暗い部屋に入り、床に胡坐を書く。

 

(切り出したぞ・・・切り出したんだ。高町士郎)

 

葛藤が在った。

迷いが在った。

微かな、暗い願いが在った。

 

だが、その願いも、迷いも、葛藤も、全て切り裂いた。切り捨てた。

 

(シロ君。俺は・・・俺達は・・・)

 

暗闇だからこそ聞こえる末娘の乱れた呼吸を感じる。

暗闇だからこそ、話す事ができる。

 

(諦めるという事が大っ嫌いな人間なんだぞ?)

 

「なのは、シロ君と戦ったんだろう」

 

 

高町士郎は、不破士郎は、御神の剣士は切り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、一瞬呆けて仕舞う程に。高町なのはの耳に残った。

 

(な・・・んで)

 

「何も言わなくて良いよ。なのは。シロ君から全部聞いてる。」

 

(・・・・シロ君が?)

 

それは、高町なのはに取って信じられない言葉だった。その言葉が信じられないと思ってしまう出来事が、数時間前に在った。だが、涙は止まった。それが驚愕の為か、沸きあがってくる良く分からない気持ちの所為かは良く分からなかったが・・・高町なのは、父の言葉に耳を傾けた。

 

「なのはも知っているだろ? 昔、お父さんがボディガードの仕事をしていたのを」

 

「うん・・・お父さんが酷い怪我をして、入院した時のが最後だったんだよね?」

 

「そうだ。こう言っちゃ何だが、お父さんは強かった。今の恭也にだって負ける気はしないよ、続けようと思えばまだまだ現役でいけた。」

 

「でも・・・止めたんだよね?」

 

高町士郎は苦笑してから言った

 

「ああ、止めた。桃子・・・お母さんを安心させて上げたかった。」

 

「うん」

 

「シロ君も同じだよ」

 

高町なのはの体が一瞬だけ震えた。

 

「シロ君はね。なのはに戦って欲しくないんだ。日常に在る喧嘩とかなら、余ほど危険じゃない限り放って置くよ。喧嘩して、嫌な気持ちを味わって、謝って、仲直りして・・・そうやって生かないと人間は成長しないからだ。」

 

「だったら・・・シロ君は何で・・・・お話ししてくれなかったのかなぁ・・・なん・・でっ・・・・お話し聴いてくれなかったのかなぁ」

 

シャックリ声が混じり始めた声を聞きながら、高町士郎は続けた。

 

「なのは。今、なのはが居る世界は非日常なんだ。ソレが、どれだけ危険な事か分かるね?」

 

「でも・・・ソコまで危なくないよ・・・ちょっと怪我しちゃう時も在ったけど・・・」

 

「なのは。それは運が良かっただけだ。」

 

「で、でも」

 

「下手をしなくても死ぬよ。死んでしまうんだよ。なのは」

 

違うと言う気持ちが溢れた。そう言い返したかった。実際に言い返そうとして・・・言えなかった。

今までに見た事も無い父の眼光に、貫かれた。

 

「もし、向こうが殺す気で来ていたら・・・なのははもう死んでいるんだ。その覚悟は在るのか? 無いのなら・・・もう止めなさい。」

 

「わ・・・分から・・・ないよ・・・私は・・・ただ・・・町を護りたいだけ・・・皆を護りたいだけで・・・覚悟なんて・・・」

 

「うん。そうだ、普通なら・・・日常に居るならソレが当たり前だ。でもな、なのは。お前は既に非日常に居る。昔の俺が、恭也が居た世界に。今、シロ君が居る世界に」

 

「・・・シロ君が居る・・・世界?」

 

「そうだ。シロ君は、俺達を、大切な人を、なのは・・・お前を護る為に非日常と日常を行ったり来たりしている。」

 

「私を護る為・・・でも、だったら・・・なんで!!」

 

「覚悟が無いからだ」

 

「なのは、今のなのはとシロ君は対等じゃない。覚悟無き者が覚悟在る者に話せる事は無い。逆なら・・・忠告位は在るだろうが・・・シロ君は仕無かったんじゃないかな?」

 

「・・・うん。語ることは何も無いって・・・とっても冷たい目で・・・」

 

「何でか分かるかい? なのは」

 

「・・・覚悟?」

 

「違うよ。それは、之から必要な事だ。」

 

「・・・・分からない」

 

「なのは、また往くだろ?」

 

