爆流の如き水流を纏ったセリアが激突。

 互いに押し合う。退かない。

 衝撃波が地を走る。遠くで見ている恭也たちにすら届いている。

 

「すごいね……! けど、やっぱりここは私の方が上かな……!」

「……悔しいですけど……そうみたい、ですね」

 

 同じ魔力量、同じ加速力なら、あとは術者の身体能力が差として表れる。

 セリアとエリオ。セリアもやはり女とは言え、10歳のエリオよりかははるかに上だ。

 少しずつ足が地を後ろに滑っていくエリオ。そしてついに均衡が……崩れる。

 

「うわあっ!」

 

 セリアが水流の中で『朝露』を振ると、水流はその意志と気迫を糧にしたかのように、再び最初の勢いを取り戻す。

 それを押し返すだけの力がエリオにはもうなかった。

 ストラーダを握る手が限界で、もう痺れ始めて強く握れない。少なからず、さっきの"紫電一閃"の影響もあったのだ。

 エリオが吹き飛ぶ。壁にたたきつけられるかというところで、それを受け止める者が。

 恭也だ。

 

「……勝負ありだな」

「……負けました、父さん」

 

 ストラーダを取り落とし、力なくずるずると倒れかけるエリオを、恭也が支える。

 

「ふう……なかなか楽しめたなあ〜。さすがたいちょ〜自慢の息子」

「もちろんだ」

「うわ、親馬鹿全開っすね」

「……さてハーキュリーズ。エリオの体はかなりつらそうだが?」

「へ? いやいや、たいちょ〜が負けるなって言ったんじゃないすか! 仕方ないですよ! 不可抗力ですよ!」

「ほう。この頬の傷は不必要ではないか?」

「それはエリオくんが突っ込んできたからで! アタシのせいじゃないっすよ〜! ねえ、エリオくん! そうだよね!?」

 

「お姉さんピンチ、助けて!」と訴えるセリアの目を見て、エリオは苦笑するのだが、

 さすがに今回はなかなかにハードで意識が持ちそうにない。

 何も言えないままに、エリオは意識を手放す。

 

「ええ〜〜〜〜!? ちょ、ちょっと待って、エリオく〜〜〜〜ん! アタシを置いて行かないで〜〜〜〜! アタシが殺される!」

「ハーキュリーズ。帰ったら覚えておけ?」

「フェイトさ〜〜〜〜ん! ヘルプミーーーー!!」

『あ、あはは……』

 

 

 

 

 

――セリアVSエリオ 終――

 

 

 

 


あとがき

  はい、と言う訳でお送りした「side KYOUYA番外編」、如何だったでしょうか?

  本来ならば例によってSSSにするのが通例なのですが……今回はバトル編と言う事で、SSリレー形式でお送りしました。

  んで、私の担当は序盤。本来ならば、エリオとセリアが戦う手前まで持って行くのが自分の役目、だった筈なのですが……w

  ――何故か、恭フェイ成分が怒涛のように押し寄せて来てしまいましたw

  まさか、ここまで自分の恭フェイ度が高いとは、想像もしてませんでしたよ……w

  ま、まあ何とか一区切りを付けたので、次のペルソナさんにバトンタッチした次第です。

  皆さんが楽しめる作品になっていれば幸いだなぁ……と思いつつ、今回はこれにて。

  ennaでした〜。

 

  ども、こちらでは初めましてですか?

  普段はまったくリリなのを書いてないペルソナです。

  三回目にしてやっと後書きに参加。長かったです。

  まぁ、私が書いたのはあくまでも繋ぎですので、見所はFLANKERさんの場所。

  さらりと流してくださると嬉しいです。

  セリアとはやてが組むと漫才になってしまうのはデフォですよね?

 

  はいどうもどうも……なんか最近、こういう漫才師めいた挨拶の仕方が習慣化してきたのは大阪に引っ越したからか……?

  などとくだらないことを考えているFLANKERです。(爆

  今回は戦闘シーンを担当いたしました。

  本当なら3000字程度で終わらせるはずだったんですが……戦闘シーンが得意な性なのか、

  槍や棒を使っての近接戦を使うキャラが私が現時点で書いてきた作品の中ではせいぜいソラツバのカシウスくらいだったからか、

  あらよあらよと筆が進んで7500字程度にまで膨れ上がっちゃいました。(爆

  セリアも私の本編で出したくなるくらい好きなんですが、同じくらい楽しいですねえ、エリオ書くのは。

 『リリなのプラアザ』でストライカーズ後の第5編を書くとしたら、彼を主人公にしたいなあ〜と思いました。(笑

  さてさて、実はこの話の後日談をシンフォンさんが書いてくれているのですが、なかなか難航しているようで、

  私たち自身、待ち遠しいんですけどね。

  さて、それでは今回はこれで失礼をば〜。





合作〜。
美姫 「今回は涙あり、笑いあり、バトルあり」
いつものように楽しめる作品でした。
三人の作家さんたちによるリレー方式。
見事に繋がってるな〜。
美姫 「本当よね。序盤の絡みに中盤のお笑い」
そして終盤の熱いバトル。
美姫 「とっても面白かったです」
それではこの辺で。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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