戸惑った。ソレもそうだろう、今の今まで自分の意見に否定的な話しをしていた父が、往くのだろうと聞いたのだ。戸惑いながら、なのはは首を立てに振った。

 

「だからだよ」

 

「・・・分からないよ・・・お父さん」

 

意味が分からなかった。高町なのは、考えても考えても答えを出せなかった

 

「今、なのはは苦しんでるだろ?」

 

コクリと頭が動く

 

「今、悩んでるだろ?」

 

コクリ

 

「今、辛いだろ?」

 

コクリ

 

「でも、往くだろ」

 

コクリ

 

「だからだよ、なのは。シロ君は、たぶん・・・なのはに強くなって欲しいんだと思う」

 

「え?」

 

「力が強くなるんじゃない。心が強くなって欲しいんだと思う。だから、なのは。次にシロ君に在ったら、シロ君が無視しようとしても諦めずに言いなさい。自分の気持ちを、自分の思いを・・・」

 

その思いを言った時、その気持ちを言葉にした時。ソレは確かなモノに成るのだから。

 

「で、でも」

 

高町なのはは自身が無かった。衛宮士郎を前にして話せるか如何かが・・・。

高町士郎はなのはの自信無さげな表情を見て、一枚の封筒を渡した。

 

「なのは、コレが俺がなのはにしてやれる最善だ。お父さんの名前を出して、切欠を掴みなさい。全ては・・・ソコからだ」

 

そう言って、高町士郎はドアノブに手を掛けようとして

 

「待ってください!!」

 

止められた。振り返れば、一匹のフェレットもどきが自分を見ていた。

高町士郎はその存在を知っていた。自分の愛娘に関わる事だ、その存在は知っている。

 

「何かな? ユーノ君」

 

「一つだけ・・・一つだけ教えてください。彼は、衛宮士郎は『裏』の人間なんですか?」

 

 

 

高町家・恭也の私室

 

高町恭也は、父が妹の部屋に入るのを見かけた時に決心した。自分達が知らない事を知っているで在ろう父が何も教えないのならば、自分達で探し知れば良いと

 

「俺とした事が・・・馬鹿な考えだ。諦める? そんなモノ、とっくに捨て去ってたじゃないか?」

 

そう毒づいて携帯を取り出すと、恭也は月村忍に電話を掛けた。ただ一言を伝えるために

 

「・・・・・・忍、ノエルさんと一緒に直ぐに来てくれ。」

 

『ちょと恭也、如何したの?何か不味い事でも在ったの?』

 

「シロ君が消えた。とーさんが何か知っているようだが、教える気は無い様だ」

 

『?・・・!? 分かったは、直ぐに行く!! ノエル!! 機材モロモロとインカムを詰め込んで!! 直ぐに車出して!!』

 

『お、お嬢様? 』

 

『シロ君が消えたわ!! 恭也の家に行くわよ!!』

 

『・・・・走りますか』

 

『貴女はそっちの方が早いと思うけど。足も居るし、付くまでに用意もしないと活けないからダメ』

 

『分かりました。』

 

『恭也、二・三十分で行く』

 

「まかせろ」

 

恭也はそう言うと携帯を切り、身支度を始めた。

 

 

 

 

 

 

フェイト・テスタロッサ宅

 

「ん? 出かけるのかい士郎」

 

紅い薄手のコートを着て靴を履いている衛宮士郎に、アルフは声を掛けた。

 

「ああ、仕事だ」

 

「そう言えばそう言ってたね・・・ヤバイのかい? 何なら手伝ってあげるよ?」

 

衛宮士郎はアルフの意外な提案に一瞬驚いたが、直ぐに頭を振って言った

 

「大丈夫だよ。それに、魔法を使ったらソレこそアウトだ。耳と尻尾を隠すのも面倒だろ?」

 

「魔法を使わなければ良いんだろう? 私は魔法を使わなくても人間以上に動けるし、尻尾や耳を隠すのも簡単だよ。じゃなきゃ、買い物に行くのも一苦労になるじゃないのさ」

 

「それもそうか・・・まぁ、今回は狙撃だ。手伝いは要らんよ。」

 

アルフは狙撃という言葉に眉を少し顰めて言った

 

「殺しかい?」

 

「いや、足止めだ。現行犯として捕まえたいとの事だ。俺がするのは奴らの足を奪う事だよ。」

 

「そっか・・・なら、私の出番はないね。」

 

「そんなに体を動かしたいのか? 」

 

「・・・今日はして遣られたって思う所が在ってね。それと・・・一度、塒に戻らないといけなくてね・・・・・・正直な話、私は大嫌いなんだよ。あのババアは・・・・だから、憂さ晴らしに少し暴れたいってチョット思っただけだよ」

 

「そうか・・・それなら、何時か頼もう。逃げる時とかな」

 

「アンタが逃げるのかい?」

 

「勝てなかったらな」

 

「ふふ・・・その時は駆けつけて上げるよ。フェイトも反対はしないだろうしね。まあ、気を付けて行ってきな」

 

「ああ、行ってきます。」

 

衛宮士郎はそう言って、マンションを後にした。

夜も遅いこの時間に、人目に付かないように・・・

人通りは少ないが、車はそれなりに走っている。外灯の光を掠めるように早歩きでスタスタと歩く。

目的の場所は人目に付かず、海から近い高い場所。既に場所は決めて有るので、知人に見つからない様に移動するのみだった。

道を曲がる。その後ろを車が通った。中々のスピードで距離が有ったのに風がコートをはためかせた。

 

 

車を運転していたノエルは一瞬だけ怪訝な顔をした。何かを見落とした様な気がしたのだが・・・・

 

「ノエル、急いで」

 

「これ以上スピードを出すと警察がきます。」

 

「う〜・・・もどかしいわね・・・」

 

 

 

 

 

高町家・なのは私室

 

「ソレは如何いう意味でかな?」

 

高町士郎は聞き返した。如何とでも聞き取れる言葉で

 

「そういう意味でです。・・・アナタは僕の名前、存在を知っていた。僕が住んでる世界でも此方でも共通する言葉だと思いますよ、裏という意味は・・・」

 

高町なのはに取ってその言葉は良く分からない意味だった。直ぐに想像できたのは、映画などで出てくるような場面を表す言葉だ。そんなモノ実際には存在しないとも思っていた。映画は映画。現実は現実。しかし、自分は魔法というファンタジーなモノに出会った。

だから思う。そんな事は無いと。そんな事は在って欲しくないと。

高町なのははじっと、父の言葉を待った。

 

一方、ユーノ・スクライアは略確信していた答えを待っていた。それが、少女・・・高町なのはに取ってはある意味最悪の答えだという事を理解していた。

だが、今聞く以外に方法が無かった。何よりも早く情報が欲しかった。例え管理局の増援が在ったとしても、あのような槍を持ち出されては堪らない。それも組織立ってこられたら最悪、皆殺しかもしれない。

 

「答えはyesだよ、ユーノ君。」

 

「う・・・そ」

 

「・・・そうですか」

 

「お父さん・・・嘘だよね? そんな映画みたいな意味じゃなくて、私みたいに魔法が使えるとかっていう意味だよね?」

 

高町士郎はゆっくりと深呼吸をすると、なのはに近づき膝を衝いた。

同じ高さになった視線、そのまま高町士郎は娘に告げた。

 

「なのは・・・そういう意味だ。」

 

「なんで? なんでなの!! お父さん!! なんでシロ君が!!」

 

「なのは、シロ君が怖いか?」

 

「怖く・・・ない。でも、信じられないよ?!」

 

「じゃあ、俺は・・・お父さんの事は怖いかい?」

 

「怖くない・・・お父さんはお父さんだよ・・・」

 

「なのは、俺も人を殺した事がある。仕事上・・・殺さなければ成らない事が沢山在った。そうしなきゃ、お父さんは今を生きていない。シロ君もそうだ。俺達は護る為なら躊躇はしない。そういう覚悟を持って生きている。」

 

「でも・・・強いなら・・・こ、殺さなくても!!」

 

「それが出来ないんだよ。覚悟を持たない奴らならチョット懲らしめれば逃げ出すさ。でも、俺達と同じような覚悟を持った奴らは違う。殺さなければ、殺される。・・・なのは、もう一度だけ聴くよ? 俺の事が・・・俺達の事が怖いか?」

 

なのは、首を横に振った。

 

「怖くない・・・よ・・・だって、なのはは知ってるもん。お父さんが優しいのも、暖かいのも・・・なのは達の事が大好きなのも・・・」

 

「じゃあ、シロ君の事は如何かな?」

 

「怖くないよ。シロ君は・・・優しくて、強くて、頭が良くて・・・一緒に居てくれるだけで、胸がポカポカしてきて・・・怖いなんて思えないよ・・・」

 

高町士郎はその言葉を聴いて微笑んだ。

 

「なのは、全部終わったら・・・俺達の全部を話すよ。本当なら話さない方が良かったけど・・・・なのははもう踏み込んでしまったから、力を持ってしまったからね・・・」

 

高町士郎はそう言うと立ち上がり今度こそ部屋を出ようとして、なのはに聴いた。

 

「なのは、シロ君と居ると胸がポカポカするっていうのは今も変わらないかい?」

 

「・・・うん。」

 

「それはね。大好きって事と同じなんだよ。なのはは、シロ君に恋してるんだ。だから、その気持ちを思いを全部ぶつけてきなさい」

 

「・・・・うん」

 

ガチャリと音がすると、部屋にはユーノとなのはの二人きりに成った。

ユーノは一旦考えるのを止めると、なのはに聞いた

 

「怖くないの、なのは? 彼は「ユーノ君」・・・何? 」

 

なのはは、笑顔だった。笑顔で言った

 

「私、シロ君に恋してるんだって。」

 

「・・・うん。僕もそう思うよ」

 

「だからかな? 怖くないんだ。嫌いにも成らないんだ。シロ君にはシロ君の理由が在ってそうするんだと思う。だからね、私も私の理由で戦うって今決めたの。たぶんね・・・ソレが覚悟なんだと思う。間違ってたとしても、その人には正しい事なんだよ。」

 

「・・・うん」

 

「だからね、私はシロ君と一緒に居られる世界を取り戻す。シロ君が戦わなくて良いようにする。シロ君とお話してそれでもダメなら捕まえて、シロ君が折れるまでずっとお話しする。お母さんも、好きな人が出来たら捕まえなきゃだめよって言ってたもん。」

 

「・・・なのはは強いね」

 

「ううん。私は強くなんか無いよ。だから、ユーノ君。力を貸して?」

 

「うん!! 原因を作ってしまったのは僕だ。なのはを巻き込んでしまったのも僕だ!! だから、全力で力を貸すよ!!」

 

「ありがとう。ユーノ君。」

 

この日。高町なのは『力』を手にした。覚悟という力を

 

 

 

 

 

 

少女の心に火が灯った丁度その時、衛宮士郎はビルの屋上に居た。遥か先に在る暗い海原を見つめながら、探し物をしていた。

 

「マスター・・・私の端子を飛ばした方が早いと思いますが?」

 

「確かにそうだが・・・自分の目を使わないとな。いざって時に何も出来なくなる。それに、取引まではまだ時間が有るし。リスティさんからの連絡も無い。」

 

「ゆっくりと往こうってヤツですか?」

 

そう言う事だと、衛宮士郎は笑いながら言った。

 

 

 

 

 

高町恭也は街中を走っていた。ただ、闇雲に走っているわけではない。町中にある監視カメラに移らない場所を回っていた。耳に付けたインカムからの声に従いながら。

 

『恭也、見つかった?』

 

「影も形も無い。そっちは?」

 

『同じく。ノエルの方からも、何の連絡もないわ。』

 

「・・・ノエルさんは、今どの辺に?」

 

『海鳴臨海公園の方から、中心部に向かってるって・・・ねぇ、恭也』

 

「如何した?」

 

何処か優しい月村忍の声に、高町恭也は怪訝な顔をした。

 

『凄いわね・・・シロ君は』

 

「本当に如何したんだ忍? 疲れているなら、少し休憩した方が良い」

 

『ありがとう、恭也。でも、そう言う意味じゃなくてね。シロ君の事が純粋に凄いなって思ったの。恭也も知ってるでしょう? ノエルの事、あの子・・・最初は表情も少なくて、やっぱり人形なんだなって思った事も在ったわ。でも貴方と出会って少しずつ表情が出来てきて、まるで魂がチャンと在るみたいに成って・・・・』

 

「・・・そうだな。お前と出会ってイロイロ在った。綺堂さんの事、氷室の事、悪霊退治なんかもした。」

 

『ええ、本当にいろんな事が在った。その中でもシロ君が現れてから特にね。分家の反乱、氷室の死、突然現れた邪気と神気と落雷。』

 

「アリサちゃんの誘拐事件に、学園騒動。」

 

『そういえば、シロ君も御義父さんに良く攫われてたわね?』

 

「・・・言うな。毎回気付けずに煮え湯を飲まされたんだ。」

 

『ふふ、そうだったわね。でね、花見の後からノエルがね。ずっとシロ君の事を気にしてるの』

 

「そうなのか?」

 

『ええ、コッチが嫉妬しちゃうくらいに・・・桜義姉さんもね。義姉さんは仕方ないとしても、ノエルの事はビックリしたわ。』

 

「と言う事は、ノエルさんも何か知っているのか?」

 

『そう見たい。シロ君とノエルは仲が良いからね。シロ君が家に来る時はファリンと一緒に嬉しそうにしてたもの・・・だからね。』

 

「?」

 

『ノエルには悪いけど、映像端末を仕掛けさせて貰ったわ。』

 

「・・・忍」

 

『悪い事をしてるのは解かってる。でも、彼は必要なの。失う訳にはいかないのよ・・・すずかの為にも、ノエルの為にも・・・・?! 恭也見つけたわ!!』

 

「ドコだ!!」

 

『えっと・・・此処は・・・ごめん名前が分からない。恭也の居る場所から左斜めに最短で約九百M。道を通って言ったら一キロと少し・・・何処かの屋上みたい!! ノエルと何か話してるみたいだけど・・・もう!! シロ君の顔が見えないから何言ってるのかが読めない!!』

 

恭也は一旦立ち止まると当たりを見回して見つけた。

 

「アレか!!」

 

『チョット待って。シロ君の後ろに何か在る・・・アレは・・・何? 銃・・・にしては大きすぎる・・・だけど・・・』

 

恭也が見据えたビルの屋上で何かがチカッと光った。

 

「忍!! 何かが光った。もう、行くぞ!!」

 

『OK、恭也。早くして、シロ君は今帰る準備をしてる!!』

 

「クソっ!!」

 

恭也は道では無く、民家の屋根に跳び移りながら最短距離を走った。結果から言えば、高町恭也は衛宮士郎を捕まえる事は出来なかった。

解かったのは、ノエルから伝えられた

 

『俺は大丈夫です』

 

という、暗に探すなという言葉だけだった。

 

 

 

 


あとがき

 

やっと辛い部分が終わった。どうも、BINです。今回は士郎君の出番が少ないです。

アリサ「ユーノの勘違いの所為で、士郎がとんでもない存在に成ってるわね」

   仕方ないですよ。今ある情報を繋げていくとそうなりますし・・・ユーノ君は優秀だったんですよ

アリサ「優秀だからこその勘違いね・・・ていうか、士郎の好感度ってどうなってんの?」

   ・・・・・一応こんな感じです↓

高町なのは 好き、寧ろ恋してる(私がヒロインなの!!)

ユーノ・スクライア 恐怖(ブッチャケ、反論できませんでした!!oru

月村すずか  外伝収録予定(この話しのヒロインて誰なの? 私も候補だよ。なのはちゃん)

久遠     同上。恩人(はやく・・・話し書いて)

アリサ・バニングス 友人、少し異性として好き(私も候補? ま、まあ、仲わ良いわよ)

高町士郎  分身、溺愛(何処かシンパシーを感じる。桃子さんに弱い所とか)

高町恭也  ライバル兼弟。(侮れん。が、なのはに手を出すと言うのならば話しは別だ!!)

高町美由希  弟、チョット溺愛(但し、愛情は鼻から出る!!)

高町桃子  息子、母と呼んで欲しい。(十年後が楽しみだわ♪ 孫的な意味で)

ノエル  弟的な何かだと思ふ?

フェイト  仲間、好き嫌いで言えば好き(えっと・・・頼り過ぎてないかな・・・私?)

アルフ   仲間、同上。(雄として見るならOKだよ。頼りに成るしね!! プレシアの暗殺でも頼んでみるか?)

アリシア  協力者(それ以上でもそれ以下でもないわ。ただ・・・迷惑を掛けてるのが心苦しいわ)

はやて  好き、でも家族的な意味の方が強め(アタシもヒロイン候補なん? )

アリサ「・・・・・ヒロインって誰なの?」

   さあ? IFってみるのも面白いかもね? それではこの辺で

アリサ「次回も宜しくお願いします」

    お願いします。




士郎から語られた話。
美姫 「なのはも自分の覚悟を決めたみたいね」
ジュエルシードを追って行く限り、何処かで会うだろうからな。
美姫 「次に会った時、一体どうなるのかしらね」
楽しみだな〜。
美姫 「次回も待っていますね」
待っています。



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